こんにちは。ご機嫌おやじです。
第3回は、数々の建売住宅の見学をした結果、ついに建売住宅を購入しようと決める話です。
2012年から2015年の3年間は主に建売住宅を探していました。
東京都下の駅から徒歩10分、15分で探していましたが、それほど物件数は出てきません。
それでも良さそうなところは結構見に行きました。
すると見に行くたびに新しい発見をします。
それは当初はどうでもいいかなと思っていたことが、実は必須の条件に加わったりすることです。
新築の物件ではLDKが一体となった部屋が主流ですが、中古だときっちりとリビング、ダイニング、キッチンの部屋が分かれている物件が多いです。リビングからキッチンが結構離れていて、キッチンは北側に配置されて寒そうなイメージのところが多く、これは違うかなと思いました。
日当たりについてはどうしても妥協せざるを得ないところがあるのですが、リビングと子供部屋だけはしっかりと日が当たる家がいいです。でも、これもなかなか難しいことが分かりました。
収納についても、少しずつですが夫婦で何をどこにどれくらいしまいたいか認識が合ってきました。
見学する物件により少しずつ個性があり、玄関横にあるクローク、キッチン横にあるパントリー、2階から梯子で登れる小屋裏。どれも非常に便利そうです。
そして、一部の物件には屋上がついていました。二階建てなのに二階からさらに上に固定階段があり、上ると屋上があります。3畳程度の小さな屋上でしたが、そこから富士山が見えて非常に魅力的でした。その物件は屋上以外はあまり気に入るところは無かったのですが、屋上だけは気に入りました。。
他にもリビングイン階段やウォークインクローゼット、室内から見える中庭など、建売ですがピンポイントの売りとなる特徴があり、惹かれるところがありました。
ただし、当然のことながらすべてを満たすような物件は無く、見れば見るほど前回見た物件との比較になってきます。
さらに間取りの問題に加えて価格の問題もあります。
この間取りなのにこの価格、ならば以前の物件の方が良かった。等々、決まることのない負のスパイラルに陥っていきました。
毎週のように休日は物件見学となるため、子供も飽きてしまいます。私も飽きてしまいます。
中断しては再開、中断しては再開を繰り返しました。
そしてついに建売住宅を決めます。
それは今までの内容を全く無視したものでした。
物件は土地130平米、建物98平米くらいだったと思います。(当時の資料が無くて記憶も曖昧になっています。)
建物の特徴という特徴は無く、三菱地所が販売しており、2×4なので地震に強いですとのこと。でも耐震等級を聞いたら1だそうです。
日当たりも悪くは無いのですが、良くはなく、10棟くらいまとめて販売していたのですが前の家の影がやはりリビングに差し掛かってきます。
そして価格が6200万円!
私が想定しており、これまで建売で見てきた価格は3800万円~4800万円です。
想定価格より2000万円多くなってしまっています。
その理由は、東京都下ではありますが特急が止まり駅ビルが建つ大きな駅。そこからわずか3分の場所なんです。
しかも住宅地域の指定であるため、周りにビルが建つことはありません。でも、スーパーまでは50mです。
もはや立地が全て。駅近以外の条件は全て吹き飛んでしまいました。
それでも価格に難色を示していると、嫁がローンは一人で背負うわけではない、共働きを続けるからと猛攻をかけてきます。
この物件は嫁が探してきました。嫁は当初から駅近のマンションがいいと言っていたので、ここなら駅近は叶います。
ついに腹を決めました。
持っていなかった実印を作成し、ローンの仮審査書類と購入申込書を記載し、申し込みます。
しかし、この物件抽選なんです。
このご時世に抽選の物件なんて聞いたことが無かったのでびっくりです。都心のタワーマンションならお金持ちが最上階を争うように抽選となるのは理解できますが、こちらは東京の市部の一戸建てです。
それでも、これほどの駅近はめったに出ないので仕方がないのかもしれません。
角地のものすごい値段の家については、倍率は1倍のままでしたが・・・。
抽選当日。我が家の選んだ物件は3倍でした。
3倍って微妙な数字ですよね。なぜか当たらなそうな気がします。
モデルハウスとして利用していた一番人気の物件に大人数が押し寄せて入ります。抽選はよく福引で使っているガラガラ回すやつがセットされており、各物件ごとに倍率分しか玉を入れず、出た順に優先権が決まるため公平性は保たれているようです。
よくこういった抽選は買わせたい人に当たるよう仕組まれているのではないかと思っていたのですが、そんなことは無さそうです。
しかし、抽選結果は3人中3番目。
はずれました!
こうしてわかったことは、物件を見過ぎると決めることは難しくなっていくということと、いろいろと条件を決めていってもものすごい魅力的な物件があれば吹っ飛ぶということです。
それでも、後で振り返ると色々と見たことが良い経験となっていると感じましたので、たくさんの物件を見た方が良いと思います。
この一件により、想定予算の上限が大幅に上がったことと、購入する意思が固まったことにより、真剣に探し出し、土地を購入することが決まりました。
続きは次回。