第14回目は太陽光発電の実績と採算について書きたいと思います。

でも、その前に

屋根は?

発電に影響する屋根形状ですが、我が家は4kwの太陽光パネルを東面、南面に搭載した寄棟屋根です。もし、10kw以上なら片流れにしたでしょうね。屋根勾配は、住友林業標準の4寸勾配なので、冬場にはロスが発生しているはずです。 5寸や6寸勾配の方がロスが少ないかもしれません。瓦はフラット陶器瓦。建替え前の家がスレートで10年~15年に一度再塗装が必要でした。最近のスレートで30年保証タイプがありますが、陶器瓦の方がメリットが多いので、迷わず陶器瓦にしました。

蓄電池は?

蓄電池を導入しませんでした。高価だったからです。ですので、電力会社が停電すると我が家も停電になります。発電中の昼間ならスイッチ切り替えてエマージェンシーコンセントのみ使用可能。折角発電しているのに赤い非常用コンセントしか使えないなんて、知りませんでした。冷蔵庫とスマホの充電くらいしか使えません。

では、本題に

採算の前提

我が家は夫婦2人暮らしで、2人とも働いていないため、昼間も光熱費は発生します。エコキュート、IH調理機、エアコン空調のオール電化です。床暖房はありません。管轄電力会社は中部電力ですが、余剰買取り契約はパナソニックプレミアムにしました。買取り価格は2015年度で中部電力買取価格+1円の38円/kwh。もちろん、10年間固定は一緒です。買電は中部電力で基本契約10kVA、夜間電力が安いEプラン(3時間帯割)でオール電化割引もあります。新しいスマートプランよりお得です。余剰買取りなので、昼間発電している時は使ったワット数を引かれた余剰分だけ売電できます。(買う電気代より、売電単価の方が高いので、昼間はできるだけ使わないで売電したほうがお得)

では、電気代と売電収支

冬場は日照時間も短いし、太陽の位置も低いので屋根勾配の影響ももろに受けて、発電量が少ないです。実際の瞬間発電ピークも2.5kwくらい。エアコン暖房の影響で月間マイナス収支(売電-買電)。一方、4月から10月は日照時間も増え、太陽の高さもあることから、夏場の冷房エアコン代を差し引いても月間プラス収支です。瞬間発電ピークは3.5kwぐらいまでいきます。東、南屋根二面にパネルがあるので4kwフルには発電できませんが、その分長く発電してくれます。そして、年間収支ではなんとプラス!!つまり、電気代の支払いより売電金額の方が多いということです。売電単価が高いのと、最新の省エネ家電(TV、冷蔵庫、エアコン)効果もあります。また、夜間稼働するエコキュート以外の洗濯乾燥、食洗機もタイマー使って、できるだけ安い夜間電力を利用したりして、節約しています。

2017年(1月~12月)実績
    月平均売電=12385円 (最小12月8664円、最大6月17556円)
    月平均買電=8794円 (最大1月12928円、最小6月5683円)
    年間収支+43094円=年間売電138434円-年間買電105524円

グラフの赤線が2017年、青が2016年

初期投資の回収年数は?

では、太陽光発電パネルの回収は何年かを2017年実績データを使って計算してみます。一般的には7~8年と言われています。

初期投資
  太陽光発電費用=@20万円/kwX4kw=80万円 消費税込みで86.4万円
  市の補助金=HEMSと合わせて5万円もらえたので、実質税込81.4万円で設置できました。

太陽光発電設置の効果額で算出

  年間売電額 138434円 (2017年実績)
  発電でまかなった電気代の推定 月々5000円として年間60000円分の電気代
  回収年=初期投資÷(年間売電額+発電でまかなった電気代)で計算すると
  4.1年=81.4万円÷(13.84万円+6.0万円)
  回収後は毎年19.8万円のお得になります。

結構控えめに算出したつもりですが4年ちょっとで回収。これは初期投資が少なかったことと、売電価格が現在より10円高く買い取ってくれていることが大きいです。太陽光発電をすると良く意識的に節約すると言われますが、確かに発電量や売電量が常にモニターできるので、収支が気になります。

次回、我が家の外壁について触れたいと思います。