諸々の設備を決めて行く中で、当初は計画に無かった物もあります。
家庭用燃料電池コージェネレーションシステム、いわゆるエネファームです。
ガスから水素を取り出し、空気中の酸素と反応させて発電するシステムで発電時に発生する熱を使ってお湯を湧かします。
当時エネファームは都市ガス用しかないと思っていたのでプロパンの我が家には関係ないものと思っていました。
(金額的にも縁がない?)
ところが実はプロパン対応の製品も発売されたと言う事、さらには積水のキャンペーンにより格安の金額で提供出来るとの事でいきなり現実的な話になってきました。
現在の金額と違うので詳細は割愛させていただきますが(覚えていないとも言う)
補助金を使えばエコキュート等の一般的な給湯装置に比べてもそう極端に高価ではない金額でした。
プロパンガスは都市ガスより効果と言われていたのでIH希望という事もありオール電化という選択が最有力でしたが
予算的にも無理なく導入出来るとなるとせっかくだからと欲しくなっちゃう訳で。
ちなみに都市ガスとプロパンガスの実際のコスト差については諸説あるようですが
実際には世間で言われる程プロパンが高いという訳でもなさそうです。
(地域差もあるし、発熱量が違うので容量単価で単純比較が出来ないらしい)
いずれにせよ少しでも発電出来るのであればそれに越した事は無いと言うのが当時の心境だったと思います。
2012年ですからまだまだ震災後の電力不足は心理的に大きく影響を及ぼしていたのではないかと。
さらにガス会社によるキャッシュバックキャンペーンもあります。
我が家が契約した会社の場合、エネファーム設置世帯を対象に太陽光発電による売電量に応じて年間最大で30000円のキャッシュバックを受けられると言うもの。
大した金額ではありませんがちょっとした家計の足しにはなります。
そんな訳で導入が決定したエネファーム。
太陽光発電と同様、長期的に考えてコストに見合うだけの性能を発揮してくれるかどうかは何とも言えませんが
最大のメリットはエネルギー効率が高くエコであるという事でしょうか。
デメリットとしては設備の寿命が10年程でメンテナンスコストがけっこうかかるらしいと言う事。
もっとも発電は停止してもその後は通常のガス給湯機として機能するのでそのままでも構わないそうです。
他にも貯湯タンクが場所をとるとか、低周波音が発生して近隣トラブルが起こるケースがあるという事。
我が家の場合はただでさえ狭い家の裏がさらに狭くなりましたが普段使う場所ではないので特に問題なし。
低周波音に関しては夜中にそれらしい音が聞こえましたが今のところ苦情はありません。
もっとも最近気になった覚えはないのでエネファームの音ではないような気がします。
ご近所問題はまた別の話ですが、どんな環境であれトラブルを呼び込む人と言うのはいますので…。
これはもう運というか巡り合わせの問題かと思います。
もちろん設計段階で可能な限り近隣に配慮する必要はありますが。
太陽光発電とエネファーム、2つの発電システムは家作りを考え始めた当初は考えもしなかった設備。
出来るだけ費用を抑えようと始めた家づくりのはずなのにいつの間にかどんどん路線変更していきます。むしろ脱線?
果たしてこれで良かったのかどうか?答えが出る日が来るとは思えませんけど。
続く。