こんにちは、はるです。
今回は建築家に提案されたファーストプランと我が家の間取りについて書いていきたいと思います。
前回も書きましたが、我が家の土地はなかなか諸条件の厳しい難易度の高い土地です。
特徴としては
この土地に、母娘の二人が暮らす、ウォークインクローゼットのある小さな家を建てるとしたら?の問いに崖マニアの建築家の出した答えがこちらでした。
高低差を活かして東側に大きく開いた2階建て。屋根は片流れで開口方向に勾配を取ってあり、窓からの景観に重点を置いたシンプルで力強いメッセージを感じます。
間取りはこちら。
問題の南側の山裾のラインに合わせて間取りも段々状に切り取られています。秀逸なのは、ここにうまく収納などをはめ込んであり、生活の中では外壁がカクカクと切り取られていることを感じさせないつくりになっていること。
余計なことをせず、土地の形状から導き出された率直な空間という印象をうけます。
1Fはゲストも招けるオープンなパブリックスペース、2Fはプライベートスペースとはっきり分けられているのもよいです。
必要十分のサイズ、奇をてらったところがなく機能的で美しい。建築家の人柄を感じさせるとても素敵な間取りで、一目見て気に入って、結果、このまま建築家と契約することになりました。
とはいえ建築家のファーストプランをそのまま建てたわけではなく、若干修正をしてもらい、最終案はこのようになっています。
基本プランはそのままに、使いやすく&ミニマルにするために以下を変更してもらいました。
この変更により、ファーストプランよりも全体的に線が減ってシンプルになったように思います。
居室のドアを取り払う、というのは奇異に感じる方も多いかもしれませんが、家づくりの最初から温めていた考えでした。
個室、特に子供部屋を作ってしまうと将来用途の変更が難しくなります。だったら最初から区切るのをやめてしまおう!という案。
丸見えスケスケでは具合が悪いかもしれませんが、上の間取り図のように本棚で視線を遮っていたり死角にある場所であればある程度のプライバシーが確保できます。必要なら布や家具で仕切ればいいし、いざとなれば壁は後からでも立てられるので居室はオープンにすることにしました。
洗濯機をどこに置くか?は悩ましい問題でした。
洗濯室を作ることができれば一番良いのですが、小さな家の我が家のこと、それはスペース的に無理。でも洗面所には置きたくなかったので代案としてウォークインクローゼットに入れてもらいました。
おかげで洗面スペースが広くなり、見た目もスッキリで嬉しい。
家づくりは自分の生活を振り返って、無意識でやっていた生活のひとつひとつのステップを再認識していくことから始まるように思います。
お風呂に入るタイミング、着替える場所一つとっても、その人や家庭によってルールは様々。「うちではこれが普通」と思っていることが案外他人にはびっくりするような作法だったりしますよね。
例えば、雑誌などでは「水回りは一カ所に集めたほうが家事が楽!」と紹介されてキッチンとバスルームが隣接した間取りが紹介されていることが多いですが、我が家の場合は朝起きたらすぐにトイレ→シャワー→着替え→身支度してから朝食、夜はお風呂に入ったらそのままベッドにGO!というスタイルなので、寝室のすぐそばにバスルームとクローゼットがあることが必然でした。
間取りを決めるときに、もしこの「家事楽導線」が最良と決めつけてしまっていたら、我が家の場合は裸でウロウロしなければならない羽目に…笑。
スイッチは左手で消す派だとか、洋服は畳まず吊るすほうが楽だとか、日ごろの生活の中で“自分の流儀”を観察しておくと、家づくりの過程がより楽しくなるように思います♡