第7回目 窓について
大きな窓で日差したっぷりのLDKはいいですよね。そんな希望の家づくりをスタートしたのですが、その窓についてほんの少しだけこだわりましたので、その辺を書きたいと思います。
窓は室内を明るくするだけではなく、断熱性能、家の外観、内装インテリア、防犯でも非常に重要です。
断熱性能では、前の家はペアガラスでもなく、樹脂製窓枠でもない普通のアルミサッシだったので、冬は寒く、夏は暑いことが何より欠点でした。冬場の窓際は冷気があり、内側には結露もありました。ハウスメーカー選定時に各社住宅展示場で不活性ガス(アルゴン)入りペアガラスを体験して、窓の進化に驚きました。
雨戸をどうするか?
打ち合わせで窓の詳細を詰めるとき、雨戸をどうするか決める必要があります。最近の雨戸はシャッタータイプですが、我が家は外観重視で「雨戸無し」にしました。前の家で24年間、スライド式雨戸を閉めたのは台風の時と長期不在の時だけだったので、これからも普段は閉めないだろうと。外観的にもおしゃれでないので。防犯については防犯仕様の窓があることを知り、家の各所で防犯タイプのペアガラスにしました。
窓の額縁をどうするか?
室内の窓額縁ですが、無垢の木材額縁があれば採用したかったのですが、MDFに塩ビシートかオレフィンシートラッピングしかなく、チープな感じでいやでした。さらに木調色だとインテリア的にもくどい感じになります。白もありましたが、我が家は全ての窓で「窓額縁無し」で、すっきしした壁クロス巻き込みタイプにしました。腰窓は窓台だけ付いています。コスト的にはクロス巻きの方が安くできそうですが、住友林業では金額差はありませんでした。
天井高の大きな窓
我が家のLDK3ケ所、洋間1ケ所の大きな掃き出し窓は断熱防犯タイプのペアガラス(セキュオ30)にしました。そしてできるだけ明るい部屋にしたかったことと、軒天とのつながり、インテリアのおしゃれさから天井高の窓にしました。このペアガラスは通常のアルゴンガス入りペアガラスの一枚のガラスに樹脂シートが貼られている構造のもので、割れにくく、紫外線も通常のペアガラスの75%カットより高く、100%近くカットするそうです。見た目ではセキュリティーのCPシールが貼られています。泥棒はそのシールを見ると諦めるといわれています。実際は侵入に時間がかかるだけのことでしょうが。リビングの大きな窓(幅2500mm)の片側だけで重量が75kgもあるそうです。開け閉めだけならちょっと重い感じ。外すのはやめた方がよさそうです。
外観の統一感
掃き出し大窓、腰窓とも軒天とのつながりのカッコよさから、天井高にしてありますが巨匠フランク・ロイド・ライトの設計を参考にしました。フランク・ロイド・ライトは旧帝国ホテルの設計(愛知犬山の明治村に移設)でも有名ですが、普遍的な美しさを感じます。また、写真の様に複数の小窓は高さ、大きさを統一するとすっきりしたデザインになります。1F北側の小窓群は風呂とかトイレ窓とか玄関横とかですが、風呂窓の制限から軒高まではできないので、せめて上面高さを揃えて統一感をだしました。
窓の数、配置には制約があります。隣家と視線が重ならないようにしたり、壁強度向上のためにやたらに多くすることはできません。ちなみに、打ち合わせ途中で窓の幅や数を変えても外壁面積の増減との関係で相殺されて金額は変わりませんでした。ただ、大窓の高さを天井高にすると少し金額アップ。防犯タイプでさらに20万円位アップしました。また、サッシは外側アルミ、室内側は樹脂製の複合サッシで室内結露防止になっています。住友林業のガラスは外から見ると緑に輝くおしゃれな感じの窓です。窓枠色はシャンパングレーで統一。2Fも寝室など一部に防犯タイプにしましたが、その他の1F、2F小窓は通常のアルゴンガス入りLow-E遮熱タイプガラスです。そして、道路面のはめ殺し窓や2F廊下の開き窓など隣家視線の関係で曇りガラスにしました。
次回、こだわり(扉)について書きたいと思います。