はじめまして、はると申します。30代女性、4歳の娘と二人暮らし。フリーランスで働いています。
2015年から始めた建築家との家づくり、長い時間がかかりながらも2018年4月に竣工予定となりました。この記事執筆時点では建築行程の6割程度が進んだところです。
家づくりの過程では紆余曲折、山あり谷あり悲喜こもごも。大変に感じることもがっかりすることもたくさんありましたが、全体を通しての感想は家づくりは楽しい!これに尽きます。
このblogでは家づくりの流れや我が家の工夫、「こうしておけばよかった!」と後悔している点、そしてもちろん家づくりの楽しいポイントをご紹介して、これから家を建てられる方の参考に少しでもなればと思っています。
娘が大きくなるにつれて今の住まいが手狭になったことをきっかけに「家を建てよう!」と決めたのが3年前。しばらくはうきうきわくわく、家づくり雑誌を読んだり、モデルハウスに行ったりして楽しい時間を過ごしました。
でも、自分にとっての理想の家とはどんな家?を考えようとすると、キッチンはあれがいい、お風呂はこうしたい、という家のパーツはイメージがわくのですが、家全体についてしっくりする答えが見つかりません。しばらくモヤモヤしていましたが、あるとき自分は今まで「どんな家が欲しいか」ばかり考えていたことに気づきました。
家って、家族のための箱なんですよね。生活するための舞台ともいえるでしょうか。
家づくりとは、家を建てることが目的ではなく「これから暮らしていきたい家を建てる」ための作業なんだ!こんな当たり前のことに気づいたら、するすると「我が家の理想の家像」が浮かんできたのでした。
まず第一条件は小さな家であること。娘が独立後に一人暮らしになった際に持て余さないよう床面積は最小限に。次に個室を作らない、ということ。個室(特に子供部屋)は後で用途の変更が難しいので最初から不要!と割り切りました。また娘はすぐに大きくなりますので、添い寝のできる畳スペースや常に子供に視線の届くリビングなど、子育て目線の設計は一切考えないことにしました。
こんな風に新しい家での暮らしをイメージして自分の生活に必要なもの/不要なものを選別していったら、自然と理想の家像が形作られていきました。
私は仕事こそまったく畑違いですが、もともと建築に興味があったということもあり、家づくりのパートナーは建築家を選びました。
「我が家にとっての理想の家」がハウスメーカーの営業さんにまったく理解されないだろうということは簡単に予想出来ましたし(苦笑)、そもそも一度だけ話を聞きに行ったハウスメーカーさんから「こんな変形地には建てられない」とフラれていたので迷いはなかった(迷えなかった?)です。
建築家との家づくりは「全面ガラス張りのトンデモハウスを建てられそう」とか「建築家の趣味ばかりが優先されて自分の好みが反映されない」「家が一軒建つくらい設計費用が高額」というようなネガティブイメージがあるかもしれませんが、我が家の場合はそんなことはありませんでした(そういったこともあるかもしれませんが、そうではない建築家もたくさんいます)。
間取りや仕様について私がOKを出さずに強行されたものはありません。ただ、建築家がOKしなくて採用できなかった素材もあったのでそこはお互い様かも(笑)。コスト面でも最終的な費用は大手ハウスメーカーで建てる場合とおそらく変わらない程度だったと思います。
むしろ建築家との家づくりで注意しなければならないのは、完成までに時間がかかるということ。
設計期間だけでなく工事期間もハウスメーカーより(ほぼ間違いなく)長くなりますので、子供の就学に合わせた家づくりを計画されている方など、竣工時期が厳密に決まっていないとNGな方は要注意。
竣工までに時間がかかってもOKで、家づくりについてあれこれ考えるのが楽しい!という方は、ぜひ建築家という選択肢も検討されるといいと思います。
我が家の家づくりはハプニングも多く、土地の悪条件も重なって、話題には事欠かないほどいろいろなことがありましたが、それでも建築家と二人三脚で自分の「理想の家」を追求出来てよかったと思っています。
次回以降は具体的な家づくりの流れについて書いていきたいと思います。