こんばんは、クロです。

ここで少し時間を巻き戻して、HM契約前のわたしの住宅ローンの検討についてお話しします。わたしが家造りを決めてから一番最初に行ったことは、住宅ローンの事前審査に申し込むことでした。

「えっ?」と思う方もいるかもしれません。住宅ローンはHMから見積もりが出てから仮審査をするのが常識です。しかし、わたしは財布の中身を確認してから買い物をするように、最初に資金の枠を決めてから家造りをしたかったのです。

金利の種類を検討する

  • 変動金利
  • 固定金利選択型
  • 全期間固定

変動金利は 金利の動向を気にしながら生活することになるので、わたしの性格には向いていません。固定金利選択型はほぼ全ての金融機関でお勧めされますが、特約期間後の優遇幅の減少があるので変動金利の親戚みたいなものと理解しました。やはり、あらかじめ支払う費用が固まっていれば人生設計も立てやすいと思います。というわけで、金利の種類はあっさりと全期間固定に決定しました。

どの金融機関にするか

M銀行
わたしは給与振込口座として使っているメガバンクのM銀行が開催する住宅ローン相談会へ参加することから始めました。M銀行の担当者は自社商品を勧めるわけでもなく「我々の商品を選んでくれたら嬉しいが」という前置きをして、基礎的な住宅ローンの知識から丁寧なレクチャーをしてくれました。保証料の説明では「住宅ローンは保証会社の審査がすべてです。言わばM銀行を経由して保証会社からお金を借りていると考えてください」という話が印象的でした。

事前審査を申し込む段階で「工務店やHMが作成した見積書はありますか」と聞かれたため「これからHMを決めるところなので、まだ見積書はありません。資金の枠を決めてから家造りをするつもりです」と正直に答えたところ、担当者の方は苦笑いしながら仮データで申し込みをしてくれました。その数日後、希望金額で審査を通過したとM銀行のコールセンターから連絡がありました。とりあえずは一安心です。

その後、HMとの打ち合わせをしながら他の金融機関の情報収集もしてみることにしました。

Tろうきん
窓口で説明を聞いたところ「保証料・団信・繰上返済手数料が無料、固定金利選択型の特約期間が終わっても金利の優遇幅が変わらない、屋根工事完了後に全額融資」という特徴があると分かりました。とりあえずキープです。事前審査を依頼したところ、こちらでも希望金額で審査を通過しました。

流通系のA銀行
住宅ローンを検討していた当時は金利が業界一低いという謳い文句でした。窓口で話を聞こうと思ったところ、スタッフの杜撰な対応に不安感を覚えたため早々に選択肢から外れました。

地方銀行のO銀行、N銀行
資料請求をしましたが、そこまで金利が低くなかったので選択肢から外しました。

地方銀行のJ銀行
一条工務店との契約前に打ち合わせをしていた工務店に紹介された地方銀行です。保証料や事務手数料といった初期費用こそ高めですが、他の金融機関と比較して0.3%ほど低い金利を設定していました。こちらもキープすることにしました。

一条工務店のi-flat
金融機関ごとに特色があって決めあぐねていたところ、一条工務店の営業さんから自社の住宅ローン会社であるi-flatをお勧めされました。つなぎ融資を含めた面倒な事務手続きを営業さんに一任できること、フラット35なので保証料は不要なこと、キャンペーン中につき通常は1.26%の融資手数料を0.4%に優遇できるというメリットを強調されました。

住宅ローン会社を抱えているHMは珍しくありません。例えば、旭化成ホームズ(ヘーベルハウス)は旭化成ホームズフィナンシャル、トヨタホームはトヨタフィナンシャル、積水ハウス・大和ハウス工業・住友林業・積水化学工業(セキスイハイム)は日本住宅ローン(共同出資)といった具合です。

穿った見方をすれば、一条工務店の住宅ローン会社であるi-flatの本審査に落ちるリスクは少ないでしょうし、恐らくは契約数のノルマがあるものと推察されますので、お勧めするのも当然です。あらゆることに懐疑的なわたしはこれは罠なので、営業さんの口車に乗せられてはいけないと思いました。

結局のところ

しかし、フラット35であっても超低金利時代という事情もあり、営業さんにi-flatの総支払額をシミュレーションしてもらうと低金利が売りのJ銀行よりも安く抑えられることが分かりました。そんなわけで、わたし達の住宅ローンはi-flatに決定しました。幸せの青い鳥は遠くではなく、すぐ傍らに居たということです。営業さん疑ってすいません。

ちなみに、住宅ローンについての相談を父親にしたところ「いまから40年前、住宅金融公庫で住宅ローンを組むと金利は6%ぐらいだったなァ…。」と遠い目をしていました。バブル景気が崩壊して30年近くになりました。もうずっと日本経済は活気がないと言われ続けていますが、家を買うには恵まれた時代になっているのかもしれません。