あらかじめ書いておきます。
我が家の家づくりのペースは他の方と比べてかなりノンビリでした。
最初のきっかけからは5年、何もしない時期を経て本格的に動き始めてからも休みながら完成まで2年以上かかっています。
某住宅相談窓口によるとメーカー選びにかける期間は3ヶ月くらいまでが一般的。
それ以上は疲れて前向きに考えられなくなるそうです。
契約してから設計完了まで2〜3ヶ月、実際の工事はメーカーにより違いますが4〜5ヶ月くらいが目安かと。
もし引越しの時期が決まっているようならそこから逆算して計画していく必要があります。
時間に追われて計画を進めると後悔する事がどんどん増えてしまうのでゆとりを持ってスケジュールを組めればいいのですが…
何しろ情報集めからメーカー選び、設計時には間取りや仕様に設備のチェック、お金の問題、現場の確認とやる事は山積みです。
好きで始めたとは言え実質1年近く週末がつぶされて、それでももっと時間が欲しいと思いましたから。
さてウチの場合はどうだったかと言うと…
リーマンショック以降、停滞していた家づくり。
借入金の返済も先が見えて本格的に再始動したのはリーマンショックから2年が過ぎた頃でした。
TVでビフォーアフター等をよく見るようになり、住まいに対する知識や考え方を自分なりに深めていきました。
希望の場所は通勤の事を考えると市内もしくは沿線。ちなみに両実家とも市内です。
当時はフリーペーパーの住宅情報誌をよく見ていたのですが、
いつの間にかすっかり姿を消してしまい今はネットが情報収集の中心。
紙媒体よりもネットが主流なのは当然ですが時代の流れを感じざるを得ません。
ただ同じネットの情報源でも、スマホとPCで目に入る情報が違ったりします。
ブログでもそうですが端末が違うと見える世界も違ってくるものです。
それはともかく最初は新築か中古の建売を検討していました。
当時住んでいた地域では新築一戸建てのちょっと条件がいい物は軒並み4千万オーバー。
40代後半になりローンの期間を考えてもあまり予算を組めそうもないので中古もやむなしといった感じでした。
ちなみに2年前に家を買った同じ年齢の友人は中古を探している時に
「中古は近いうちに大規模修理もしくは建て替えが必要になりますが定年になるその頃にはどこもお金を貸してくれませんよ」と言われ新築にしたそうです。
それにしても夫婦2人暮らしの自分たちにとって家族4人前後を想定している建売は間取りが微妙でなかなか気に入るものが見つかりませんでした。
お金さえあればもうココに住みたいです!的な物件もありましたけどね。
そんな経緯もあってついに最後の手段を検討する事にしました。
実は自分の父親が土地を持っていたのです。ただし50年ほど前に購入してずっと放置していた代物。
交通不便な市境の市街化調整区域で約35坪と微妙なサイズの土地。
とは言っても昭和の時代に宅地開発された首都圏の宅地では30坪前後の区画は当たり前だし2人暮らしならまあいいかと。
バス停まで5分、駅までバス20分。最寄りの駅まで自転車なら15分、隣駅の実家まで車という手もアリ。
子供の通学は考える必要ナシ。
周辺は一応住宅街だし何より土地代が浮くのは大きい。仮に実家近くでこれくらいの土地だと1千万は下りません。
アパート住まいしていたエリアならさらに+500万かも。
せっかくなので有効に使おうと、ここに至ってようやく家を建てるという方向になってきました。
という訳で情報収集も軌道修正してハウスメーカーを調べはじめました。
総合展示場に入っている大手中堅のメーカーはもちろん、ローカルのハウスメーカーも。
本屋に行くと地域ごとの注文住宅メーカーを紹介した雑誌もあってずいぶん参考になりました。
実例写真がたくさん乗っているのでイメージを作っていくのに非常に有効です。
近所で完成見学会があれば見にいきましたし建売物件も引き続き見学しています。
色々見て思いましたが、建売は眼中になく注文住宅しか考えてない人も分譲の完成物件は見に行ったほうがいいなと。
完成物件は現実の家なのでオーバースペックな住宅展示場のモデルハウスよりイメージが湧きやすいですし
何より展示場より営業マンがしつこくないです。
それにハウスメーカーの分譲物件があったらぜひ。これはもう原寸見本ですから。
予算があっても時間がない人にはこっちがオススメかもしれません。
地場のメーカーと大手ハウスメーカー、大手不動産ブランド物件で全然違うので比べてみると面白いですよ。
確実に違いはわかるし、勉強になります。
それからモコモコキャラクターで有名な住宅相談カウンターにも行きました。
実際にここでメーカーの紹介を受ける事はしなかったのですが勉強にはなったかな。
そしてネットで情報集めをするのに重宝したのが実際に家を建てたオーナーさんのブログ。
もちろんこの家づくりブログはその延長上にあるのですが
個人ブログはオブラートに包まず書きたい放題だし、他人の失敗談は非常に参考になります。
ただしメーカーのネガティブ情報は話半分程度に受け止めておいた方がいいでしょう。
ほとんどは営業マンと現場監督の当たり外れですから。(施主の八つ当たり的なクレームも見受けられます)
この営業マンの当たり外れが人生を左右する事にも繋がりかねないですけどね。
デキる営業はいい設計士と現場監督が付いてくる?逆もまた然り。
さて、次回はそろそろ実際の展示場に行ってみましょうか。
続く