どうも私です。
土地を手に入れ、後はお家を建てるだけ!
というあなたは、今一度お財布の中を確認するタイミングになっていると思います。
そこで今回からは、「安く素敵なお家を建てる方法」と題して何回かに分けて様々な費用節約の方法について考えていきたいと思います。
(この辺りから、我が家の実際の設計やディテールがちらほら出て来ます)
気持ちとお金にゆとりができて、新たな生活を始められたら素敵ですよね!
初回の今回は、設計事務所や工務店とのやり取りをスムーズにする為に気づいたことを書こうと思います。お付き合いください。
⚠️ このシリーズでは、価格交渉や工務店の選び方によって価格を下げるのではなく、建築の形や選ぶ素材によって建築工事費をいかに安くするかという内容を中心軸に据えながら話が進みます。
絶対に譲れない好みや建築思想は曲げられないと思うので、減額調整の時に迷ったり、初めからとにかく安く家を建てたいとお思いの方は参考になるかもしれません。
また、高精度で検証したわけではなく、私が建築家とのやり取りの中でなんとなく実感した事柄ですので、専門家の意見とは異なります。
ご注意、ご了承ください。
まず初めにこれから設計のやり取りを建築家や工務店とやり取りする際にご用意いただきたいものがあります。
それは以下のものたちです。
- ボールペン1本(黒)、フリクションボールペン3本(黒、青、赤)
- 方眼紙
- 定規
以上の3点です。
それぞれ説明しますと、
1, 「ペン」
これは、設計事務所から送られて来た図面に手直しする時に使います。
手直しする過程で、新たに図面を引き直す際にも使います。
黒ボールペン:確実に変更がない構造を記す時に使います。(基礎や壁の位置など)
黒フリクションペン:まだ確実ではない構造や設備を記す時に使います。
赤フリクションペン:前回からの変更点を記し直す時に使います。
青フリクションペン:主に電気図を記す時に使います
このように分けておきますと、フリクションペンだと消せるので毎回新たに図面を引き直す必要がなく楽です。
2,「方眼紙」
ここにペンで書き込んでいきます。
サイズはB4となっていますが、建築事務所から送られてくる図面がB4なので、それに合わせた格好です。
一マス(1センチ)を455mmとしておくと、建築規格に照らし合わせ易いので良いと思います。
3,「定規」
当然、線を引く時に使います。
透明でマス目が入っている三角定規の方が角度を合わせやすく、既存の線が見易いのでオススメです。
以上のアイテムを使う以外にオプションとして2つご紹介しておきます。
4,「設計図面アプリ」
様々なアプリが出ています。無料のものから有料のものまで。
ですが、使い勝手やPCを立ち上げる手間を考えると、実際あまり使いませんでした。時間に余裕のある方は良いかもしれません。
5,「写真加工アプリ」
スマートフォンで使えるものです。
これは大変便利です。
私も手書きで書いた図面を写真で撮って送信したり、送られて来た図面やスケッチにアプリで加筆修正したりして返信していました。
また、工事が始まり、施工の甘さなど、問題点を指摘する際にも使えます。
急な対応を求められる時に重宝します。
そして、設計段階の心構えとして私の反省も込みで思ったことは、一言で言うと、
「建築家の言いなりになるな!だが、建築家は活かせ!」
です。
設計段階で建築家とやり取りするのですが、自分の意見を通しすぎると建築家のノウハウや独自性を潰してしまいますし、建築家の意見を全て通すと後で後悔するかもしれないという不安があります。
建築家のノウハウは建築費用込み、かつ工務店と交渉する術が考慮されていますので、結果としてある程度任せた方が費用的には安く済む可能性もあります。
我が家の場合少しやりすぎたかもしれません。
その後悔の一例がこちらです。
画像は現状の我が家の内観の一部ですが、赤線で示した部分に壁があり、2階の床面積が30センチほど張り出してくる設計が建築家の案でした。
2階の広さを確保するための案だったように思います。
その2階の床を支えるための柱が図面にあり、それがどうしても気に入らなかった。
柱は仕事場内に立つことになるため、邪魔になると感じたからです。
とにかく仕事場を広く使いたい。その一心で、ゾーニングや面白さまで考慮できていなかった。
ですが、現状写真のように自作の棚を施工してみると、その出っ張りの下に荷物が収まり、柱が真ん中に立っていようが問題なかったのです。天井まで棚を作ろうと思って、その案を否定したのですが、今のところ収納スペースも十分です。
この問題は、減額調整の際にやめるかどうかの選択肢に入っていたのですが、これをやってもやらなくても額面的にはさほど問題無かった部分であり、結果的にのっぺりとしたデザインに落ち着いてしまい後悔しています。
あとで改築できそうもない構造ですし、、、。
このような空間の段差による面白みは、私がこの建築家にお願いしようと思ったきっかけのひとつでしたので残念です。
一つ否定したら、何か一つが犠牲になることは肝に命じておくべきです。
さて、以上が設計のやり取りをするための準備と心構えとしてお伝えできる私なりの考えです。
次回からは実際にどのような考え方、選択をすれば建築費が安く抑えられるかを考慮しながら書いていきたいと思います。
それでは!