「防火地域」「準防火地域」ってご存知ですか?
家を建てる時には様々な制限がありますが、その一つに「防火地域」「準防火地域」というものがあります。この2つは「都市計画法」によって定められており、建物が密集する都市部において、火災が起きた時になるべく延焼しないようにするという目的で設けられています。
なぜ私がこんな記事を書くのかと言うと、
ごんざ家が「準防火地域だったから」なのです(´∀`)(笑)
なんでそんな制限が発生するの?
先ほど書きましたが「火災発生時に近隣への延焼を防ぐため」です。
「近所に燃え広がっちゃう部分(延焼の恐れのある部分)」の規定とは
隣地境界線、または道路の中心線より、1階部分は3mまで 2階部分は5m
以下の図のような感じです↓(※画像はお借りしました)
ものすごーく広い土地の真ん中に、ぽつーんと家が建っている・・とかそんな住宅でもない限り、もれなくほぼ全ての窓やサッシは範囲内になります笑 そもそも窓って、家の外壁についているものですしね。
「準防火地域」の悲しい制限
とは言っても、どんな制限があるのでしょうか?(´∀`)
ひとくちに「準防火地域」の制限、といっても、建物が鉄骨なのか木造なのか、はたまた階数や広さなどでも変わってくるので、今回は「木造2階建・延べ床約40坪スペック」のごんざ家がぶちあたった制限についてお話しします。
制限その1:使える部材に制限がある。
ごんざ家も当初は住友林業三鷹展示場のような、木調の窓サッシがよかったのですが、準防火地域だとこの部材は使えないということで、使用を断念しました(´∀`)ドンマイ
いくつかの部材で必然と準防火地域対応のものを選択しなければいけないので、何も制限がない地域と比較すると、色の選択肢がちょっと狭まる & 防火地域対応のモノの方が、ちょっとずつ値段が高いという弊害がおこります・°・(ノД`)ザンネン・°・
制限その2:窓のほぼ全てが網入りorシャッター付
網入りのガラスだと火災が発生した時に、窓ガラスの割れを防ぐことができる=延焼しにくいという効果を発揮します。
実家の窓が基本的に網入りガラスだったもので、網入りガラスに対してはさほど抵抗はありませんでした。
しかし、網入りガラスって、普通の窓よりも少しだけ値段が高いそうです(( ;゚д゚))ナヌー!?
準防火地域内のわが家の場合「どうしても網入りガラスはいやだ!」という場合は、シャッターをつける、という選択をすれば、シャッターをつけた窓は網入りガラスにしなくていいそうです。
わが家の場合、当然リビングの掃き出し窓にも制限がかかっていたのですが、
「リビングの窓はすっきりしていた方がいいでしょう」
という設計さんの計らいにより、LDKの掃き出し窓2つだけは電動シャッターをつけることで、網入りガラスではなく透明ガラスにすることができました。
LDKの窓は「窓の大きさ的に、電動しかつかない!(・∀・)」とのことだったので、ここを仕分けすることはできませんでした笑 でも結果的には電動シャッターが楽チンでよかったと思います。
家を建てる際は、制限をしっかり確認しましょう。
家を建てる際に、思いもよらないところで影響がでてくる制限。
私の場合は特にこだわりがなかったので影響がないのですが、「これは絶対使いたい!」などの強いこだわりがある人は少し注意してみるといいかもしれません。
都心部なんかだとほとんど「防火地域」「準防火地域」みたいですけどね。