パターンとしては、ハウスメーカー、工務店、設計事務所、そんなところでしょうか。

私の当初の第一希望は、設計事務所でした。

なぜ、設計事務所がいいと思ったか。
まずは、最も設計の能力に長けているから。
これはもう説明不要でしょう。

次に、スタンスとして、施主の求めることに対して、他と比べて最も忠実であること。
ハウスメーカーや工務店にとって、最も重要なことは、施工で利益をあげることです。
設計事務所にとっては、フィーは事前に決まっているので、いい住宅を設計すること(事務所によっては、施主にとってではなく、設計者にとって、となる場合もありますが)になります。

更に、施工現場におけるチェックについて、設計事務所であれば施主の立場からしてもらえるが、ハウスメーカーや工務店では、現場でのコスト削減がそのまま利益に変わるので、なかなか機能しない。

それらの理由から、当初は設計事務所にお願いしたい、と思っていました。

ただし、設計フィーを調べると、概ねどこの事務所でも、工事費の10~13%程度。
お金がないクセに、いい立地でいい住宅を建てたい、と考えていたので、コストを抑えるには、設計のできる施工会社にしてもらうしかないか、と一旦は諦めました。

設計のできる施工会社、ハウスメーカーか工務店ですよね。
ハウスメーカーは、住宅展示場に何度も足を運びましたが、コスパが悪いな、と感じました。
住宅展示場での経費として、建物の建設費、管理費、借地料、営業の方、受付の女性の人件費。

そして渡されるカタログも凄い。
規模が大きいので経費がその分使える、ということはもちろんあるでしょうが、その分高コスト体質で、その分以上に価格に利益が上乗せされている、その高コスト分が安心料として世の中に受け入れられているんだな、という感じに思えました。

質が高く、良い仕様の住宅であるにも関わらず、コスト削減を求めている我が家にとって、ハウスメーカーは選択肢から消えました。

で、経費をあまりかけていない組織が良い、と思い、かなりの数の工務店を回りました。

顧客の希望を具現化する設計能力を持ち、施工品質か高く、建材等を安く仕入れて、経費も低く抑えている工務店を探していたところ、一つ気になったのが、分離発注。
分離発注とは、工務店に一括発注するのではなく、全ての建材や職人さん等を施主が自ら個別に発注していくことです。
分離発注は、これまた奥が深い、というか、ケースバイケースというか。
これを書くと大変な量になるので、割愛します。
ご興味のある方はググってください。
私は実際に東京で分離発注をされている二つの設計事務所に話を伺いました。
それとネットの情報も加えて、僕が感じたことは以下の通り。
・ハイリスク。下手すりゃドツボにはまる。
・うまくいったとしても、劇的に価格が安くなるわけではない
・施主はとてつもない労力が必要となる
・設計事務所をウリとしているところは、一般的な設計業務では仕事がないので、このような形態でやろうとしているのでは(僕の主観ですが・・・)
結論としては、やめました。

経費が少なくてすむような工務店とは、以下のようなところかな、と思いました。
大規模の工務店はダメですね。組織がガッチリしていると、安心はあるのですが、やはり経費、人件費をその分稼がなければならない。
割高感がある会社が多いです。
次に、都心に近い会社ではなく、郊外の方がいい。
都心の工務店は、事務所維持費や人件費が高く感じました。
私が住む周辺でいうと、23区内よりも埼玉の方が安いです。

あとは、社長の人柄、施工実績、施工された家の見学等により、総合的に判断することになるのでは、と思っています。

写真は、ウッドデッキで食べた今日の晩御飯です。