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家づくりでこだわったポイント(4) 軒・庇の出

こんにちは、はるです。
連続して我が家のこだわりポイントを記事にしています。4つめは軒・庇の出について。

軒(のき)と庇(ひさし)とは

軒は屋根の端が壁から張り出した部分、庇は開口部(窓やドア)の上に取り付ける出っ張りで、それぞれ雨や日差しを遮るのが役割です。
最近はデザインの洋風化に伴って軒や庇が作られない住宅が増えているようですが、個人的には、軒・庇は(可能な限り)あった方が良い!と思います。いいと思う理由は以下。

軒・庇があると…

夏の日差しを遮ってくれる

軒、庇は夏の暑い日差しが直接室内に差し込むのを遮ってくれます。
いまは窓ガラスの性能が良いので昔ほど日光の影響は受けなくなった、とはいえ室内温度の上昇は免れられないですし、何より眩しいので遮れるなら遮った方が良いですね。

雨の侵入を防いでくれる

雨の日、軒や庇がないと窓が開けられなくなります。
またサッシやドアなどの防水能力も経年劣化しますから、直接雨が当たらないほうが安心です。

外壁の汚れを防いでくれる

軒・庇は雨をよけて、外壁が雨だれで汚れるのを防いでくれます。

 一方デメリットも?

軒・庇をつける場合、注意点もあります。

1mを超えるものは建築面積に算入される

壁に囲まれているかどうかは関係なく、屋根と柱があれば建築面積に算入されますが、出先に柱がない場合でも1mを超える軒・庇は建築面積算入の対象になるそうです。
土地の建ぺい率・容積率いっぱいに建物を建てたい!と希望している場合、建築面積が超重要になってくるので、深い軒をつくった場合は居室面積を減らさないといけない!などという可能性も?

コストがかかる

軒を全く設けない場合と比較したら、やはり施工費はUPします。

さて、我が家の場合

デメリットがあることがわかっていても、やはり軒は超重要!と思っていたのでしっかり出をとりました。
我が家は横から見るとこんな形をしています。

片流れ屋根の前後それぞれに軒を設け、玄関の出入りや窓の開閉時に雨が侵入しないようにしました。でもこれだけだと建物のデザインにシャープさが足りません。

そこでピンクに塗った部分まで外壁とすることにしました。

結果、横の立面はこのようになります。
テラスも玄関も横壁に囲まれることになり、軒・庇だけよりもさらに雨に対して強くなりました。さらに意匠性もUP!といいことづくめ。

赤矢印の部分が軒・庇として機能するところです。
玄関の上に小庇をつけたくなかったので、2階のテラスが庇の代わりになるように設計していただきました。おかげでファサード(建物の正面)もすっきりしたので嬉しい。

以上、我が家の軒についてでした。

 

はる

30代女性、フリーランスで自宅で働いています。娘と二人暮らし。 キラキラ女子/ミニマリストの対極に位置するひと。 建築家&地元工務店に依頼して床面積35坪の小さな家を建てました。

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はる
Tags: 設計

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