で、候補となる工務店は三つでてきました。

一つ目は、もともとゼネコン設計部におられた40歳くらいの方が起業して経営される工務店A社。
建築家が経営する工務店、といった感じなので、設計能力が高く、コスト調整能力も高い、といったところがウリに感じました。
社員数は約十名で、社長以下みなさん若くて、大学の建築学科を卒業し、家の設計をしたくてA社に入った、という感じでした。
歴史は浅いですが、かなりの数を既に竣工させていて、工事中のものや竣工物件をいくつか見させていただきましたが、いいかな、と思いました。
会社の方向性としては、僕が求めるものに合致する、とは思いましたが、社長と相性があまりよくなかったですね。
また、当初は予算を2200万円程度としていたのですが、その額であれば延床100㎡は無理で、80㎡台に小さくする必要がある、と言われたため、対象から外しました。

二つ目は、SUUMOで紹介された工務店B社。
実は、今回家を建てる検討を本格的に始める一年くらい前に、SUUMOに行ってみたことがあります。
そのときは、家に対する考えはあまり固まっていなかったのですが、工務店を紹介できる、といった話の流れの中で、三社くらいお会いしたうちの一社でした。
大工出身の方が二十数年前に興した会社で、現在の社員数は二十数名程度。
設計能力もあり、施主の意向も柔軟に聞き取る能力もあり、実績も多く、工事費もそこそこで抑えてくれそう、といった感じを持ちました。
工事中の物件や竣工済のものも見させていただき、いい、と思いました。

三つ目は、ネットで僕が見つけた工務店C社。
40歳くらいの大工の方が、5年くらい前に独立して起業した社員数三人の会社。
新築の実績はまだ三件程度。
そのうち二件のお宅を訪問させていただき、それぞれの施主の方のお話もお伺いしたのですが、施主の方は共にご満足されているようでした。
住宅自体もいい、と感じました。
C社の場合、提携する設計事務所で、基本設計とある程度の実施設計をしてもらい、そのフィーは私から工務店に支払うのが80万円、といったものでした。
で、コストを抑えるために、施主支給でキッチンや浴室等を受け入れていただくことを条件として、B社とC社の二社に見積をお願いしました。
条件は、次回説明する、僕が作ったプラン。建築面積約50平方メートル。二階建てで吹抜けがあり、延べ床面積は約94㎡くらい。
キッチン、お風呂は仮でリクシルで見積もってもらったもの。
玄関扉、窓、断熱材、フローリング、外壁、屋根材等の仕様を仮で統一させ、フラット35Sの基準をクリアする前提としました。

施主支給も取り入れていただく前提で、見積(外構を除く)の結果は。
税込みで
B社は23,400,000円。
C社は21,600,000円。
ほぼ同じ額であれば、実績のあるB社がいい、と思いましたが、差が200万円近くもあったので、C社にしようと判断しました。
この時点では、フローリングや建具、キッチンも安いものを設定していたので、まだまだ増額の要素がたくさんあったので、安い社を選んだ方が希望が叶うものも増える、そしてC社は実績は少ないが、見学した2件ともいい家だと感じ、住まわれている方が満足している、ってことを思っていました。

そして、C社が提携する二つの設計事務所の方とお会いし、一つの事務所は提案もいただきました。
その結果、その二社の方では、我が家が納得する住宅を設計してもらえないのでは、といった予感を持ちました。
80万円にもう少しプラスして設計料を確保して、我が家が希望する方が設計してくれればいいが、といったことを思い、C社の社長に、「設計事務所を再度こちらで探し、そして御社に施工してもらえないか」といった旨を伝え、了解を得、設計事務所を探し始めました。
ただし、当初諦めた理由が、工事費の10~13%かかるフィーについてでした。
色々計算して、なんとか7%程度で設計していただける社はないか、と思いました。

で、以前からネットでみていた5社程度の設計事務所にコンタクトしました。
設計事務所に希望することは、施主の希望を柔軟に受け止める、デザイン、機能、コストのバランスに優れている、そして自分とも相性が合う方がいい、と思っていました。
お会いした設計事務所のうち、お二人の方がいい、と思いました。
以前、設計された家の見学会があったので、見にも行っていました。
で、そのうちのお一人Zさんが、工事監理を行わない契約であれば、7%でもいい、と言っていただけました。
もともと、工務店で設計してもらう考えだったので、その点については問題ない、とその時点では思いました。
そして、その設計事務所のZさんと、設計委託の契約を締結することになりました。

こちらの図面は、設計事務所から提案を受けたプランの一つです。
(わが家が採用しなかったものです)