|||家を建てるための条件
東京の家を建てたのは、もう20年近く前。
2世帯住宅を建てたのですが、父が主導で動いた話だったため、自分の思いはほとんど反映されていません。
(お風呂に足を伸ばして入りたい、だけは主張しました。)
父が悪かったというより、今考えると、家を建ててそこに住み続ける覚悟が出来ていなかったんだと思います。
そんなことを差し引いたとしても、何しろ使い勝手の悪い家でして…
暮らしに関してのイメージがまるで出来ていないまま設計が行われていた感があります。
扉の位置がおかしかったり、生活動線上あり得ない空間が発生していたり、エネルギー効率が凄く悪かったり…
快適に住めたという記憶は20年間全くありません。
積水ハウスさんが建てた家なので、モノはしっかりしています。今もなお結構キレイだったりします。
けれど、設計はウチに限って言えば全く話にならず。
後で聞いた話では、設計担当はまだ入社したばっかりの若手社員だったとか。生活目線が経験上無かったんでしょうね。
そして、とても高い!
住宅ローン、しんどかったですよ。ホント。
というわけで、今回の家づくりには外せない条件が私の中に最初からありました。
- 生活目線を持った使いやすい設計であること
- その土地の気候や風土に合わせた家であること
- 家にいることが楽しく、快適であると感じられること
結構シンプルです。でもこれが割と難しい。
例えば、散らからない家を作ろうとしても、ただ収納を増やせばいいとう話ではなかったりします。
そして、色々な思いを詰め込めば、それなりに費用もかかります。
|||体験宿泊が出来る住宅展示場?
スタートは、まず住宅展示場見学からかなあ、とお決まりのように考えていました。
それでもなんとなく「きっかけ」がないと動かないもの。
2016年6月、当時借りていた軽井沢の家にDMが入っていました。
住宅展示場のオープン?
でもちょっと変わっていておしゃれ…
見に行ってみようか!
という感じで、軽井沢の隣町、御代田に向かいました。
これが、まさかの出会い。
なんだ、これは?
無垢材を大胆に使い、0.5Fから1.5Fというスキップフロア構造。
展示場には6棟の家が並んでいましたが、この建物だけは家族全員の反応が明らかに違っていました。
建物の構造もびっくりでしたが、何と言っても床のやわらかさと気持ちよさ。
無垢材ってこんなにも違うものなのか、という驚き。
この施設は宿泊して実際の使い勝手などを体験する、というコンセプト。
しかも、この時はオープン記念で無料ご招待!
もちろん、後日ありがたく宿泊させていただきました。
宿泊後、家族の意見は一緒。
「おもしろい」
「楽しい」
「あまり広くないけど、ちょうど良い無駄のない空間づくりができてる」
「こんな家に住みたい」
この住宅メーカーの衝撃をすさまじく、
BinOまたは別ブランドのFREEQ HOMESで家を建てたいという思いが日に日に強くなっていきました。
ただ、この家は「規格住宅」というカテゴリに属するもの。
間取りはある程度自由が利きますが、自由設計の家とは異なります。
色々注文が多い我が家にとって、規格住宅で住みたい家は建つのだろうか?
そんな疑問を感じながら、この規格住宅を扱っている長野県佐久市の住まい工房さんを訪ねたのでした。