50代主婦のねこです。
雪国で夫婦2人で暮らしています。
2017年に地元工務店で建て替えをしました。

我が家を建ててくれた工務店は、自然素材を使った家づくりをしているので、床材の選択肢は主に無垢材です(水回り等は別)。

<我が家が採用した床材>

《1階》
玄関:豆砂利洗い出し
リビングダイニング・寝室:無垢オーク120mm幅
キッチン・洗面室・脱衣室・トイレ:コルクタイル
階段:集成材

《2階》
寝室・ホール:無垢パイン130mm幅
トイレ:コルクタイル
予備室:畳(縁あり)

<水回りの床材はコルクタイル>

リビングなどの居室の床は無垢材ですが、キッチン・トイレ・洗面室・脱衣室の水回りの床は、無垢材では神経を使うので、どうしようか考えました。
旧居ではクッションフロアを使っていて、水がこぼれることには気を遣わずに済みましたが、ぺたぺたした感触と経年による汚れが気になっていました。
そこで、水回りの床にはコルクタイルを採用することにしました。
足触りも柔らかく温かみがあるし、意外と水にも強いです。

実は、脱衣室はサイザル麻にしたいな~と思った時期もあり、見積もりを出してもらったところ、コルクタイルより4万円ほどアップするとのことでした。
お風呂上りに気持ち良いだろうし、足裏の健康にも良さそう(?)と、採用しかけたのですが、床材がいろいろありすぎるのはやはりNGとなり、水回りはコルクタイルで統一することになりました。
ちなみに、サイザル麻は、吸水性や断熱性が高く、冬温かく夏涼しいといったメリットもありますが、天然素材ゆえに、伸縮したり、厚みや太細・長短のばらつきがあったりというデメリットもあるようです。

<無垢材のメリット・デメリット>

一般的に言われている無垢材のメリット・デメリットは、主に以下のようなものでしょうか。

■メリット

・温もりや味わいがある。
・高級感がある。
・木の香りがする。
・調湿効果がある。→夏のべたつき・冬のひんやり感がない。
・肌触りが良い。
・化学物質が少ない。→アレルギーが出にくい。

これらは、住んでみて納得&実感のメリットですが、私がやっぱり良かったなあと特に感じるのは、

「木の香り」
「足触りの柔らかさ・温かさ・さらさら感」
「化学物質の匂いがしない」

という点です。
初めて我が家を訪れた人にも何度か言われたのが、「木の匂いがしますね~」でした。
宅配のお兄さんにも言われました。
住み始めてからスリッパは履かずに裸足で過ごしていますし、アレルギー気味の私には化学物質の匂いがしないという点も重要です。

問題はデメリット。

■デメリット

・合板フローリングに比べて高額。
・大工さんの手間=施工費が高くなる。
・隙間・反り・膨張・割れ・音鳴りがある。
・水に弱く、キズがつきやすい。
・掃除やメンテナンスが面倒。
・床暖房やこたつなど、熱に弱い。
・経年変化で色が変わる。

この中で私的に最も気になった点はメンテナンスでした。
引き渡しの際に、工務店の監督さんから無垢床の扱い方のレクチャーを受けましたが、普段のお手入れは掃除機かクイックルワイパー(ドライシートのみ、ウェットシートはNG)だそうです。
そして、とにかく水がこぼれたらすぐ拭く!これに尽きます。
水滴を放置するとこんな輪ジミに!!

幸い(?)夫婦とも目が悪いので、そんなに気にはならないですし、シミはけっこう簡単にきれいにすることができることも分かりました。
経年変化や多少のキズは、木特有の味わいだと思うので、あまり気にしないことにしています。
むしろ、「経年劣化」ではなく「経年で味わいが増す」という考えです。
どのように育っていくか楽しみでもあります。

メリットの方がデメリットを補って余りあるので、やはり無垢床にして良かったなぁと、しみじみ思います。