第15回目は外壁について紹介したいと思います。
ご近所は築30年前後の家が多いせいか、サイディングの家が圧倒的に多いです。ただ、最近地元工務店で建てた家ではガルバニウム鋼板の外壁も見かけるようになりました。ガルバニウム鋼板ってどうなのでしょうね。我が家の建て替え前の家はサイディングボードでしたが、10年位で藻が付いたり、粉をふいたりしてきて、再塗装を一度しました。最近はサイディングでも30年保証するものもあり、再塗装の頻度が長くなったようです。でも、建て替えに当たり、我が家は当初からサイディングではなく、塗り壁かメンテナンスのいらないタイルにするつもりでいました。
住友林業の外壁と言えば、塗り壁(吹き付け)が有名。「ジェイストーンコート」と言われるものと貝殻が入ってキラキラした「シーサンドコート」というもの。サイディングもあるようで、今年1月に完成した娘夫婦の家では当初薦められました。(でも、シーサンドコートⅢにしましたが。)ちなみに「ジェイストンコート」とはアイカ工業製の塗り壁で、「シーサンドコート」はエスケー化研製の住友林業仕様。ⅡやⅢまであります。貝殻の含有量が違うみたいです。Ⅲの方が少なく安価、標準仕様として選べます。以前、「シーサンドコート」は住友林業の三種の神器の一つとも言われていましたが、今はどうなのでしょう。住友林業なら塗り壁。できれば、全体は塗り壁で玄関周りなどのアクセント部分にタイルかなと思っていました。でも我が家は結局、総タイルになりました。
総タイルになった経緯ですが、シャーウッドかスミリンかを検討しているころ、積水ハウスの外壁提案はベースに陶版外壁「ベルバーン」で、アクセントに大柄石の「SHストーン」でした。これが好きでした。一方、住友林業は「ジェイストーン」か「シーサンドコート」の塗り壁にアクセントタイル。これも好きなパターン。
積水ハウスの営業が、ベルバーンを売り込むために「塗り壁は地震などでひび割れが出てくるので、メンテナンスがかかりますよ。ベルバーンはつなぎ目のシリコンのみのメンテナンスだけです。」というお言葉。鵜呑みにしたわけではないですが、住友林業の見積もり仕様を「ベルバーン」に対抗してメンテナンスがいらない総タイルにしました。塗り壁の雰囲気好きなんですけど。そして、スミリンとの契約後もそのままの流れで、多少サービスしてもらって総タイル仕様で。
全体のベースタイルはLIXILの割肌面ボーダー「セルヴィオS」で、30cm四方で貼るタイル。タイルとしては安価なもの。一方、玄関付近は平田タイル「ミックスBB-A」で質感の違うタイル。これは一枚一枚貼る結構高価なタイル。住友林業からの提案タイルでした。タイルの色はカタログとショールームのサンプルを見て決めましたが、実際の方が明るい色になります。アクセントタイルは色、質感でコントラストつけたいのですが、ベースを白ではなく、少し色の付いたものにしたため、濃い色のアクセントでないと難しくって。でも、玄関内も同じにする(第10回目のインテリア部材で紹介)ので、濃い色は使いたくなく、結局、中途半端な色のアクセントは諦め、近い色合いで、タイルの大きさと質感の違いだけのアクセントにしました。(冒頭の写真)
お気に入りのLIXIL製のSHストーン(積水ハウスの名称)を使いたかったのですが、住友林業では選べませんでした。住友林業が保証できるタイルしか選べないのですが、選択肢が少ないです。
こちらはベースの「セラヴィオS」。我が家はCSS-2。カタログより実際の方が白っぽく見えます。防水ボードに貼っていますので、目地の処理はなし。
そして、アクセントタイルの平田タイル「ミックスBB-A」。我が家は一番明るい色にしました。(これで、セラヴィオSと近い色合い)
余談ですが、通常の塗り壁の場合、筋交いにきづれパネルがあり、その上にモルタル下地をして、仕上げにシーサンドコート。でも、総タイルでは筋交いにきづれパネルは全く使わないで、建築中も見れませんでした。代りに耐力ボード、防水ボードを貼ります。そしてその上にモルタルのような接着剤を塗ってタイルを貼っていきます。なんか壁強度はきづれパネルより強いと思うのですが、住友林業は杉のきづれパネルに妙にこだわっているみたいです。
ちなみに総タイルだとバルコニーの内側の壁もタイル。施工するまで知りませんでした。
次回はオーディオルームについて書きます。