当然ですが…家を建てる前に、土地です!
ただ、ウチは探す時点で難問山積みでした。
|||土地探しをする前に
ウチはまず誰が軽井沢に移住するのか?という冗談のような話から決める必要がありました。
ビルダーさんとは話がドンドン進んでいるにも関わらず、です。
もちろん、ウチの家族は全て移住。問題は私の両親でした。
この時点で、東京は二世帯住宅。ウチが軽井沢に移住してしまうと、老人のみの家になってしまいます。
年老いた両親は揺れていました。東京を処分して軽井沢に行くか、そのまま東京にとどまるか。
私たちが移住することについては反対されませんでしたが、
自分たちが移住するかどうかはやはり簡単な選択ではなかったようです。
ただ、これが決まらない限り、土地も決まらないし建物も設計が出来ない。
ともかく、両親の判断を待つしかありませんでした。
|||土地の条件
住まい工房のMさんは、全ての可能性を盛り込んだ土地探しを手伝ってくれました。
2棟建てることが可能な土地であったり、
分譲地の隣同士を買取可能である土地だったり、と。
ただ、探しているうちに、私たちの中にも譲れない条件が出てきました。
①広すぎないこと
なんのこと?と思われるかもしれませんが、軽井沢で出て来る土地はともかく広い。
300坪以上での取引がエリアによっては義務付けられている場所です。
坪単価は安いのですが、広ければそれなりの価格になります。
そして、実際に150坪くらいの土地に立ってみるとわかることが…。
「この広さ、何に使うんだ??」
そんな大きい家を建てられるわけでもないので、結果として残りの土地は草むしりなどの管理が大変。
理想は80坪くらいと判断しました。
②森の中ではないこと
軽井沢のイメージ、森の中に佇む家。
冗談じゃない。それは別荘だから許されること。定住ではどちらかというと迷惑!
近くの道までちゃんと除雪作業やってくれるようなところじゃなければ、安心して住めません。
クマやイノシシ・サルも出るので、
ある程度、人が周りに住んでいて、道路もそこそこ整備されていることが絶対譲れない条件でした。
③できるだけ西側のエリア
軽井沢は町全体がリゾート地です。
ただ、その中にあって西エリアはまだ観光客が少ない場所。
住むということを考えると、少しでも観光客に影響されにくい場所を選ぶのは当然です。
最も問題なのが、観光シーズンの大渋滞。
冗談ではなく、普段10分で行けるところが90分以上かかるようになります。
こうなると生活そのものが崩壊しかねません。
④自然災害の影響が少ないところ?!
軽井沢のシンボルである浅間山が見えるところに住みたいと思う反面、
活火山で時々噴火する浅間山の影響が少ないところ、というのも本音。
大噴火の場合は、そもそも町内どこに住んでいても同じなのですが…
せめてハザードマップ上の危険地域は避けようと思いました。
プラスして、現実的な土砂災害が起きそうな土地や、河川が近いところも同様に候補から外します。
⑤住所が軽井沢町内であること
軽井沢の西側には御代田町という移住を歓迎している自治体があります。
実際、御代田町で土地を探せば、土地の価格もダウンします。
やはり軽井沢という名前は改めてブランドなんだなと思い知りました。
ウチは、そのブランドにこだわりました。
御代田が悪いなんて全く思っていません。軽井沢の知名度や認知度を優先したかったのです。
なんと言っても、人に説明がしやすい。これに尽きます。
軽井沢の地名を知らない方は、まずいないでしょうから。
(実際、移住後も説明が簡単で助かっています)
|||土地の見学
以上のような条件を元に、結構な数を見て回りました。
期間にして4ヶ月くらいでしょうか。
その間に、様々な事が動き出して、少なくとも移住第1弾は私たち家族だけという方向が有力になってきました。
4ヶ月の間に、方向性の変化によって土地探しが振り出しに戻ったこともしばしば…
土地の購入申し込みを不動産屋に入れたこともありました。
そして、土地探しが暗礁に乗り上げたころ、
私がずっと気になっていた、けれども候補から外していた土地を見たいと申し出て見に行くことに。
これが、運命の分かれ道になったのです。