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現在の家の解体 シニアの家づくりその7

我が家のように、今ある場所に家を建て替える場合には、解体+引越し(引越しそのもの⇨仮住い・不用品の廃棄・取り敢えずの保管・再度の引越し=戻ってくる)と言う結構面倒くさい作業が発生します。

もちろんそれぞれに費用が掛かります。

 

  • 解体費用概要

まずは、解体についてわかったこと:

1) 解体作業は 基本的には今建っている建物や駐車場や庭木や塀などを全て壊してしまって更地にします。敷地が広くて、思い出の樹木や記念物的な建物があれば、それは新居の一部として引き継いでいくのでしょうが、我が家のような狭い土地では、そんな贅沢は言っていられません。

 

2) 更地にする際に、悪質な解体業者は 廃棄物を土の中に埋め込んでしまう場合があるそうです。

そうなると家の新築工事に深刻な悪影響を与えるため そんなインチキをしない優良な会社を選ぶ必要があります。

優良だと自称する業者さんが「値段だけで決めないで」と言う背景には、そんな事情があります。

 

3) 解体作業は、家を壊すだけではなくて;

① 近隣へのご挨拶:解体はかなりの騒音と粉塵などを発生させます。一時的に車の通行の邪魔になることもあるでしょうから、このご挨拶は欠かせません。

 

② 足場の設置:

* ネットを張って上の階から壊していきます

* クレーンで力任せに壊していたのは昔の話

* かなりの部分を人手を使って丁寧に壊していきます

* 家屋・廃材の分別をして 決まった手順で処理していきます

* 普通の家屋で工事期間は2週間程度 新築工事と同じようにスタッフのトイレの設置も必要です

* 解体を進めながら手作業での分別が必要です

そうしないと廃棄物処理報告書(マニフェスト)が出せないことになり、依頼主自身も不法行為に加担したことになります。

 

③ アスベスト処理

肺線維症、肺癌の他、まれな腫瘍である悪性中皮腫の原因となるアスベストは 1975年9月には吹付工事が禁止

その後 1%以上のアスベストを含む製品(2004年)、0.1%以上の製品(2006年)と禁止が強化されました。

 

我が家は1995年に建てたもので、建て替えのタイミングで丸20年でした。

1995年当時と言うのは建材にアスベストを使っていた端境期となるため もしかして屋根や外壁に使われている可能性があります。(解体時の確認の結果、使用されていたことがわかりました)

アスベストが使われている建材の処理は、追加で手間がかかるため費用は結構な追加差額が発生します。

 

平成19年通達「石綿含有廃棄物等の適正処理 

 

④ 工事期間

30坪木造2階建ての我が家ですが 解体に約2週間の期間が必要でした。新築工事の着工から逆算して余裕を持って解体作業を始める必要があります。

2016年のように台風が何本も上陸する時期には、作業が中断されるため日程に大きな影響が出てきます。

 

  • 作業見積もりを依頼

今回の解体業社選定にあたっては 4社に見積りをお願いしました。

 

* 最初の1社は、ハウスメーカー(一条工務店)からの紹介

ハウスメーカーの紹介と言う理由からでしょうか、親方日の丸意識があったようで、金額は高め各種サービスや説明などがほとんど無い会社でした。

 

* 次はネットで探して「○❌県で最安値」と謳っている会社

確かに明細を見ると解体作業だけをとれば安いのですが 付帯工事を入れると最初の会社とほぼ同じ見積り金額。基本の見積もりに加えて、足場の料金やトイレの費用を別途見積もりすると言う方式です。別途の見積もりでもこちらが選択できるオプションではなく、必ず必要な作業ですので、別途見積もりすると言うやり方が良く理解できません。担当者の愛想や説明はまあ良かったのですが がっかりの結果となりました。

 

* あんしん解体業社認定協会

3社目と4社目は「あんしん認定協会」推薦の会社。3社目は見積りのための下見時に非常に詳しい説明あり。また見積書と一緒に21ページにも及ぶアスベストに関する図表付き。

価格的には飛び抜けて安いわけではないですが、4社の中では最安値でした。結局この会社に決めたわけですが、その後のコミュニケーションも電話とメールで緊密に行ってもらってい、とても安心できました。

 

4社目もあんしん認定協会に紹介いただいたのですが、こちらは打って変わって寡黙な社長さん。ご説明もほとんどなく当方の要望を分かっていただいたのかなという感じでした。

寡黙な営業行為は、意味がありません。「喋ってなんぼ」の世界だと思うのですが、どうやって顧客獲得してきたのでしょうか。どういうわけか この会社が4社の中では一番の高価格でした。

 

  • 今後の日程

新居の着工が12月と決まっているので:

  • 現在の家は10月31日(火)に解体作業開始
  • 2週間の解体作業を経て、11月第3週には綺麗さっぱり更地になる予定でした

(結論としては、解体会社の都合があったようで、1週間の遅れが発生。幸いに十分に日程に余裕があったので、影響はありませんでした。)

 

関係者が増えるとそれぞれに時間的余裕を取る必要があるので、全体の日程はどうしても長くなってしまいます。

 

余談ですが、前の家で育った娘たちは、取り壊しにはそれなりの感慨(寂しさ)があったそうです。

僕たち夫婦は、快適な家を建てる期待に満ち溢れていたのとは対照的でした。

 

次回は、夏本番となる中で、「快適な家」はどんな仕組みなのかをお話ししたいと思います。

 

tosshii555

2016年に定年退職したゆとり世代の男性です。家族は妻ひとり(当たり前か!)と娘二人に老犬(ミニダックス15歳)とおしゃべりセキセイ(5歳)です。娘は独立して住んでいるため、妻との第2の新婚生活を謳歌しています。 38年間商社に勤務して、ずっと中南米を担当して来ました。中南米3カ国に駐在した13年間では、彼の国ならではの泣き笑いの人生がありました。 定年退職を機に一念発起して、家を新築しました。 中南米視点ならではの、日本の住宅の良いところやアレっと思う点などもご参考にお話しさせていただければと思います。

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tosshii555
Tags: 解体アスベスト廃棄物処理報告書

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