第11回目は我が家の飾り天井部材を紹介したいと思います。

LDKの折り下げ天井

冒頭の写真のようにLDK窓際三面に木質折り下げ天井を付けました。当初はもう200mm下げて、天井の上部に間接照明をつけて、天井をふんわり照らす構想でした。合わせて、外の軒天とのつながりも持ちたかったのですが、設計者から「天井高が2450mmなので、間接照明をつけると折り下げ部分がかねり低くなりますし、掃除も大変なので、このようにしましょう!それに外の軒天とのつながりでは折り下げが少ない方がきれいな感じになります。」と言われました。で、間接照明は諦め、写真のようになったわけです。

折り下げ天井に間接照明をしているお宅の写真をよく見かけますが、元の天井そのものを高くしているのか、それとも元の天井は標準のままで、折り下げ天井がかなり低くなってもいいと採用したのでしょうかねえ。また、虫の死骸や埃のお掃除はどうなのか気になります。

採用しなかったハーモシーリング

折り下げ天井の材料については、当初、設計者から「ハーモシーリングです。」と聞いていました。ハーモシーリングとは南海プライウッドという会社のもので、木目をプリントした化粧紙をウレタン樹脂でプレコートしたものです。耐候性もよく、お手入れも簡単そう。興味のある方は、南海プライウッドのHPでハーモシーリングハーフワイズをご覧ください。

「材料はできればプリント合板ではなく、床材やレッドシダー(米杉)などの無垢材ではどうですか?」と設計者に尋ねると、「キッチンに近いので防火のため、無垢材は貼れません」と言われました。そう言われても・・キッチン真上に無垢材貼っているお宅の写真もあるのに・・・と思いつつ、まあ天井だから質感は分かりずらいし、安価なハーモシーリングでもいいやということになりました。そして、実際の色合いを確認するため、ちょっと遠い住宅展示場まで行って、床材(エクセレントチーク)の色に近いミディアムオーク色に決めたのでしたが・・・

突板仕様のフラットシーリングを採用

しばらく経って、他の打ち合わせでショールームに行ったとき、設計者から「プリント合板より質感の良い、チーク材のフラットシーリングというものがあります」と言って、4m近い大きな板を見せられました。設計者も初めて実物見たとのこと。なかなか使う人は少ないようなことも言ってました。我が家がハーモシーリングに決まった時、プリント合板を気にしていたせいか、突然の提案でした。ちなみにフラットシーリングは住友林業グループ製で、木質部分が天然木突板。見たところオープンポア塗装のよう。だったら、もっと早く言ってよ!色合わせに遠くまで行ったのに!

で、そのフラットシーリング材、樹種は何種類かあるようですが、設計者は当然のごとくチーク材サンプルだけを持って来ていました。でも、このチークは少し濃い色あい。天井は見上げるので余計濃く見えるので、もう少し薄い色あいがいいなあと思いながらも、結局、どや顔でのりのりの設計者の提案を断り切れず、提案通りのチーク材フラットシーリングに決めました。金額差はハーモシーリングの3倍以上、我が家の面積ですらこの変更で10万円以上のアップ。無垢の床材に匹敵するほどお高い!でも、後悔したくないので。ちなみに貼り方は床材と同で方向です。

住んでみての感想は、日の光が当たる昼間はチーク材の良さを感じ満足です。色目はエクセレントチークの床より濃いチークですが、だんだん落ち着いた感じになってきました。夜はより濃い色に見えますが採用して良かったです。ハーモシーリングとの質感の差は今となっては分かりませんが、まあ、天然木だ!という自己満足っつうことで。また、この折り下げ天井があるおかげで、他の白い天井部分が少し高く感じます。

我が家では採用しなかったハーモシーリングですが、天井なので思いのほかプリント合板って分かりずらいです。これから建てられる方で予算に余裕のある方は高級感のあるフラットシーリングの突板がお薦めですが、そうでない方は手軽にウッディな空間になるコスパの良いハーモシーリングもお勧めです。

次回は天井高について書きたいと思います。