どうも私です。
今回からは室内に移って安く素敵なお家を建てる方法を考えていきたいと思います。
室内の設計は住宅機器や装飾など選択肢が多く、費用の増減が大きい部分であり、減額調整やアップグレードの対象となりやすいので、施主さんたちが時間を最も費やす部分かと思います。
アイキャッチ画像は我が家の一部ですが、その1枚取ってみても、
スイッチ、
コンセント、
ガラス、
ドアノブ、
扉の設計、
木材の種類、
壁面の仕上げ、
断熱材の種類、
床の仕上げ、
見切り材の仕上げ、
etc,,,
と、とても考えることが多いです。
各所の仕様はレビュー兼web内覧会の記事としてのちのち書いていきたいと思いますので、
今回は大まかな概論として、気づいたことをまとめておきます。
構造について
(*我が家の2階の様子。子供のためのフリースペース。将来必要なら壁を立てる予定)
まず、室内設計の基本的な私の姿勢は、以前にも書いたように、「壁」を極力少なくすることで、広く、安く完成させるという考え方に変わりはません。
壁は、ゾーニングなどに寄与するので必要と考えることが多いですが、生活に合わせてゾーニングし直すのが現代的な流行なので、私はそれに賛同致します。
必要に応じて壁を立てれば良い。
極論を言えば、四角い箱があって、電気、ガス、水道が引かれていれば後はどうにでもなる。
その為に初期にやっておけることは、骨格と断熱をしっかりしておくことだけです。
「壁」はそれ自体がソコソコの工事費がかかる上に、それに付随した内装工事が乗ってくるので工事費を抑えたいのであれば設計段階で考えておく必要があります。
注意点としては、
「壁」を減らすと、雰囲気がソリッドになる傾向があるので〜風の仕上げがしにくくなることですが、家具や小物が映えるようになるメリットもあるので、その辺りが判断基準になりそうです。
勿論、構造的に強度不足になるような壁の削除はできません。
内装について
(*施主工事の壁、天井塗装、棚、板張りの壁)
構造が決まったら、内装の仕上げに移っていきますが、骨格と断熱と違い、ここでは施主工事という方法を使って、施工費を抑えることができます。
その代表格は塗装工事です。
床の仕上げ塗装はもちろん、壁が塗装壁仕上げの場合はその部分でも経費削減できます。無垢の木材限定ですが、各所の枠、幅木があればその部分も自分で塗装可能です。
もちろん、時間や予算と相談になりますが、やる気さえあれば見積額の半分程度で施工可能です。
我が家も壁、天井の塗装はすべて施主工事にて行いました。勿論床のオイル塗りも。
(その模様はリンクからご覧ください)
注意点としては、
施主工事自体は、自分で他で稼いだお金をその工事に回して他人にお願いするか、自分の時間を工事に回すかの違いなので、正直節約になるかどうかは微妙ですが、確実に愛着も湧きますし、大工さんの仕事を間近で観察できるので、設計ミスや施工不良をいち早く発見できるメリットはあります。
勿論、それ相応に知識は必要ですのでご自身の状況に応じておこなってください。
住宅機器、設備について
(*施主支給のトグルスイッチ、ビンテージのドアノブ、レトログラス。ドアのオイルフィニュッシュは施主工事)
最終盤のこの部分については、施主支給という形で多少工事費を安く抑えることができます。
我が家を手がけた工務店は、機器、設備の価格に10%の手間賃を乗せた見積もりでした。
これらを自ら発注し、現場に納入することでその手間賃をカットすることができます。
たかが10%ですが、チリも積もれば山となるで、ソコソコの金額になります。
また、自分で探した機器などを盛り込んでいければ、意匠が自分好みのものにできます。
注意点としては、
施主支給より工務店の見積もりが安い場合があります。
これは、工務店がストックを持っている場合や、取引上格安で仕入れている場合があることです。(業者価格)
工務店にも得意不得意がある為、そのあたりの見極めが重要となります。
工務店の儲けを削ぐ為、あまり歓迎されない施主支給ですので、工務店と良い関係が作れれば有効な手段だと思います。
(何から何まで、アマ◯ンとかで買うのはお勧めできません)
施主支給で重要なのは、提示されたものより、自分好みのものが、自分の納得できる価格で手に入る、または所持していることだと思います。
工務店のセレクトセンスや見積もり方法を全面的に信用するのであれば、施主支給は不要です。
また、工務店の保証が効かなくなる機器や設備が出てくる可能性もありますので、その辺りの確認が必要です。
いかがだったでしょうか。
ここまでこればおうちは完成したようなものですよね。
細部までこだわりたいなら、施主工事や施主支給によって家づくりに関わるのはとても有意義な時間になります。
その関わりの中からお金の流れに詳しくなったり、費用を低く抑えたりする事も可能です。
人の趣味趣向は時とともに変化していきます。
「住まいながら造っていく」ことが、住む家に飽きないようにするための一つの手段だと思っています。
皆さんも良い家づくりライフを!
続く