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家づくりでこだわったポイント(1) 窓の取り方

こんにちは、はるです。
我が家の間取りについては以前書いた通りですが、今回以降はもう少し突っ込んだこだわりポイントについて書いていきたいと思います。

建築家のファーストプランから最終平面図に至るまでに、何度か図面の修正がありました。以前「居室のドアをなくした」ということは書きましたが、同時になくしたものが窓です。
上図の赤線で記した箇所の窓の取付をやめました。

カーテンを開けられない窓は作らない

窓には主に3つの機能があります。

  • 採光
  • 通風
  • 景観

土地や建物の特徴によってこの3つの機能を組み合わせて窓をとるわけですが、私は「その窓から見たい景色があるか」「その窓にカーテンをかけずに暮らせるか」という2つの点から窓の位置と数を検討しました。

我が家の土地は高台で東西には視線が抜けて気持ちのいい景色が見られますが、南側には山斜面が迫り、北側は隣家があるので南北側は採光・景色ともに期待できませんでした。

 

そのためメインの開口を1F,2Fともに東西(黄色マーカー部分)にとって、南北の開口はできる限り少なく、気持ちよく暮らせる箇所だけに絞り込むことにしたのでした。

具体的には、青い窓は見たい景色がないため削除。ピンクの窓は寝室に面しているのでカーテンをかけずに暮らせないために削除しました。黄色の窓は「立面が格好悪い」という理由で削除しました(笑)。ここだけは機能よりも見た目を優先した結果です。

ふさわしい場所に、ふさわしい種類の窓を

以前、賃貸アパートに暮らしていたときのこと。隣がコインパーキングで昼夜問わず人の視線がある位置だったのにも関わらず、駐車場側にむかって掃き出し窓がとられていた部屋でした。設計者としては「リビングには掃き出し窓が常識!」という気持ちだったのかもしれませんが、外からの視線が気になるのでずっとカーテンを引いて暮らしていましたが、一日中カーテンで閉ざされた部屋というのは結構気が滅入るものでした。
掃き出し窓は人の出入りがある(ドアを兼用する)場合か大開口から楽しめる景色がある場合にふさわしい窓ですから、その部屋には採光と通風のためにハイサイドライトと換気用小窓が最適解だったのになぁ、と思います。

「見るべき美しい景色がないのなら作ればいいじゃない!」と、建物で囲われた場所に小さな庭を作ったのが坪庭の始まりですが、敷地に余裕のない我が家は坪庭・中庭を作る余裕もなく…。それならば、と潔く窓をなくしました。

窓を厳選するメリット

窓が少ないと建築コストが減らせる、建物の断熱性能が上がるといったメリットが挙げられることが多いですが、そういったメリットは副次的なもので、個人的には心地よさ、暮らしやすさが最大のメリットかなと思っています。
外からの視線を気にしなくて良く、窓からは見たい景色だけが見える。注文住宅だからこその贅沢だなと思います。

居室の窓については注意が必要です

ただ、居室の窓については計画上注意が必要です。というのも居室(人が長い時間を過ごす部屋)に必要な開口面積は建築基準法で床面積の1/7と定められているので、その要件を満たした開口は絶対必要になります。とはいえ面積さえクリアすればいいので、ハイサイドライトなど外からの視線を遮るような工夫はOK。

また非常用進入口が必要な建物などもあるので、実際の窓計画は設計士さんと相談してみてくださいね。

 

はる

30代女性、フリーランスで自宅で働いています。娘と二人暮らし。 キラキラ女子/ミニマリストの対極に位置するひと。 建築家&地元工務店に依頼して床面積35坪の小さな家を建てました。

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はる
Tags: 間取りこだわり

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