クオカードに釣られて

特に家づくりを意識してなく、始めるつもりもありませんでした。

アパートから徒歩5分。ただ、散歩がてらクオカードを手に入れるためだけに初めてモデルルームに足を運びました。

地域ナンバーワン宣言

訪れた工務店はママ目線を謳う、地元工務店。

地域に根差した経営を行っており、モデルルームは3つの隣接する市に各1棟モデルルームを出店している、こじんまりとした工務店です。

しかし、私たちが私たちの住む市における年間着工棟数がナンバーワンになったということで、イケイケムードで宣伝していました。モデルルームの前では子供寄せのバルーンや旗振りで派手に呼び込みをしていました。

私たちは戸建て注文住宅志向

私たちは戸建て注文住宅志向でした。自分たちが考えた、オンリーワンの家に住みたい。建売は万人が使いやすいようになっているだろうけど、本当に自分たちにあっている家は自分たちにしか作れない。漠然と考えていました。あと、割と田舎で育ったので絶対庭付き戸建て。マンションという選択肢はありませんでした。

特に妻とそんな話をしたことはありませんが、妻も絶対に戸建て注文住宅派だったようで、クオカードきっかけでこの工務店に訪れたことで、少しづつ家作りを意識していきました。。とはいってもまだまだ何年も先の話考えました。

土地探しの日々

工務店営業マンは私たちが注文住宅志向と知ると、積極的に土地情報を紹介してくるようになりました。

当然ですよね、土地がなければ注文住宅は建ちません。

その営業は土地情報を媒体で見せるだけでなく、現地に連れて行ってくれました。特に家作りを急いでいる訳ではなかったのでそこまでする必要はなかったのですが、特に断る理由もなかったので言われるがままついて廻りました。

これがすごくいい経験となりました。

最初の頃はボケーと見て、何となく見ているだけでしたが、そのうち見るポイントが分かってきて、同じ地区でも高い土地と安い土地で何が違うのか分かるようになってきました。

土地巡りは約1年も

大体隔週で1回/半日、土地巡りをする日々がなんと!!約1年も続きました。

営業マンも根気よく土地紹介をしてくれたと思います。

おかげで希望する市内のどこに住宅地があって、おおよその坪単価まで把握できるようになりました。

土地選びはまず地区を絞る。そのためには土地の相場を知る

私たちの場合、住みたい地区は決まっていました。理由は次の記事で詳細に紹介します。

選ぶには様々な条件があると思います。その条件は人それぞれ。

予算が潤沢にある人は希望の条件すべて満足した土地を買えるでしょうが、大半の人は希望条件の中で優先順位をつけて土地探しをすることになると思います。

1年間土地を隔週で探してきて分かったことは、土地は相場というものが決まっています。

例えば、同じ住宅地で、同じ広さ、方角、その他の条件がほぼ同じ土地が2つあったとします。

取り扱っている不動産屋が違ったとしても値段はほぼ一緒です。なにが言いたいかというと、土地というのは定価がないものではあるが、値段のつけ方は安定して精度がよいです。

なので、安くて素晴らしい土地はなかなかありません。いい土地にはいい値段を支払う必要があります。

ある家具メーカーの宣伝文句をかりると、お値段以上の土地はありませんのでそれを念頭に土地探しをしていただければと思います。

 

苦節1.5年の土地選び

私たちは、土地選びに1.5年かけました。おかげで市内のどの辺りにどんな住宅街があるか大体把握出来るくらいにはなりました笑

みなさんはどのような基準で探しますか?日当たり?街並みが綺麗?駅が近い?商業施設が近い?
など沢山条件がありますよね。

私が住んでいる市は、比較的大きい新興住宅地があり、ハウスメーカーにまず紹介されるのはそこでした。街並みが綺麗で、学校・商業施設が近く、それでいて地価も控えめ。(JR線沿線ではないため)
同じような時期に同じような経済環境にある人が集まって暮らすので、素敵な環境だと思いました。

土地選びで考えたこと

私たちが選んだ土地は新興住宅地ではなく、開発されて30年が経ち、当時から住んでいる年配の方、新しく住み始めた人が混在している住宅地です。それも、地価は新興住宅地より高いです。

なぜこのような土地を選んだか、大きく3つあります。

市役所が近い

まず、市役所が近いからです。新興住宅地は今は綺麗かもしれませんが、どちらかというと郊外になるので、30年後、ゴーストタウンになる可能性があると考えました。

その点、行政機関の周りは極端に廃れる事はないと考えました。老後、バスなどの公共の交通機関を使えることが出来ますし、大きく地価が下がらなければ、老後土地を売って駅近のマンションを買うという選択肢もあります。

