洗面脱衣室と同様、玄関も旧居で不満満載の場所でした。
建て替えを決心するまでは、玄関だけでもリフォームしようかと考えていたくらいストレスを感じていました。

↓以下、旧居での不満

(1)広いのに雑然としている
恥ずかしながら、雑多なモノがいろいろ置かれていて、「家の顔」としてお客様に堂々と見せられるものではありませんでした。
土間には靴箱に収まらない(あるいは片付けられていない)靴多数、傘立て、冬期間は灯油のポリタンク2~3個、掃除用具(ほうき・ちり取り)、ホールにはコート類や帽子などなど・・・。
これらのモノたちが玄関ドアを開けた瞬間に目に飛び込んでくるというわけです。

(2)家族が靴を脱ぎっぱなし
扉付きのけっこう大き目のシューズボックスがあったのですが、案外仕舞いにくいということに、使っていて気づきました。
というのは、靴を仕舞う棚が土間部分にあったため、靴の出し入れをするためには一旦靴(またはサンダル)を履いて土間に降りなければいけないから。
さらに、扉を開けたり閉めたりするという動作が面倒で、ついつい脱ぎっぱなしに。
脱ぎっぱなしでもスペースはあるので、下手に土間部分が広いのも考え物でした。

(3)コート掛けがない
厳密にいえば、シューズボックスの中にコート類を掛けるバーが付いてはいましたが、小さくて掛けにくいのと、濡れたコートを扉内に入れるのには抵抗があったため、殆ど使っていませんでした。
なので、玄関ホールに市販のコート掛けを置いてあり、それらも丸見え状態でした。

これらの不満・ストレスを解消するべく、来客が目にする玄関には何も出しておかなくて済むように、ウォークスルーのシューズクローク(家族玄関)を設けました。
その結果・・・

(1)何も置かれていないスッキリ玄関に!
シューズクロークは、通路も含めて約4帖のスペースで、今まで玄関に置かれていたものがすべて収納できるようにしました。
大量にあった靴(引っ越しに伴い断捨離しましたが…)、コート類・傘・土間用のほうきとちりとり・靴ベラなどはすべて収まり、メイン玄関の土間には何も置いていません。
ちなみに、エアコン1台で全館暖房なので、3台あった灯油ファンヒーターが不要になり、同時にポリタンクも手放しました。

玄関ドアを開けて左側にシューズクロークがあります(正面だと内部が見えてしまうので要注意)。
通路を中心にして、左右に可動棚を設けてあり、左側には靴・傘・掃除用具・園芸用品など玄関周りで必要なモノ、右側には分別ごみ箱・段ボール・古紙類・ボトル飲料のストックなど諸々を収納しています。
ここはキッチンの裏手でもあるので、バックヤード的にいろいろ雑多なモノも収納できる納戸スペースにもなっています。
*奥に見えるドアは勝手口です。
クロークの扉を閉めてしまえば、メイン玄関は(コンパクトですが)スッキリさっぱりした空間になります。
クロークの扉は引き戸なので、普段はほぼ開けっ放しですが邪魔になりません。

(2)靴を出し入れしやすい
靴をすぐにさっと片付けられるように、靴棚(可動)は扉を付けずにオープンにしました。
扉の開け閉めの必要がなく、ワンアクションで靴の出し入れができます。
また、土間に降りなくても靴を出し入れできるように、フロア部分に棚板を付けました。
取り出しやすく片付けやすいので、靴が土間に脱ぎっぱなしになって散乱する…ということはなくなりました。
匂いがこもるかなと少し心配でしたが、そんなこともなかったです。

(3)帰宅&外出時のコート類の収納がスムーズに
靴棚や傘掛けとは別に、コート掛け用のパイプも設置しました(上の写真で右手前)。
こちらも扉などは無しでオープン。
帰宅したらすぐに掛けられるし、濡れていても大丈夫です。
コートや上着類の他、帽子やバッグ類などもまとめて収納しています。

(4)キッチンへの動線もバッチリ
玄関→シューズクローク→キッチンへとつながる動線なので、買い物した食料品などもすぐにキッチンへ運ぶことができます。
また、動線上に文房具スペースもあり、買い物メモや保存容器にラベリングするマスキングテープなどを置いたりしています。

開放感のある広い玄関が良い!という方にとっては「狭い玄関」と思われるかもしれませんが、我が家は「玄関はコンパクトでもいいから収納を使い勝手よくしっかり確保しよう」とプランニングしてもらいました。
結果、旧居での玄関の不満が解消された上、いろいろ便利に使えています。