勉強会で驚いた事実。
木造だからといって、耐火性が劣るわけではないこと。
これは、当時同時進行で住宅メーカーを回っていた時に、我が家が決めた三井ホームでも言われたことです。
なんと、
「消防士さんは救助活動の際、木造より鉄骨造のお家に入る方が怖い」
というのです。
一体なぜなんでしょうか?
実は、木は燃えても表面だけが炭になって芯材に至らず残るため、倒壊しにくく、完全に強度を失うまでの時間に余裕があるそうなんです。
鉄の方が熱に耐えるイメージがあったのでこれにはビックリ。
だって、鉄のフライパンは使えるけど、木のフライパンなんて、怖くて使えないですよね…
でも耐熱でいうと木の方が強い?
鉄のフライパンは熱くて持てないですが、持ち手だけ木を使ったりもします。
鉄はある程度の温度までなら強いけど、熱を蓄積させる上熱伝導率が高く、触れると危険。
火災が起こったら、一体どれだけ熱がこもるのか…
そしてさらには、”摂氏550度程”でグニャっと折れ曲がると…。
550度って、そんな温度なかなか達しないんやない?と思いますが、その時間5分〜10分程だそうです…!
意外と早いのね:(;゙゚’ω゚’):
それに比べて、木の強度は緩やかに減少していくようで、構造によっては鉄の数倍も逃げる時間に余裕ができるようです!
ただし、全ての木造が数十分耐えうるかというと、そうではなく。
さて、どうやって判断するのか。
家づくりする際によく聞く“準耐火構造”ですが、何気に気づかないのが、準耐火構造とは別に、“省令準耐火構造”なるものがあることです。
省令準耐火構造とは、建築基準法で定める準耐火構造に準ずる防火性能を持つ構造として、住宅金融支援機構が定める基準に適合する住宅をいいます。
違いは、省令準耐火構造の方が耐火性に優れていることにありますが、実はこの省令準耐火構造は木造にしか適用されず、木造の中でも一定の基準をクリア(室内に面する天井及び壁が通常の火災の加熱に15分以上耐える性能を有する。等)しなければ取得できないそうです。
数十分火災に耐えうる構造・仕様かは、省令準耐火構造であることをうたっているかで判断すれば良さそうですね(*^ω^*)
いかに耐火性能を上げたとて!!
火災が起これば家一軒丸ごと炭になれば、逃げのびたとしても失うものが大きいですよね。
2×4の強みはここにも現れてくるそうなんです。
2×4は、枠組壁工法と言う名の通り、お家の室内全て木の枠で囲まれています。
言うなれば、各部屋が木のシェルターを果たしています。
その木のシェルターがファイアストップ材となり、さらには内側に構えている石膏ボードが熱分解で約20分間水蒸気を発生させて発火を遅らせると。
2×4すごすぎる:(;゙゚’ω゚’):
またこれは、貰い火にも言えることです。
お隣さんが火事になっても、2×4のお家は室内が100度以下にしかならず、類焼を防ぐらしい。
これら、「外部からの延焼防止」「各室防火」「他室への延焼遅延」も、省令準耐火構造の条件に含まれています。
2×4がいかに耐火に優れているかがわかります♡
母の実家が火災に遭ったり、幼少期に近所の火災を2度経験したり、友人の家が…
と、なぜか火には何かとご縁があったこともあり、耐火性能にはかなり神経質になっていました。
耐火について木造の、しかも2×4の強さを知れたことは、我が家が2×4を選択する大きな後押しとなりました。
次回、性能VSデザインで揺れ動くハウスメーカー選定について書いていきますヾ(*´∀`*)ノ
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