今回は、我が家のメインスペースである、LDKについてこだわったところを書きたいと思います。

…そろそろお気付きかとは思いますが、
「我が家のこだわり」
なにか特別仕様とか、高いオプションを採用している、と言う訳ではなく、我が家を作る上で私達が詰め込んだ私達の希望のことです。
仰々しい題名つけてごめんなさい。
広い心で読んで下さい❗

旧家では、8畳の和室が二間続きで縁側付き(南側)、その横に四畳半の和室(北西側)がつながっていて、全部で24畳くらいのスペースがありました。
その使い道は続きの二間は客間として、四畳半は義父が寝たり箪笥や来客用布団の収納などであり、普段は全く使わないお部屋になっていました。
田舎なので、神様などのお祀り事が多く、当番制で自宅で近所の方々を招いてもてなしたり、葬儀も一切を自宅で行っていたので、昔はつづきの広い客間が必要不可欠だったそうです。
今はお祀りも簡素化して、場所も公民館を使ったり、葬儀は葬儀場で執り行われるようになったので、大量の座布団やお茶碗、湯呑み類は必要なくなり、今回の建て替えで(だいぶ)処分することができました。
使うか使わないかてはなく、「自分の財産だ!」と主張する義父のもとだったので、旧家の片付けはそれはそれは大変なものでした。

一方、台所・居間はと言うと、つづきの客間と廊下をはさんで反対側に、台所が6畳フローリング(北東側)、居間が8畳の和室(南側)の隣合わせと言う間取りでした。
せっかく26坪ほどの1階面積があるのに、家族がメインで使えるスペースが7~8坪しかないなんて、もったいない❗と思いませんか?
南側の日当たりが良い場所が客間で、昼間でも電気を付けなければ暗い場所が台所なんて、もったいない❗
しかも裏鬼門にキッチンなんてw

とは言え、我が家のまわりにある少し昔の家々はだいたいみんなこんな間取りになっています。
打合せの時に、「家の1番良い場所が客間で、1番過ごす時間の多い家族が隅っこで窮屈な思いをするなんて、なんだかおかしいですよね」
と言う私に、
「昔はお客様をもてなすことを1番に考えた間取り、今は家族のことを1番に考えて整えるお家作りに変わってきましたね」
と設計さんが仰いました。
日本人らしいと言えば、そう。
見栄…と言えば、またそうなような気もします。
と言っても、今を生きる私達の建て替え計画ですので、やっぱり家族を1番に考えた間取りを優先しました。

まだ建て替えの計画が持ち上がる前から、この客間スペースは全てLDKだな、とひそかに目論んでおりました。
それは担当設計士さんにもしっかりと伝わっていたようで、

このようにすっきりとLDKをとることが出来ました。

私の希望として、なるべく廊下は作りたくない、と言っていたので、必要最低限の廊下スペースになっています。

それから、いくら簡素化されたとは言え、家で全く何もないわけではないので、和室は不可欠です。
法事もありますし、なんと言っても旦那さんのお義姉さん家族を含め総勢13人で食事が出来ることが絶対条件でしたので、ちょっとかわった形の和室になっています。

我が家のメインスペースはLDK+和室で、凹のような形になりました。
長い面がリビング・ダイニングで、飛び出た部分がキッチンと和室。全部で30畳ちょっとです。

どこで建てるにしても決まっていたのが、リビング・ダイニングの窓際の降り下げ天井でした。
リビング・ダイニングを出たところの軒裏を木調にすることで、中と外の繋がりを持たせ少しでも広くみせたい、そんな希望です。

…でもこれが良い❗と思ったのは住友林業のモデルハウスだったので、やっぱり最初から心は決まっていたのか。。

我が家の窓はLIXILのサーモスXと言う、断熱性に特に優れた窓を採用しているのですが、高い断熱性能の代わりに、住友林業では標準のハイサッシの設定がなくH2200の窓になっているために、降り下げ天井部分も見栄えの観点から普通よりも分厚く降り下がっていて…想像以上の存在感に最初は戸惑いもありました。
が、まぁ、これはこれでたっぷりの木質感を演出してくれているので、降り下げ天井を知らない方が見ると
「なにこれー❗❗」
と感動して下さるので嬉しいです。

一方外も、この降り下げ天井に合わせた高さにしているので、実はこの軒の上はバルコニーなのですが、だいぶ上げ底になっている為に外観的にもドーンと重厚感が出たかな、と思っています。

家族5人が揃っても、嫁と舅がくつろいでも、窮屈じゃない遠慮しないメインスペース。
それは快適そのものです🎵