こんにちは、はっちです。

タイトルにあります一次外構を考える時期は、家本体の設計、また住宅ローンなどで大変な時期かもしれないのですが、設計終了後はどんどん家を建てる準備が進んでいきます。

その中でもかなり重要なのですが、案外軽視されがちなのが土地境界線の取扱い。

もちろん、ここからはみ出ては行けない。や、測量などを行いきっちり位置を決める。

みたいなことはしっかりとしていると思うのですが、それ以上にルールがある場合があります。

 

自分の土地はどこまで主張?隣の土地にはみ出なければ良い?

自分の土地は高いお金を出して購入する人が多いと思いますので、できる限り有効に使いたい!

と思うかもしれませんが、そのためか、敷地境界については非常にトラブルが多いと聞いています。

 

良くある例として、隣の土地に塀、ないしはブロックが既に積んである場合。

隣に塀があるからそれを利用させてもらえば良いよね。と何も対処せずに自分の側に塀を作らないと考えていると。。。

 

揉める原因になるかもしれません。

 

勝手にそんなことしないよ!と、ちゃんと話をしておけばいいかもしれませんが、こういう問題は、非常に細かく見ていく必要があります。

 

隣の家のブロックが敷地境界線に置いてあるとは限らない。

色々な理由で敷地境界線ぴったりにブロックが置いてない可能性があります。

それの理由を知っておけば、後々トラブルにもなりにくいです。

問題1 基礎の施工

ブロック積みは一次外構工事で行われ、家を建てる時などに、隣家に土が流れていかないように、敷地がはっきりとわかるように、

などのために行われます。

 

 

そのため積んであるブロックにも基礎があり、それが地面に埋まっています。

外構屋さんとしては、基礎を施工するために穴を掘るのですが、隣家の土地まで掘るわけには行きません。

多少のことは元に戻すことを条件にOKを出すとは思いますが、なるべく隣家は掘らないように進めます。

そうすると、必然的に敷地境界線より少し手前にブロックが置かれます。

そのように施工された場合、ブロックの周辺はまだ、隣家の土地ということになります。

それを知らずに隣のブロックがあるからと、そのまま利用しようとすれば、隣家の土地を我が家の土地のように扱うことになります。

隣家からすればわずか数センチでも土地です。不動産です。

なんの見返りもなしに土地が削られることにいい気持ちはしません。

「別にいいわよ~」なんて言ってくれるかもしれませんが、ずっと”気になる場所”として残るものです。

顔を合わせるたびにそのことを思い出し、胸に秘める。それが不動産トラブルです。

そんなことにならないように、きっちりしておくのが良いと思います。

問題2 誰のための壁?

もし、土地境界線きっちりにブロックが敷いてある場合でも、自分の土地にブロックを敷くことを勧めます。

もし、隣家がブロックを壊してしまったら。そこには境界線も何もありません。

ブロックを壊す要因は色々ありますが、老朽化、デザイン、視線を遮るために。

何にしても自分の思うような壁を作ることはできません。

壁が無くなったら隣から風で落ち葉が飛んでくる。雑草が伸び放題。なんてこともあるかもです。

自分の土地境界にはしっかり境界がわかるものを施工するのが良さそうです。

似たような理由ですが、共同で壁を作ることもおすすめしません。老朽化などにより再施工を行う際に、隣家との生活レベルが同等で無ければ費用負担などで揉める原因になります。

特に色々と気になる隣家の台所事情。

中々話も進まないでしょう。

 

土地それぞれの暗黙のルール

我が家の場合、土地境界線の表す杭があるのですが、その杭はおおよそ10cmほど。

その杭の真中が敷地境界線の位置を表しており、その杭の大きさ分だけとブロックの位置をセットバックしています。

ですので、おおよそ5cmほど下がった場所にブロックが置かれています。

 

 

このことは我が家の周辺の土地の暗黙のルールのようになっており、多くの家がその境界杭の分だけセットバックしていました。

それぞれお互いがブロック塀を施工しています。

その杭の分だけ死地ができてしまいますが、お互いほんの5センチほどです。

この5センチで平和が保たれるのであれば安いものです。

 

ずっと残る不動産である土地については、世代が変わったり当時の状況を知っている人がいなくなる可能性もあります。

良からぬトラブルを招かないためにも、しっかりとルールを確認したりお互い合意をとっておくことをお勧めします。