Categories: 家づくりブログ

最終回 家づくりは終わらない!?

季節は巡り、現実の時間の流れは新生活が始まってから7年が経ってしまいました。

新しい家族

この間に我が家にも大きな変化がありました。
もう4年も前になってしまいますが、ついに念願のワンコを迎え入れる事に。

そもそも1戸建に住みたいと思った理由の一つが犬と一緒に暮らしたいという事でした。
飼いたい犬はもう10年以上前から決まっていました。
それがこのサモエドです。

最近はドラマやCMで少しづつ認知されてきましたが
まだまだマイナーな犬種で、スピッツやポメラニアンの原種になる中型犬です。(人によっては大型犬とも)

ワンコ最優先の生活

シベリア原産のため寒さには強いのですが、暑さにはとことん弱いので
日本の暑い夏を考えると決して飼いやすい犬種ではありません。
ソリ犬なので引く力は凄まじいし、運動量はかなり必要だし、(ちなみにウチでは朝夕合計で約3時間)
当然破壊力もそれなりです。

もちろん庭に犬小屋なんて問題外なのでお家の中で暮らす事になります。(はっきり言ってデカイ愛玩犬です)
当初は犬用の部屋を作ろうなんてプランも考えましたが、結局リビングの中にワンコスペースを作る事になりました。
そこで家づくりの際にも問題になる断熱性能や空調性能、消費電力等が問題になってくるわけです。
夏場はエアコンが24時間稼働、冬は暑がるので場合によってはリビングの窓が開けっ放しに。
当然冬の暖房効率は悪くなります。
エアコンを付けても窓を開けていたら全く意味はなく、結局床暖房のみが人間の寒さ対策になっています。
毛吹きを良くするためにサモ飼いの皆さんは寒さに耐えながら生活をしているのです。
(サモ仲間の皆さんはとにかくワンコファースト!)

おかげで冬は床暖用のガス代が少し増えますが、寝室以外のエアコンを使わないので電気代はあまり変わりません。
夏の電気代も家が小さいおかげで5千円程度で済んでます。
小さいながらも太陽光発電を設置したおかげで年間の電気代収支は概ね黒字です。
ワンコ仲間によると夏の電気代が10万近くになる家もあり、
高断熱と消費電力の少ないエアコンの組み合わせはワンコと暮らす上で注文住宅を選ぶ最大のメリットと言えるでしょう。
ちなみに当時の積水ハウスは次世代省エネ基準はクリアしているものの、高断熱性能を誇っていたわけではありません。
それでも同時期の建売住宅の断熱性能に比べれば遥かに高気密高断熱ではありました。

こちらが件のワンコスペースです。

階段下、キッチンカウンターの正面で、一番目の届く場所になります。
このエリアだけ床暖房を入れていません。
扉が2箇所ある出来るだけ頑丈そうなケージ(檻)を取り寄せ、横の扉にクレート(ハウス)を接続しました。
このスタイルは庭付き一戸建てと呼ばれる事がありますが
さらにこの周りを百均のフェンスで囲って簡易サークルを作ったので、庭付き一戸建てドッグラン付きといった所でしょうか。

子犬の頃は目を離すと何をするかわからないので、一緒に遊ぶ時も含めて出来るだけサークル内で過ごしてもらいました。
ハウストレーニングも紆余曲折ありましたが、今ではお留守番の時もわりと素直にハウスしてくれます。

ところで家が完成してからワンコを飼い始めるまで3年ほどかかっているわけですが
なぜこんなに間が空いたかというと、
犬とは言え一つの命を預かる覚悟と生活が一変する事に対する決断に時間がかかった事。
それに絶対あちこち汚され、場合によっては破壊されるのがわかっていましたから
キレイな新居をあきらめる時間が必要だった事もあります。(後者の方が現実的?)

実際フローリングは細かい傷だらけになり、いつも通る壁際や鼻を使って開ける引き戸の取っ手のところも黒くなり
玄関ドアもひっかくので傷だらけ、網戸はバシバシたたいて破けてしまいました。

革のソファーも引っ掻かれて傷つきましたが、これは一度叱ったらやめてくれました。
大型犬はソファーを破壊するというのが定説になっていますから、ウチはこの程度でラッキーだったと言えるでしょう。
(今は念のため長座布団とタオルを敷いて専用の場所になってます)

フローリングにはワンコが滑りにくいコーティングをしているのですが、これは中大型犬にはほとんど役に立ちませんでした。
結局ワンコエリアにペット用消臭抗菌クッションフロアを敷いています。
これは滑らないしトイレを失敗した時に掃除がしやすいので便利です。
タイルカーペットも使ってますが、遊んでいる内にズレてしまうのと、感触からトイレ認定されてしまうのでイマイチ。
幸い床をホリホリする時は敷物がある所を選んでやるのでフローリングに大きな傷は付かずに済んでいます。

