前回は、自分にとっての理想の家をビジュアルに探すことのできる住宅展示場巡りと、その結果として我が家では一条工務店のiSmartを選んだというお話をさせていただきました。

 

  • 住宅に関する法令

僕ら夫婦は、モデル住宅を見た数は少なく4メーカーの10棟余りで、かなり早い段階で決めたのですが、それは「これから長時間過ごすスペースとして、安心快適な家はどうあるべきか」に重点をおくことに決めて探し始めたからです。

もちろん家の見た目も大事とは思いましたが、夫婦二人でシニア時代を過ごすには、住んで快適かどうかを最重要と考えたからです。それは、最初に建てた家が、あまりに住みにくく「夏暑く冬寒い、湿気は外気と同じ」であったことの反省から来ている部分が大きいです。

 

さて、家を建てるには建築基準法から始まり、国や地方自治体が定めている法令や制度があります。その中で、2000年に制定された新しい制度に住宅品質確保促進法(品確法)があります。直近では、2016年1月に改正されています。

この法令の目的は、いろいろありますが一言で言えば「性能」です。

対象となる年度以降に建てる家は、一定の性能基準を満たし、住人の住み心地や健康を守るものになっています。

また、家のエネルギー性能を規制(性能向上)することにより、これまでは垂れ流しだった暖房冷房に関わるエネルギーの消費量を節約しようという意図も含まれます。現状では比較的に安いエネルギー価格ですが、家でのエネルギー消費の効率改善により、いつ起こるかわからない国際的なエネルギー危機に備えるとの意思が込められています。「我が家は、金持ちだから暖房灯油を湯水のように使う」と言うことができなくなりつつあると言うことです。

 

  • 高断熱・高気密の家

2015年11月に住宅展示場巡りを始めた僕らは、(当時)「高断熱・高気密 日本1」と言う一条工務店の垂れ幕に簡単に惹きつけられたと言うわけです。また、価格面でも、他のハウスメーカーを大きく引き離して、お手頃価格を誇っていました。

 

ハウスメーカー間では、一時期ほどには住宅性能競争が激しくはないようですが、同じく住宅性能(住みやすさ)を謳うスウェーデンハウスが引き続き人気を保っていることから、みなさんの注目点も住みやすさである事は変わっていないようです。

 

一条の場合には、さらに全館床暖房や外気温に影響されない強制換気もその特製の一つですが、その後に導入された「さらぽか」も含めて、別の機会にご案内しますので、お楽しみにお待ちください。

 

  • でも残念なところもありますヨ

良いことずくめに思われる一条工務店ですが、そこはそれ残念な部分もありました。全体に没個性なデザインや設計相談時に購入者を悩ませる「一条ルール」などの難敵が立ちふさがります。

選択決定の前に、もっと他のハウスメーカーを検討すればよかったのかもしれないけれど、そのためには途方も無い時間が必要だったかと思います。

 

次回は、良いところ悪いところを織り交ぜながら、一条工務店との契約や設計相談の経験を皆さんと共有できればと思います。