しばらくご無沙汰をしてしまい、申し訳ありません。

 

今回は2018年夏の「さらぽか」の実績検証です。

 

【外気環境】

2018年の関東は晴天で雨の降らない日が続き、7月を中心に猛烈に暑い日が続きました。

2017年と比較すると、はっきりとわかります。

 

  • 最高気温

2017年

2018年

5月

28.0 29.5

6月

30.4

32.0

7月

33.6

37.4

8月

36.3

37.0

9月

31.1

32.7

10月

28.0

30.9

11月 22.3

23.0

* 7月の最高気温が30℃を超えたのは、27日間に及び、7月23日には37.4℃を記録しました。

 

 

  • 湿度
2017年

2018年

5月

71 68

6月

70

79

7月

76

77

8月

80

76

9月

75

81

10月 77

70

11月 61

66

* 一方の湿度は70%を下回ったのは、23日(62%)と26日の66%のみで、29日間は70%を超える蒸し暑い日となりました。

同様に最小湿度は、50%を下回ったのが3日間(3日46%、23日40%、26日47%)のみで、寝苦しい熱帯夜が続きました。

* 両年ともに湿度の高い典型的な「日本の夏」でした。

 

 

 

【室内環境(住み心地)と機器の設定】

この期間の我が家は:

* 室温:24度〜25度とほぼ安定

床の冷房(水温)温度設定は 1階が26度で2階が25度と、一条工務店の推奨温度よりもそれぞれ1度高い設定にしておりました。

 

* 室内の湿度は1ヶ月を通じて45%前後と快適圏内に収まっていました。

デシカント空調の設定は 「控えめ」として一条の推奨の「快適」にはしなかったのですが 一度も60%を超えることはありませんでした。

室温が25℃で湿度が45%の家と言うのは、快適そのものです。次回の冬の我が家の室内環境にも書きますが、年間を通じてこの室内環境が保たれるのは、まさに快適! 非の打ち所がありません。

 

 

【体感】

 

エアコンを使っていると 人によって暑い寒いの感じ方はまちまちです。エアコンは、冷やした空気を直接吹き付けて体を冷やすという使い方をするので、個人の感じ方の差異もより大きく出るのでしょうか。場所により風が当たる量が大きく変わってきます。最初は涼しくても、時間が経つにつれて寒すぎると言う場合も多くあります。

 

それと比較して 「さらぽか」の「さら」は変化が穏やかで体にも優しいように思います。外からの放射熱により、少し暑く感じる場合は、しばらくの間天井のサーキュレーターで乾いた風を送れば、体からの水分の蒸発で心地よく体温調節をしてくれます。

エアコンでは、体に風が直接あたりその圧を感じることと、直接体温を奪っていくことが体調に影響があるように思います。

 

 

【7月の高い湿度の影響】

湿度がほぼ45%前後にコントロールできた我が家では、家財や衣服へのカビやダニなどの湿度の影響は全くありませんでした。

娘夫婦によれば、住んでいるアパートでタンスの奥や流し台の奥などで随分とカビが発生して 困ったとのこと。

エアコンやカビ取り剤などを意識して使ったのだけれど 防止できなかったと言っていました。

 

これも「さらぽか」の大きな効果だと思います。

 

 

【消費電力】

日本の家屋の場合は、通常は電力消費のピークが年に2回あると思います。

冬(暖房)と夏(冷房)の電力使用のピークがそれぞれ1回づつです。

我が家の場合は、1月の「ぽか」と7月の「さら」です。どちらも風呂用と全館ゆか冷暖房用の電力ですが、共通して水を温めたり冷やしたりに使う電気の使用量です。

1月は、1,099.33kWh。7月は、935.68kWhで、わずかに冬の使用量が多かったです。

7月は、ほとんど毎日30kWhを超えています。

 

一方で、もっとも気候の良かった10月は、ほぼ毎日20kWhを下回っています。

 

冬は、お風呂用のお湯を沸かすことと、24時間つけっぱなしの「ぽか」(全館床暖房)の電気。

夏は、「さら」の全館ゆか冷房と室内の空気の除湿に電気を多く使うようです。