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各工法のまとめ(木造編)

各工法のまとめ


木造と一概に言っても、様々な工法があります。

私も最初は工法の違いなどチンプンカンプンでしたが、展示場を回って勉強していくうちにそれぞれの工法と特徴が分かるようになり、自分の希望に合った工法を絞ることが出来ました。

 

木造軸組み工法


別名、在来工法ともいわれ、日本ではもっとも一般的な工法です。

主な取り扱いメーカー

  1. 積水ハウス(シャーウッド工法)
  2. 住友林業(マルチバランス工法)
  3. 桧家住宅
  4. 古河林業
  5. 日本ハウス
  6. 一条工務店(セゾン)

柱という直立した部材、梁という柱と柱の間をつなぐ水平材、桁という上部の構造体を支える横架材、筋交いという柱と柱の間に斜めに入れる補強材など、木材の軸組によって、住宅の骨組みを作る工法のことです。

従来は柱や梁、桁の接合にほぞという溝を掘って接合する方法を採っていましたが、近年では施工のバラつきをなくすため(腕のいい職人が減少したため)接合部を工場でプレカットし、現場で金物を用いて接合するようになっています。これにより職人の勘やノウハウに頼っていた部分を工業化しています。

また、枠組み壁工法の耐力壁という考え取り入れ、モノコックに近い構造に進化しています。下図の軸組に面材を張り付けているのがそれです。

メリット

  1. 設計自由度が高い
  2. 取り扱い建築会社が多く、選択肢が多い。将来の増改築がし易い

 

デメリット

  1. プレカットが主流にはなってきているが、それでも構造が複雑で施工指針も曖昧なため、品質にバラつきが、出やすい
  2. 工期が長い

参考となるHPを載せます。

https://www.towntv.co.jp/2009/11/post-49.php

私は家は現場で作る一点ものなので、なるべく品質が安定している工法を選びたかったので、木造軸組みは候補から外しました。

 

木造枠組み壁工法(ツーバイ系)


輸入工法で、アメリカで開発された工法。私的に高気密・高断熱を名乗れるのはこの工法だけだと思います。

主な取り扱いメーカー

  1. 三井ホーム
  2. 三菱地所ホーム
  3. 木下工務店
  4. 一条工務店(アイスマート)

 

木造の枠組材に構造用合板などの面材を緊結して壁と床を作り、適切な壁の配置を行ったうえで壁と床を一体化し、剛性の高い壁構造(モノコック)を形成する工法のことです。

メリット

  1. モノコック構造で地震時の変形量が少ない
  2. 構造が簡単で施工性がよく、品質のバラつきが少ない
  3. 気密性、断熱性が最も良い工法

 

デメリット

  1. 気密性がよすぎるため、多湿な日本には合わないと言われている
  2. 壁の配置で強度をだしているため、壁が多くなりがちで、リフォーム時にも壁が抜けない
  3. 主にSPF材が使用されるが、桧や杉など日本産の木材と比べると木材自体の耐久性が劣る

参考となるHPを貼っておきます。

http://www.ハウスメーカー選び方.com/beforebuilding/two_by_four.shtml

 

快適性で言ったらこの工法が一番だと思いましたが、耐久性を優先したいとの思いで候補から外しました。

木質パネル工法


木造の中で少し特殊な工法。工場でパネル化した部材を搬入し、現地で組み立てるという工業化した工法です。私の理解では枠組み壁工法のプレファブ版です。

主な取り扱いメーカー

  1. ミサワホーム
  2. スウェーデンハウス
  3. ヤマダS×L

建物の構造体となる床・壁・天井を規格化したパネルとして工場で生産し、現場に搬入して接着剤や釘などで接合していきます。

メリット

  1. 工場生産の比率が高いため、品質のバラつきが少ない
  2. モノコック構造で地震時の変形量が少ない
  3. 気密性・断熱性に優れる。
  4. 工期が短い

 

デメリット

  1. パネルの据え付けに重機が必要
  2. 壁の配置で強度をだしているため、壁が多くなりがちで、リフォーム時にも壁が抜けない
  3. 主にSPF材が使用されるが、桧や杉などと比較し木材自体の耐久性が劣る

 

間取りの制限はあるものの、耐震性に非常に優れ、工場生産のパネルを現場で組み立てるプレファブ工法で品質のバラつきが少なく、候補として残しました。

 

木造ラーメン構造


木造の中でかなり特殊な工法。高層ビルなどで使用されるラーメン構造を木造で実現した画期的な工法です。ラーメン構造は接合部の剛接合が不可欠ですが、木造の接合でそれを可能にして実現した工法。

取り扱いメーカー

  1. 住友林業

梁勝ちのラーメン構造で、梁と柱を剛接合し、梁と柱の抵抗力で荷重を負荷しています。接合部は専用の金物で接合。構造材に埋め込まれた金属相互のメタルタッチ接合により、接合部を緊密に結合し、剛接合を実現しています。

メリット

  1. 従来の木造では実現できなかった大開口空間が可能
  2. 梁勝なので、通し柱がなく、各階で自由に空間を設計出来る。

デメリット

  1. 取り扱いが住友林業のみ
  2. 実績が少ない

まだ実績が少ない工法で、少し不安かなと思い、候補から外しました。

ゆうとん

初めまして。ゆうとんと申します。本格的な家作りを始めた時は夫婦と長男の3人家族だったのが家の完成前には長女が生まれ4人家族になりました。 ・ゆうとん 30歳(会社員) ・妻    29歳(会社員) ・長男   4歳(保育園児) ・長女   1歳(保育園入園予定児) 私たち夫婦は生まれも育ちも南関東の某県。 検索大好き、気になったことがあればとことん調べ追及するメンドクサイ夫とおっとりしてそうだが実は鋭い感性を持ち、人の心をえぐるようなストレートな言葉を発する妻の家作り部ブログにどうぞお付き合いください。

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ゆうとん
Tags: 工法のまとめ

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