こんにちは!ご機嫌おやじです。
第5回の記事は、土地を購入したのでいよいよ建物の話です。
家を実際に建てるのは大工さんですが、建てるのをお願いするところは主に3種類になるかと思います。
1つ目はハウスメーカー。
住宅展示場にいけばモデルハウスを展示しているのでイメージが付きやすいです。
2つ目は工務店。
地域に密着していてハウスメーカーよりも材料や間取りの自由度が高いと思います。
3つ目は設計事務所。
他とは違った家を建てたいのであれば、設計事務所で設計してもらった後、工務店で建築することとなります。
嫁が「渡辺篤史の建もの探訪」というテレビ番組が好きで、毎週録画してみています。
そこに出てくる家はどれも素晴らしくデザイン性の凝った家ばかりです。
建築士の方がその土地をじっくり見て、こだわりのある施主と一緒になって考えたことが見ているとよく分かります。
しかし、我が家にはそこまでのこだわりはありません。というより設計に別料金を払ってまでこだわるほどの予算がありません。
当初の想定以上に土地の方に予算を使ってしまったこともあり、出来るだけ建物は安く建てる必要があります。
そのため、夢が広がりすぎて予算オーバーが発生することが目に見えている設計事務所については、最初から外すことにしました。
とりあえず大手ハウスメーカーに行くことにしました。
私の中で最も建てたいハウスメーカーは「へーベルハウス」です。
子供の頃にやっていた「なるほどザ・ワールド」のCMで憧れていました。
他の家と違う四角い家。いつかはこんな陸屋根の屋上がある家を建てたいと思っていました。
しかも、このところ多い地震や洪水といった災害においてへーベルハウスの強さは他のハウスメーカーを大きく引き離している印象です。
これまで見てきた中古物件においても、へーベルハウスの家は他の家と比べてあまり年月を感じさせない外観であったことも好印象でした。
しかし、高い。ものすごく高い。
1500万円で家を建てよう計画どころではなく、最低でも3500万円かかりそうです。
しかも建物代金だけなので、これに追加オプションや付帯工事を入れると4000万円を超えてきそうです。
さすがに無理でした。
共働きで頑張るにしても、やはりリスクが大きすぎます。
嫁はちょうど二人目の娘が産まれて育休中であった為、平日に、住友林業やセキスイハイムなどに行ってきたようですが、へーベルハウスと同程度の価格を提示されたようです。
また、大手ハウスメーカーは我が家のような三角形の土地を非常に苦手としています。用意しているパッケージに合わないためです。ここは無理をせずに、大手ハウスメーカーに近い性能の家
を安く建てられる方法を探そうと考えました。
次は工務店です。
土地を購入するときにお世話になった不動産屋さんも数年前に家を建てたという話をしていて、建てた工務店を教えてもらいました。
工務店の場合はネットなどを見ても評判は分からず、どうしてもそこで建てた人からの紹介によるところが大きくなります。
その点不動産屋さんはその道に精通していることもあり、この人が建てた工務店なら大丈夫だろうという気がしました。
感じの良い社長が対応してくれて、間取りに関していろいろな案を出してくれます。
土地をフルに活用し、斜め壁をふんだんに使い、出来るだけ広い家を描いてくれました。
耐震性や断熱性についてはあまり裏打ちされた説明はありませんでした。やはりこの辺は感覚での話が多そうです。
金額については大手ハウスメーカーよりは安いものの、2300万円と工務店に期待していた金額としてはかなりお高めです。延床面積がかなり広いので仕方がないかもしれません。
少し工務店に過剰な安値を期待していたこともあり、初めの注文住宅、一生に一度の家づくりに対して、何も知識が無い中で工務店を選ぶという勇気が持てなかったこともあります。
多分、ある程度の知識があれば工務店を選んで良い家を建てられた気がしますが、現状の知識量とそこまでお任せする自信がなかったので、工務店での家づくりは諦めました。
