間取りを決め、設備仕様を決め、インテリアを決め、次はいよいよ工事です。
素人の自分たちが工事を見ても仕方ない…。
なんてことはありません。
一生にそう何度もない家づくり、できる限り、現場には足を運ぶことをお勧めします。
以下に、その理由を述べます。
理由①現場のミスや行き違いにすぐに気づける
現場に足を運ぶことにより、小さな現場のミスや、引継ぎの際の思いも寄らぬ行き違いに、いち早く気づくことができます。
木工事の際に、私が気づいたのは下地の位置です。
このように、つくりつけのカウンターや棚、ハンガーレールなどが入る部分には、木工事の段階で下地が付けられるのですが、この高さが、一部ずれている箇所がありました。
カウンターの高さのずれは大工さんの小さなミスでしたが、それをきっかけに、枕棚やハンガーレールの位置なども、自分の使い勝手のよいように、見直すきっかけになりました。
理由②細かな仕様を自分好みにできる
現場で実物の仕上がりを見ることにより、図面ではイメージできなかった細かな仕様を指定することができます。
我が家にはこのように、物置などの部屋への入り口を、アール形状にした部分があったのですが、この形状について、頂点の高さと始点の高さ、角度などについて、大工さんに直接好みを伝えることができました。
また、以前の記事でも書いた、階段の腰壁。
これについても、現場で直接その高さを見ることにより、速やかに修正していただけました。
より自分のイメージに近い、住みよい家にするために、少なくとも上棟後は、まめに現場に足を運ぶことをお勧めします。
できれば複数人でチェックを
我が家は、私が専業主婦ということもあり、現場に足を運ぶのは、主に私一人でおこなっていました。
しかし、完成後に、やはり、どうにか時間を見つけて、夫も一緒に足を運ぶべきだったと後悔した点があります。
このコンセントの位置について、私は竣工後も特に違和感を感じなかったのですが、夫は見た瞬間に、
『横の壁とコンセントが近すぎる。
もう少し壁から離した位置に無いと、三口コンセントなどは使いづらい』
と言いました。
自分には無い視点だったので、『なるほど』と驚くと同時に、『今更言われても…』という気分になりました。
木工事の段階で気づいていれば、コンセントの位置の変更は容易にできました。
一人でいくら入念にチェックしたつもりでいても、視点を変えないと、見えてこないものがあります。
そこに住む予定の全員が満足いくよう、現場チェックは複数人でおこなうことをお勧めします。