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住宅ローンの申込み

詳細打ち合わせをしつつ、金額がほぼ固まってきたらいよいよローンの手続き。

そしてここから我が家の一番大変な時が始まります。

お金の事

家づくりの予算を考える場合、まずは月々の支払可能額から借りられる金額を計算するのではないでしょうか。
一般的に年間の支払金額は年収の30〜35%以内と言うのが一つの目安。(銀行や個人の条件によって異なります)
共働きの場合夫婦の収入合算をして融資可能額の上限を上げる事も可能です。
ここで気になるのが融資申込書の他社借入の欄。
理屈の上では車等他のローンがあっても住宅ローンを含めた全てのローンの支払額が年間の規定の枠に収まっていれば問題ないという事ですが…。
しかし現実的には他のローンがあったらNGと言うケースがほとんどのようです。(これも個人差が大きいようです)
車のローンが残っていたら頭金を削ってでも先に完済してくれと言われるそうです。
ちなみに携帯電話の分割払いもローン扱いになるので要注意。携帯くらいなら大丈夫ですよと言ってくれますけどね。

個人信用情報

さてローンの審査で問題になるのが個人信用情報です。
申込書に記入するまでもなく金融機関や信販会社が信用情報機関に照会すれば一発で車や携帯電話も含めたクレジットの利用状況や支払い実績等、過去5年間の履歴がわかるようになっています。

よく聞くのが、携帯料金支払い忘れが何回かあった場合ローンの不払いとして登録されてしまうケース。
引越しの際に普段使わないカードの登録変更を忘れて、年会費の請求が宙に浮いたまま不払いの案件になってしまうケース。
配偶者に内緒の借入があったケース。(夫婦で収入合算をする場合)
等々、思いもよらない信用情報のトラブルが隠れていたりするようです。
こういった支払い事故があると当然ローン審査に大きな支障をきたす事に。

住宅購入を考え始めた時点で自分の信用情報は早めに確認したほうがいいと思います。
またクレジットカードにキャッシングやローンの枠が設定されているだけでその分も借入として考えられてしまう事もあるので
キャッシング枠は全て外して使わないカードも全て解約した方が良いと言われています。

さてここでプロフィールのおさらいです。
自分は小さなプロダクションに勤めるしがないグラフィックデザイナー、
つい最近までけっこうな金額の借金を抱えていてようやく全額返済したばかり。
返済事故はありませんが借入履歴がしっかりあります。
いかにも過払い金請求のCMに出てきそうな人物像です。
ちなみに過払い金請求は問題ないですが、あくまで全額支払い終えてからの請求が絶対条件。
昔は請求すると個信データで事故扱いされていたそうですが今はそんな事はないそうです。

フラット申し込み

微妙な信用情報に加え零細企業勤めでは大手銀行はまず相手をしてくれないため、住宅ローンはフラットを使うつもりでした。
住宅金融支援機構が金融機関から債権を買い取る事により全期間固定金利を可能にしているとか難しい話はさておき、
一般的な金融機関では審査が通りにくい人(例えば個人事業主とか勤続年数が少ない等)でも融資が受けやすいと言うのが最大の特徴。

そもそも予算もあまりないのに工務店ではなく大手ハウスメーカーで家づくりを検討したのは上記ような事情でローンに不安があったからです。
素人の自分よりも大手HM営業の方が住宅ローンに詳しいだろうと。
ローンの申し込みは基本的に営業マンの勧める方法が一番だと思っていました。
自分でもフラットを使うつもりでいたので、積水ハウスが提携している日本住宅ローン株式会社に申し込むことになりました。

まさかの審査NG

この時点では収入合算をせず、自分一人だけの年収を記入して申し込みました。
ところが信用情報は問題ないとの事だったものの、返済比率ギリギリはダメだという事で住宅金融支援機構からNGが出されてしまいます。
住宅金融支援機構の審査は書類の条件で機械的に可否を出すだけで条件を付けてくることはないようです。

ひょっとしたら某はうちゅメーカーに言われるままにフラットの仮審査を申し込んでいた履歴も影響しているかもしれません。
しかもフラットの審査というのは一度落ちると融資額や収入合算等条件を変えても再審査が通る事はほぼ無いらしいです。

以前の申込み履歴は1年以上前なので影響無いとしたら
失敗の原因は収入合算をして返済比率に余裕を持たせなかった事。
やり直しも融通もきかないフラットにおいては致命的でした。

考えてみれば数々の案件を扱ってる積水ハウスとは言え、基本的にゆとりのあるお客さんが多いはずです。
ウチみたいにややこしいのは少数派でしょうからそういった事も考えるべきだったかもしれません。

結果的にローンNGになってしまった自分は積水の営業マンと相談して新たに別の銀行で融資を申し込む事に。
借りられるところはきっとありますから、と営業さんもまだまだやる気満々でした。

ハウスメーカーを選ぶ時にこちらの事情を話すと態度が明らかに変わってしまう営業マンが多い中、
ローンの関する不安に対し親身に相談に乗ってくれたのが積水ハウス。
そんなメーカーの営業がマッチングしてくれる金融機関なら大丈夫だろうと思っていました。

負のスパイラル

しかーし、これが通らない!
2〜3週毎に新しい銀行に申し込みをする日々が続き、各種証明書もいったい何部発行したのやら。
この間にも建築確認申請は滞りなく行われ実費が発生しているのでいまさら後戻りは出来ません。

そうしてどんどん信用情報の照会履歴だけが積み重なっていくことにより、さらに審査に好ましく無い状況の連鎖に。
今となっては何行申し込んだか記憶は定かではありませんが、打ち合わせの度に営業さんの表情が暗くなっていったのが印象的でした。

審査のゆるい事で知られる某地銀には実家の土地建物を担保に入れるならと言う条件を出される始末。
さすがにそれはいくら何でもと断りましたが…。

そんな訳でいよいよシャレにならない状況に追い込まれた我が家の家づくり。
ここで一つの決断をしました。
住宅ローンに関して積水に頼るのは一旦止める事に。

自分で直接金融機関に問い合わせて融資の相談をするという方法に切り替えました。
今までのように申込書に記入するだけだと銀行側も表面上の情報しかわからないし
そもそも審査対象になるかどうかもわからない状態で申し込んでも時間と書類が無駄になるだけです。

果たして融資は引き出せるのか?

続く

シンイチロー

40代後半(当時)既婚、子供なし。埼玉県在住。グラフィックデザイナー。趣味は犬の散歩。 デザイン事務所勤務後、バブル崩壊により仕事が激減、全く畑違いの土木関連の営業を勤め、護岸工事の設計や自社製品のカタログを製作。その後再びデザイナーとして現在の勤務先に。クレーンやフォークリフトを扱える資格を持つが、残念ながら現在は全く役に立たず。 イラストレーターとしても活動、携帯サイトCARMODEにてスーパーカーイラストを手がけている。 40代前半までは競技エアロビックの選手でもあり、全日本アマチュアチャンピオン。 選手活動にのめり込み過ぎ、気がつけば人生残り半分。ついに重い腰を上げて家の事を考え始める。

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Published by
シンイチロー
Tags: 住宅ローンお金

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