では引き続き!
この記事では、防蟻と耐火について、木造住宅の視点で触れていきたいと思います( ^ω^ )
木造の天敵、蟻んこをどう防ぐか
木造住宅と切って離せないのが白蟻被害ですよね。
2013年度の調査では、5軒に1軒がシロアリ被害、5年後の防蟻処理の効果が切れた途端に危険度が上がり、昨年には防蟻処理されていない築10年のお家がシロアリにお家をボロボロにされたという事例もあるそう。
しかも、シロアリさんたら木材だけじゃなく化合物でもなんでも食べるそうです…。
ヒノキ等、シロアリ被害に遭いにくいとされている木材もありますが、これはただの好き嫌い。
目の前にそれしか無ければ、何でも食べちゃう超雑食・・・
鉄骨造やコンクリート造でも木を含めば狙われるようですが、木造のように構造に関わる部分ではないのでそこまで神経質にならなくて良いようです。
良い家を建てても気づかない間に…なんて恐ろしい。
我が身を削って建てたおうちが、取り返しのつかない姿になるその前に、しっっかり対策することが大事。
勉強会では、ポピュラーな
ヤマトシロアリ
イエシロアリ
に加えて、今
アメリカカンザイシロアリ
の被害が広がっていると聞きました。
シロアリはシロアリなんじゃないの…(´⊙ω⊙`)!?
種類によって、一体何が違うのかしら??
シロアリの特徴
シロアリはその名の通り見た目が白ーい害虫です。
繁殖時には羽根をつけて飛び交います。
私たち素人の目では、通常の羽蟻との区別がつきにくいですが、
通常の羽蟻は羽根の形が上下で違うけど、シロアリは全て同じ大きさの4枚羽根を持つ、という特徴があるようです。
シロアリの体はくびれがなく寸胴やし、有名なお話ですがアリではなくGの仲間。
もーう、何から何まで気持ち悪い…
シロアリには先ほど紹介した通り、主に3種が日本で猛威を振るっています。
その種類ごとの特徴は・・・
※イラストで描くか悩んだけど、リアルな姿はGoogleさん達に聞いてみてね・・・!
ヤマトシロアリ
繁殖時期 : 春 4月から5月
生息範囲 : 北海道北部を除く全土
特徴:
- 食べ方が汚い
- 部分的に蝕害する
- 床下の湿気の多いところが好き
- 雨漏り等あれば、それに沿って屋根裏に侵入することもあり
- 床下から侵入するので蟻道を作る
イエシロアリ
繁殖時期 : 初夏 6月から7月
生息範囲 : 比較的温暖な地域の水に近いところ
特徴:
- 食べ方がきれい
- 湿気が多いところが好きだけど、自分で水を運べるので床下のみならずどこでも行ける
- 床下土の中から侵入するので蟻道を作る
上記の2種は昔から馴染みのあるシロアリのようですが、問題は次。
おそろしや、アメリカカンザイシロアリ
繁殖時期 : 6月から10月
生息範囲 : いろいろランダム
特徴:
- 蟻道はなく、大量の砂つぶのような糞を落とす
- 風に乗って飛んできたり、輸入家具等に潜みながら侵入して、緩やかに、でも着実に空洞化していく。
- 在来種が好むとされる湿気なんか御構い無しで、その名の通り、乾材でもなんでも蝕害する。
このアメリカカンザイシロアリですが、在来種のように床下から侵入するわけではないので、多くのハウスメーカーが採用している床下防蟻シートや床から1メートルほどを蟻薬剤塗布、効きません。
だからなのかな…
アメリカカンザイシロアリは補償外にされているメーカーが多く、被害にあえば泣き寝入りです…。
なのに着実に被害は広がっていて、新築当時から蝕害されていたことに気づかなかった…ということもあるそう。
防蟻についてはこの勉強会で得た知識が引き金となり、ハウスメーカー選定の際、一番の悩みのタネになりました。
気づかないところでいつのまにかお家がスカスカに…
そうなってしまわないよう、木造住宅を選ぶ際には、どのような防蟻対策がされているか、要になってきそうです。
次ページでは、耐火性能について触れていきます(∩´∀`)∩