社長とはじめて会ったのは、1年以上前。
冬のことです。
検索でたどり着いた地元工務店のホームページを見て、こちらから電話でコンタクトをとり、モデルハウスを案内してもらったのがいちばん最初でした。
お会いすると、電話に出られたのはこの社長だったことがすぐにわかりました。
声のトーンがおだやかで、ゆったりとした話し方。
どことなく、立ち居振る舞いに品がありました。
育ちが良さそうな、イイトコの子といった雰囲気でした。
あけすけな言い方をすると、ボンボンという感じ。
二代目社長と聞いて納得しました。
若い頃から設計やデザインが好きだったようですが、実際の現場では大工さんからいろいろと教わったり、逆に新しいアイディアを試してもらったり、経験を積んだそうです。
1級建築士以外にもいくつか建築・不動産にまつわる資格を取得するなど、勉強熱心なかたでもあるようです。
良いデザインを考えるには、いろんなものを見ることも大切にしているようです。
京都の街並みや、油絵、音楽など、芸術を愛する芸術家、という印象です。
お料理もされるらしく、キッチンを考えたり設計したりするのも楽しいようです。
キッチンのプランには、最初からビルトインオーブンや食洗機、ランク高めのレンジフードが組み込まれていました。
社長が大切にしているのは、住む人の暮らしをもっと楽しく、そしてもっと暮らしやすくさせること。
そう、そのためのマイホームですもんね。
長持ちする家に必要なのは、ていねいな施工はもちろんですが、空気の流れや風の通り道を確保すること。
空気がきちんと循環しないと、家にも悪影響だし、住み心地にも影響するようです。
『太陽の光と風が通る家』というのが我が家のテーマ。
風が通るかどうかは、引っ越してからのお楽しみかな。
これから梅雨入り前までは、気候の良い季節がしばらく続きますから、窓を開けて爽やかな風を感じたいものです。
日に日に日没も遅くなってきて、真冬に比べればだいぶ部屋の中へ差しこむようになってきました。
建設途中だった真冬の時期には、まだクロスが張られる前だったこともあり、ずいぶん暗く感じて悩んだことも、嘆いたこともありましたが、今となってはそれもよい思い出かな、と思えるようにまでなりました。
もうすぐ引っ越し。
準備は大変ですが、新居での暮らしが楽しみです。
次回は、工事がはじまってからの出来事について、書きたいと思います。