地価が下がりにくいという意味では駅近がいいんでしょうが、海から3km程度と沿岸部のため、選択肢から外しました。(3.11の震災復興に行った際の惨劇が完全にトラウマです)

地盤が強固

次に、地盤が強固であるという事です。
関東及び東海では今後30年以内に巨大地震が発生する可能性は80%と、非常に高い確率で地震に遭遇します。

いくら建物の耐震性能が良くても、軟弱地盤では意味がないと考えました。セキスイハイムと思われる建物が取り上げられた「噂の東京マガジン」の件も、原因は軟弱地盤であると結論づけられてます。

なので盛り土や埋め立てを行ってない所を探しました。結果、ハウスメーカーの工事監督に、「弊社では8割程度、何かしらの地盤の地盤改良が必要ですが、今回はそのままでいけます」と言って頂けました。

少し高台

最後は、少し高台となっている所です。
私は3.11の震災復興支援で岩手県の釜石市に行った経験があります。海から2,3km圏内は酷い有様でしたが、少しでも高台だと何事も無かったように家が建っています。高低差1mがこんなにも明暗を分けるのかと衝撃を受けました。

長々と自分の考えを書いてしまいましたが、こんな基準で土地選びをしました。
※あくまで個人の考えです。

家を建てる土地は決まっていますか?

住宅展示場に訪れると、物腰の柔らかい営業にヒアリングを受けます。
必ず聞かれるキーワードが「建築される土地はおきまりですか?」
当然ですよね、土地がなければ家は建てられません。

土地を購入される方のほとんどが、ハウスメーカーに紹介してもらうか、不動産屋で探すかの2択が一般的な探し方だと思います。

不動産屋とハウスメーカーでは目線が違う。

しかし、ハウスメーカーはハウスメーカーの目線、不動産屋は不動産屋の目線でしか土地を見れません。
お互い、自分に利があるようにしか教えてくれません。

なので、土地探しは両方面から探して、気に入った土地があったら両方からアドバイスを貰うとよいと思います。

特に、私たち素人はその土地にどのような間取りの家が建てられるか想像出来ません。
ハウスメーカーなら1週間もあれば仮プランニングした提案を出してくれるでしょう。

土地を買う前にハウスメーカーにプランニングしてもらい、その土地にはどのような間取りの家が建てられるのか、具体に検討してみる必要があります。

あとは、ハウスメーカーなら周辺の建築記録からどのような地盤であるかデータを持っています。
軟弱地盤で地盤改良となったら100万を超える高額な工事が必要になるかもしれません。

また更地の場合、水道、ガス引き込み工事費が必要です。
うまーく情報を引き出して、判断材料にしましょう。

その他の探し方

その他の探し方としては、探してる市のホームページから土地を探すという方法があります。
市のホームページから直接探すか、インターネット検索で「○○市 保留地」「○○市 区画整理」と検索すると、情報が得られます。

運良くそう言った土地の中から気に入るものがあれば、通常支払う不動産仲介手数料や、分筆測量費用などを支払わなくても済む場合が多く、メリットが大きいです。
この情報は、通常のハウスメーカーや不動産屋では得られない情報なので、一度確認してみることをお勧めします。

区画整理地は同じような家族状況の方が同時に住まう事になる場合も多くご近所関係もフラットにその地域に馴染みやすいメリットがあり、周りの環境もいい場合も多い、もしくは今後開発が進んでよくなる事も多く魅力的な情報が多です。

人気のある場合は、抽選や先着順という場合が

デメリットとしては、人気のある場合は、抽選や先着順という場合がある、開発や手続きの関係上土地の引渡し時期が任意に決められないことがあります。

最後に、もっとも原始的な方法をご紹介します。

自分たちで徘徊して土地を探す

それは自分たちで徘徊して土地を探すことです。
私たちも実践しましたが、かなりお勧めの方法です。
色々と土地を見てみると、たまに空地に立て看板が立っていて、意外とインターネットには載っていない情報の場合も多いんです。

また、出払って空き家となった情報を早く察知できます。(古家を更地にする)
徘徊することで周辺の環境や住んでる人なども見えてきます。

ただ、やみくもに徘徊しても効率が悪いので、インターネットや不動産屋で仕入れた物件を見に行くついでに周囲を徘徊するとよいと思います。