前回の続きです。

☆ヘーベルハウスは凍害に弱い
へーベル板の工場は北海道にあり、的外れ。凍害に弱いから北日本に営業所がないというのであれば、南日本にもない理由にはならない。鉄骨躯体を使った都市向けの住宅であるため地方ではニーズが少なく販路開拓ができていない。凍結が頻繁におこる地域(私の地域もそうですが)でも、多数の施工例があるが凍害は起こっていない。

☆シロアリについて
シロアリ対策は不要である。しかし、シロアリは木材へ向かう(シロアリが向かった先に木材があると侵食する)ので、木材が地面に接していたり、外構に木材が使用されているとシロアリが発生することはある。しかし、建物そのものへの防蟻処理は不要であり、発生したとしても躯体が鉄骨なので、重大な損傷には至らない。

☆地震でへーベル板が落ちる
ネット上ではへーベル板が落下してきて、通行人に当たって危険などと言われるが、そのような証拠は見受けられない。現在の工法では、へーベル板はそれぞれが躯体に可動性をもってロックされており、振動に合わせて揺れるので落下しない。他の倒壊物の打撃などがあり、粉砕すれば破片の落下はありうる。軽量コンクリートなので硬くて脆いが、ヘーベル板はそれぞれに網目状に鉄筋が入っており、その可能性も低いと思われる。

☆対火性
耐火性が高いという一方で、隣家の火事では、窓を介して火事が飛び火するので、本当のところの耐火性は低いという指摘があるが、それは全ての家においてそうであり、ヘーベルハウスに限ったことではない。窓があればどんな家でも火が入るので、それを防ぎたければ隣家との間に窓を作らなければよい。

☆カビ・苔が生える
日本においてカビやコケはいたるところに常在しているため、環境条件さえ整えば、カビやコケが生えるのは当然。どんなものでもカビは生える。これもヘーベルに限ったことではない。

☆調湿性能について
へーベル板はその細孔に湿気を取り込んで調湿作用がある。だとすれば建物周辺の調湿を行ってしまい、そんなものは意味がないという指摘がある。が、外壁には防水コートが施されており、外部空間へは調湿しない。屋内向き(壁内空間)に調湿する。この点は鉄筋コンクリートと比較したときに、建物内部へ結露しにくかったり、カビが発生しにくかったりする根拠となる。

☆施工不良について
建築する工務店によっては、施工不良が存在する。これはヘーベルハウスの問題ではなくて、施工店の問題。こればっかりは、施工店の「当たり」と、へーベルの施工管理能力を信じるしかない。私の住む地域では全て一社が担っているようで、現場監督を信じるしかありません。

素人のまとめなので、不十分な点や間違っている点もあるかもしれませんが、ここまで調べて思ったことは、

「普通に建てても大丈夫」です。

 

へーベルへ大きく気持ちが傾いてきました!