大手ハウスメーカーはコストが高すぎて断念、工務店は知識が無くて断念した我が家が行き着いた中堅ハウスメーカーです。
まず我が家なりに中堅ハウスメーカーの定義をしてみました。
一番重要なのが年間100棟以上の建築実績があることです。
住宅の品質に関するホームページを見ていると100棟以上から品質の標準化等が整ってきて安定するようです。
次にモデルハウスがあること。
これはハウスメーカーだからあるべきというわけではありません。
住宅展示場にモデルハウスを出す費用は月200万円以上かかるとのことです。このような宣伝費を抑えて建物のコストを安くしていますという説明に対しては、素晴らしい考え方だと思います。
しかし、建てた後も長期に付き合っていくこととなるハウスメーカー。財務状況もある程度しっかりしていないと心配です。
住宅展示場は事務所としてある程度利用するすることも想定していると思いますので、多少宣伝費が多くても、この程度の経費は出せる会社であってほしいと思いました。
さっそく、住宅展示場に行くことにしました。
駅に近い入口はスウェーデンハウス、へーベルハウス、住友林業などの大手ハウスメーカーが陣取っています。大手はさらに2棟持ちするところも多く、二世帯用などで分けているみたいです。もうさすがとしか言いようがないですね。
しかし、我が家は大手ハウスメーカーは一切見向きをしません。
若干、この大型住宅展示場であればハウスメーカー間の競争原理が働き大手ハウスメーカーでも安く建てられるかもと思ったりもしましたが、相手は百戦錬磨です。こちらの考えなどお見通しでしょう。
初めは安いかもしれませんが、どんどん高くなっていくに違いありません。
ここは来るとき決めたとおり中堅ハウスメーカーを廻ることにしました。
中堅と言えどもかなりの数あるのですが、我が家が選んだのは屋上を売りにしている会社です。
屋上についていろいろと調べたところ、やはりリスクとして大きいのは雨漏りです。
大手ハウスメーカーで屋上を売りにしているへーベルハウスは独自仕様。30年保証をしています。
では、普通の住宅で屋上を取り入れているところはどうなっているのでしょうか?
気になって調べてみるとFRPと金属防水の2種類が主流であることが分かりました。
そして、ほとんどの屋上はFRP仕上げとなっています。
FRPはボートなどの防水にも使用されているので安心ですよ。と営業の人は薦めてきます。しかし、多くの雨漏りはFRP仕上げのものらしいです。
FRPは繊維強化プラスティックというもので、塗装して防水の膜を作っていきます。耐久性も非常に優れているようで10年間隔で塗り直していけばよいようです。
しかし、このFRP。あまり木造建築と相性が良くないみたいです。FRPも劣化してきます。紫外線等により年々柔軟性が失われて固くなってきます。
木造は鉄筋・鉄骨と違い、ある程度木の伸縮がありますし、家も多少は揺れたりします。この時、FRPが固くなってしまっているとヒビが入ってしまい、そこから雨漏りが起こってしまうようです。
屋上は作りたいですが、雨漏りは柱を腐らせる等影響が大きいので当然避けたいです。
それなら屋上作らなければよいのですが、今回の土地は屋上あってこその場所。どうしても屋上がほしいのです。
そんな訳で、金属防水を採用しているハウスメーカーに絞りました。
というより、屋上を使うことを大々的に謳っているハウスメーカーは皆金属防水を採用していました。
屋上庭園、プラスワンリビング、いろいろな紹介の仕方で各社異なりますが、利用しているのは皆金属防水です。
屋上に土とか入れて庭園にするにはさすがにFRPでは厳しいみたいです。
そして、その製品はというとどこも同じものでした。
栄住産業の「スカイプロムナード」という製品です。
家を建てるのに屋上から考えますか?
と不思議な感じですが、我が家の場合は屋上を重視しました!
結果、4社見つかりました。
いよいよこの4社と話をしていくこととなります。
続きは次回。