ハウスメーカーに聞いた話では、だいたい木造か鉄骨か絞ってハウスメーカー選びをしている人が多いと聞きました。
私は木造がいいか、鉄骨造がいいか良くわからなかったため、木造・鉄骨造関係なく片っ端から展示場を回って色々と勉強しました。
結果、どちらも一長一短があるので、自身が何を重視するかできめるのがいいと思いました。
極論、快適性を追求した木造と構造的に信頼性の高い鉄骨造。私はそんな理解でいます。
RC造というのもありますが、住宅としてはあまり普及していないのでここでは割愛します。
木造住宅よりも、鉄骨造住宅の方が地震に強い。
なんとなくこう思ってる人が多いのではと思います。私も当初そうでした。
阪神大震災が起きた当時、私はまだ小学1年生でしたが、ニュースで家が倒れて火事が起き、大惨事になったことは小学生ながらに理解していました。
なので、なんとなく木造が地震に弱く、鉄骨が地震に強いイメージがありました。
鉄骨を扱うハウスメーカーの営業から「今後巨大地震が起きることが予想されます。木造よりも地震に強い鉄骨の方が安心です。」こんなくどき文句をたくさん聞きました。
ところが、木造のメーカーに行くと、これを必死に否定します。実際、阪神大震災で倒壊した家屋の多くはシロアリ被害で本来の強度を維持していなかったり、旧耐震基準で作られた古い家屋で、筋交いやホールダウン金物の不足が原因だった言われています。
地震に対する強さを表す指標として、品確法の住宅性能表示での耐震等級があります。
最低の基準として建築基準法の範囲内を等級1、建築基準法の1.25倍の強さを等級2、建築基準法の1.5倍の強さを等級3として、3段階の耐震等級が設けられています。
木造でも耐震等級で3を取得出来るので、一概に鉄骨造より木造の方が弱いと言えないことが分かりました。
一般工務店はほとんどこの木造住宅だと思います。
大手ハウスメーカーでも積水ハウスやミサワホーム、住友林業や三井ホームが代表的です。
あまり知られていませんがダイワハウスも木造を取り扱っています。
一概に木造といっても軸組工法と枠組壁工法があるので一般論で書きます。
快適さでは鉄骨造より木造の方がよいと言われています。
木材は多孔質なので材料自体の断熱性がよく、断熱性能に優れます。また、軸組工法でも耐力壁を使用するようになった関係で、気密性能も鉄骨造より有利です。
先ほども書きましたが、耐力壁を増やしたりバランスよく配置したり、一階と二階の耐力壁の位置を合わせたり(直下率という)すれば耐震等級3も取得出来ます。
また、家自体も木造60トン、鉄骨造100トンと言われ、軽い木造は地盤にかかる負担が少ないので、地盤改良が不要になる確率が高いことも挙げられます。
木材という天然素材なので強度的に安定しているとは言えない素材なのが弱点だと思います。耐震実験などしても、期待通りの強度が得られなかったという話も聞きます。
また、木造軸組みは構造的に複雑で、構造指針があいまいなため大工や工務店の熟練度に左右されやすいことも挙げられます。
接合部の施工が悪いと将来きしみ・傾きなどの欠陥が表面化してきます。
下記に木造住宅のメリット、デメリットを分かりやすく載せているので参考に。
https://sumaidea.com/guides/article/6/
木造には木造の良さ、鉄骨造には鉄骨造の良さがありますが、私は最終的に鉄骨造を選びました。
理由は鉄骨造の構造躯体の信頼性と、大空間を実現出来るところに魅力を感じたからです。