第12回目 天井高について

もうお家ができちゃったので今更なんですが、最近は天井が高いのがブームのようで、ハウスメーカー各社選択できるような時代になってきました。ちなみに住友林業でも2017年4月から天井高を2250、2400、2600、2800と選べるようなことがHPのニュースに書いてありましたが、金額差はどうなのでしょう?

天井高は気になる

今まではハウスメーカーの多くが2200mm~2500mmの天井高を標準にしているのですが、みなさんのブログを見ていると、LDKの一部を吹き抜けされたり、折り上げ天井であらわし梁などして、おしゃれでいいなあと思います。今回はその天井高について考えたいと思います。

我が家の天井高

まずは我が家の天井高ですが、当時の住友林業MyForestの標準である1F、2Fとも2450mmです。構造寸法はそのままで1F天井を2500mmとかに少し上げられないかと設計さんに相談したこともありましたが、そうすると1F天井と2F床とのふところ空間が減り、防火、断熱、騒音なども影響するそうで諦めました。構造寸法まで特注で変えて天井が2600mmとか2700mmとかにする方法もあったと思いますが、40畳とかの大きな空間ならともかく、我が家みたいなLDK22畳程度だとソファーに座った目線からすると逆に落ち着かない気もします。コストもかかりそうですし、階段数も気になります。というわけで天井高を部分的にいじったのはオーディオルームの勾配天井(冒頭の写真)と前回紹介したLDKの木質の折り下げ天井だけです。吹き抜けは1F南側ダイニングにすることもできたのですが、隣家の目線位置の関係もあり、しませんでした。

モデルハウスは天井高い

モデルハウスは天井高を2700mmとか2800mmに特注していたり、吹き抜けにしたりしています。部屋も大きいですし、階段も廊下も広いですし、立って見学するので目線的にも高い方が開放感とか高級感が増すようです。夢も膨らみますよね。資金に余裕があれば、できるってことですよね! でも、実際は???

イメージ写真はWEBからお借りしました。

心地良い天井の高さ

天井の高さを高くすると開放的で気持ちが良いと言われますが、実はただ高ければ良いというものではありません。
高い天井のメリットとデメリットを理解しておくことも必要です。

<メリット>
•空間に開放感と変化をもたらす。
•高い位置からの彩光をとり入れることができる。
•テラス窓上部に通風をコントロールできる欄間(らんま)窓を設けることができる。
•小上りの和室など床に段差をつけることができる。
•壁が多くなるので大きな絵などを飾ることができる。

<デメリット>
•階段の段数が増えて、昇り降りが大変になる。
•冷暖房のエネルギーコストがかかる。
•部分吹き抜けは天井ふところの位置が他の部屋と違うので、設備配管が通りにくくなることがある。
•照明などのメンテナンスがしづらい。
•壁掛けエアコンが目立つ。
•ボード、クロス、外壁材などの面積が増えるため材料費が余分にかかる。
•建物の重心も上に行き、構造的に弱くなるのを補うため、構造材の断面増や柱の本数増で費用がかかる。
•狭い部屋だと面積以上に狭く感じる。

イメージ写真はWEBからお借りしました。

天井が低い方が良い場合もあります。

一方、畳に座って過ごす和室やトイレなど、比較的狭い空間は天井が低いほうが落ちつきます。

つまり天井の高さは室内空間の縦・横の比率もあわせて考える必要があります。

色々調べてみると

床面積が比較的広くできるLDKなどは、天井が高い方が広がりを感じられ気持ちが良いものです。特に吹抜けは開放感をつくり出し、同じ床面積であっても広く感じます。しかし吹抜けが大きくなりすぎると空間は単調になる場合もあります。デザイン的にも部分的な吹き抜けで変化をだすとよさそうです。我が家のダイニングを部分吹き抜けにすれば良かったかなあ・・・・(残念)

気持ちが良い、落ちつく、といった感覚的なものには個人差がありますので、展示場や友人宅などで体験してみてください。

次回は我が家の太陽光発電について触れたいと思います。