注文住宅の依頼先は主にハウスメーカー、工務店、設計事務所と言う選択肢がありますが
ウチの場合なぜハウスメーカーを選んだのか?
20年30年先の保証とメンテナンスを考えると小さな工務店では不安に感じます。
例えば実家をリフォームした工務店はいつの間にか廃業してしまいました。
建築及び販売した業者は????です。
もう一つの理由は大手ハウスメーカーの方が融資に少しでも有利かもしれないと思ったから。
零細プロダクション勤めの身としては金融機関のマッチングというのは重要な問題で
そこはさすが大手、実際に数多くの銀行にパイプがありました。まあそれが活かせるかどうかは別問題でしたが。
金融機関でも融資担当者に大手メーカーだと心証が違うと言われました。
万が一の時の査定が少しでも高い方が金融機関の受けが良いという訳です。
(融資に関しては個人的な感想ですのでメーカーや金融機関そして個人によって事情は異なります。)
さらにメーカーによってはデザインに多様性があり、好みに合わせて幅広いカスタマイズも可能。
純和風からモダン、南欧風に北欧風となんでもOKだったりします。あくまで“〜風”ですが。
さてなんだかんだあってメーカー巡りを再開した訳ですが、自分達がメーカー選びに費やした時間は約2年。
何社見たのか…もう全然覚えていません。
気が向くと展示場に行き、出かけた先でも展示場を見かけると気になって仕方ありませんでした。
総合展示場の他にもメーカー単独の展示場や、モデルハウスに地元業者の完成見学会と、参考になりそうな物は何でも見に行きました。
通勤電車の車窓からも家ばかり見ていて新聞の折り込みチラシも欠かさずチェック。
モデルハウスだけではなく、設備メーカーも見に行きました。
特にキッチンは奥様方には重要なポイントになるので場合によっては住宅展示場より重要かもしれません。
モデルハウスは色々見る事が多くて大変ですが、設備に絞って見ていると情報も整理しやすくなります。
水回りはホームセンターにもあるのでそちらでも。
トイレは座ってみて、バスタブも実際に中に入って足の伸ばし具合等をチェックしてみました。
ハウスメーカーによって割引になる設備メーカーが決まっているので、その組み合わせも気になります。
家具や床材等インテリア関係のショールームにも行ってみました。
家のイメージとインテリアのイメージの摺り合わせもしていきます。
床とソファーやテーブルにカーテンとコーディネートも色々考え始めるとキリがありません。
照明もこだわり始めると大変です。
(どんなにインテリアにこだわっても子犬や子猫がいたら一発で台無しにしてくれますけどね)
今思うとこの頃が一番楽しかったかもしれません。
気になっていたのにとうとう見に行かなかったメーカーもあって今でもチャンスがあったら見に行きたいくらいです。
当時のエクステリアの本命は南欧風。白い壁にオレンジ色の屋根に憧れたものです。
建売も南欧風が多かった時代でそろそろシンプルモダンが増えてきた時期だったと思います。
ちょうど北欧インテリアや雑貨が流行っていた頃だったので北欧風にも惹かれました。
ただこれはセンスが問われるチョイスだったかもしれません。本当にやっていたら果たしてオシャレに出来たかどうか?
ナチュラル系も人気でしたが自分達にはちょっと若いかな〜と。
ちなみに夫婦で好みが分かれて対立した事はあまりなかったと思います。
割と嗜好は似た傾向ですが、基本カミさん優先にしておけば問題ナシ。
そうしてあちこち見て回っていると、サービスでプランを作ってくれるメーカーもあり間取りを具体的に考え始めるように。
ウチの土地は昭和に切り売りされた宅地のために決して広くはなく特に間口が狭いので
提案されるプランや既成の間取り集の物はどうしても似たり寄ったりになってしまいます。
さてどうしたものか?
…気に入る物がなければ自分で作ればいいじゃない!
続く。