どうしようもないのが抜け毛問題。
換毛期はもちろん、年中無休で大量の毛が抜けているので
どんなに掃除をしていても、引き戸の戸車に毛が絡まってどんどん動きが鈍くなってしまいます。
引き戸のパーツはホームセンターに売っていて交換も自分で出来るので、気にしなければそれまでですが…
抜け毛の塊が埃を絡め取ってくれる事も多いので床掃除は以外と苦になりません。
個人的に人間の黒い髪が落ちていると非常にイヤなのですが、白い毛が落ちている分にはさほど気にならないのが不思議です。

そして面白い事に、ウチの子は家の階段が上れません。
どうもシースルーとかスケルトン階段がダメなようです。
小さい頃には3段目あたりまで登っていましたが、何回か後ろ脚を踏み外してからは登るのを諦めてしまいました。
おかげで2階に行った事がないために寝室でいっしょに寝るという事が出来ません。
泊まりで旅行に行くと真っ先にベッドに飛び乗りますけどね。
ちなみに外やお友達の家の階段は平気で上り下り出来ます。
高い所は大好きです。

将来介護が必要になった時の事を考えると2階での生活は最初から無い方が良いと思うので
出来れば1階に寝室が作れたら良かったのですが、
スペース的に無理なのでその時が来たら階下に布団を敷いて寝る事になるのだと思います。
(今でも時々やってますが)

こんな感じですっかりワンコ中心の生活になってしまい、
庭の花ばかりだったスマホの写真やブログの内容が今はこの白いモフモフだらけになっています。
車の中も毛まみれです。

庭の手入れにかける時間は減ってしまい、一時期よりも花は少なくなってしまいましたが
なんとかギリギリでやっています。主にカミさんが。

7年経って家も少しづつ経年劣化を感じる部分もありますが概ね大きなダメージは無いと思います。
幸い白い外壁もまだまだ綺麗、中はまあ、掃除を頑張るしかないかと。

そうそう、我が家は新築をきっかけに引っ越してきたので近所に知人等はいませんでした。
子供もいないのでPTAの付き合いもなく、自治会の班長になったりして多少は近所付き合いも出来てきたのですが
この子が来てからは散歩中に老若男女問わず色んな人と話す機会が増えて、
おかげで随分と町内外に知り合いが出来ました。この4年でワンコ仲間を含め人間関係が劇的に変化しています。

家づくりを振り返って

一戸建てに住みたいと思い始めてから、結構な年数が経ってこの間に生活環境も目まぐるしく変化しています。
まだまだ住宅ローンの先は果てしなく、家づくりはこれからも終わらずに進んでいくのでしょう。

クラッソーネの家づくりブログに参加させていただき、改めて我が家の事を振り返る事ができました。
仕事が忙しくなってしまい後半になってずいぶん間が空いてしまいましたが、こちらでの連載はこれが最後になります。

最近は他の家ブログもあまり見られなくなってしまいましたが
家を建てている頃には同じ家ブロガーさんとも交流できて楽しかったです。
今後も自分のブログとインスタを細々と続けていくつもりですので、機会があったら遊びにきてください。
https://kubihuri.exblog.jp
おしまい

シンイチロー

40代後半(当時)既婚、子供なし。埼玉県在住。グラフィックデザイナー。趣味は犬の散歩。 デザイン事務所勤務後、バブル崩壊により仕事が激減、全く畑違いの土木関連の営業を勤め、護岸工事の設計や自社製品のカタログを製作。その後再びデザイナーとして現在の勤務先に。クレーンやフォークリフトを扱える資格を持つが、残念ながら現在は全く役に立たず。 イラストレーターとしても活動、携帯サイトCARMODEにてスーパーカーイラストを手がけている。 40代前半までは競技エアロビックの選手でもあり、全日本アマチュアチャンピオン。 選手活動にのめり込み過ぎ、気がつけば人生残り半分。ついに重い腰を上げて家の事を考え始める。

Share
Published by
シンイチロー

オススメの記事

  • くらそうねマガジン配信停止

【ブロガー様向け】クラッソーネマガジン配信停止のお知らせ

クラッソーネマガジン配信停止に伴うブログ…

5年 ago
  • 富士山と生きる おばあちゃんの知恵

地球に優しい循環生活の元祖がここにある。

こんにちは。クラッソーネライターの豊田有…

5年 ago
  • 家づくりブログ

TOTOのユニットバス、サザナのカラーで悩む

2017.8.7 今回筋違いの金物として…

5年 ago
  • 家づくりブログ

家づくりの流れ(19)やってよかったこと

こんにちは。YURIです。 今回はマイホ…

5年 ago
  • 家づくりブログ

ブログ最終回!入居のその後

前回まで、WEB内覧会をやってきました。…

5年 ago
  • 家づくりブログ

筋交い用金物「ブレスターZ」でしっかり守る

2017.8.12 金物全て設置しました…

5年 ago