展示場へ行こう
「総合住宅展示場」 そこは住宅購入希望者にとって夢の楽園。そして営業マンの甘い誘惑が待ち受ける禁断の花園。
不用意に足を踏み入れると恐ろしいことになりかねません。
とは言っても家づくりには避けて通れない場所。
しつこく営業されたら困るなど不安もありますが、大きな買い物をするのに営業マンにビビっていても仕方がありません。
最初はアンケートに記入しないで見学させてもらうというのも一つの手でしょう。
ただしお客さんが多い時だと全く相手をしてくれず質問すら出来ないでホントに見ているだけになってしまうこともあるので
状況によってはアンケートには記入して(予算や建築時期は不明でもかまいません)とりあえずスタッフが付いてくれるようにしたほうが良いと感じました。
ここで担当営業が決まってしまうのですが、もし相性が悪いようなら別の展示場に行って新しい担当をつけてもらうという手もあります。
しつこい営業は支店にクレームをいれるくらいでも良いと思います。幸い自分は迷惑なほどの人には会いませんでしたが。
何社か見積りを取ったら最終的にはお断りをしなければいけないので、早いうちから営業マンを切るのに慣れた方が良いかもしれません(笑)
たくさんのハウスメーカーから1社だけを選ぶというのは大変な作業です。
家づくりのコンセプトや好みがはっきりしていれば条件に合うメーカーを選んで比べるだけですがそうはいかないのが現実。
自分も展示場に行くまではどんなタイプの家があって好みはどうなのかなんてはっきり分かっていませんでした。
単純で四角い記号みたいな家はイヤだった程度です。(それもプランニングの途中で変わっていきました)
それでも最初は曖昧だったイメージが色々見ているうちに固まっていきます。
例えばデザイン、性能、欲しい設備、その優先順位。
メーカーをいくつかに絞れたら、後は金額とプランの内容と営業マン次第じゃないでしょうか。
今だから言えますが、どのメーカーでもキチンと建てれば何の問題もない家が出来ると思います。
鉄骨、鉄筋、木造、2×4と構造も色々でそれぞれ一長一短ありますがこれはもう好みの問題かと。
今時どこのメーカーも最低限の性能は確保しているはずです。
ウチも標準(エコノミー?)仕様ですが、間違いなく準大手クラスの建売より静かで暖かく揺れません。(※個人の感想です)
準備
我が家の場合、各メーカーの坪単価の下調べをしておおまかな予算の把握と質問したいことの整理をしてから展示場に出向きました。
坪単価といっても建築面積が30坪と40坪でも単価は全然違ってしまうので高価いメーカー安価いメーカーの把握くらい。
予算は月々に払える金額をもとに返済比率(年収に対する返済額の割合)と返済期間を計算して割り出しました。
ネットでシミュレーションが出来る金融機関がたくさんあります。一般的に返済比率は30%までが適正と言われていますが年齢や家族構成など条件はそれぞれ。
とりあえず我が家は家賃で払っている分+αで計算。夫婦の収入合算をするかどうかでも予算は全然違います。
そして頭金がどれ位用意できるか。
質問事項としては、
- 土地はこれくらいの面積でそこに建坪○○とするとどれ位の金額がかかるか?
- 建物本体の他にどんな工事が必要か?それにかかる費用は?
- 市街化調整区域だが問題ないか?
…くらいだったでしょうか。
ちなみに「建築時期は当分先の予定」、予算を聞かれたら逆に「お宅ではどれくらい必要?」ということで対応していました。
各メーカー説明が長くけっこう時間がかかるので1日に見て回れる数は少なく
情報量の多さに頭の処理がついていけるのは1日2件が限界でした。
メーカー選びの期間が限られている場合あらかじめ見る会社を絞っておいた方が良いと思います。
ここで我が家の失敗談
見始めて何軒目だったか、ある大手メーカーのモデルハウスにて。
借入金もまだ残っているので建築時期はまだ先だと伝えていたのですが
若い営業マンは「ぜひプランを作らせてください!」と仕事熱心な事この上なし。
正式な申込みはまだ先の事だけれども、せっかくそこまで言ってくれるならと間取りを作ってもらうことにしました。
この頃には自分たちである程度ゾーニングは出来ていたので
1階:LDKと大型北方犬を飼いたかったので北側にペットスペース
2階:寝室とバスルーム、洗面所&洗濯機置き場、という感じで希望を出した結果
まあまあのプランが出来上がってきました。
打ち合わせ場所も展示場から支店に移って支店長も挨拶に。
その時はけっこうイイんじゃないと思っていたら(初めてのプランだから良いも悪いもわかるはずありませんけど)
「とりあえず一度ローン(フラット)の仮審査をしてみませんか?」と。
だから借入金がまだ残っているというのに
「ローンの残高も上乗せしておきますから大丈夫ですよ」(オーバーローンはバレたら大変なことになります)
イキオイというのは怖いもので、ついお願いしちゃったんです。
フラットの審査は一度落ちると条件を変えても次は非常に通り難いという事を後になって知りました。
ローン申し込みというデータは信用情報に登録されるので、フラットに限らず何度もやるものではないという事も当時は考えていませんでした。
審査に要する期間は2週間前後。
そしてこの営業マンからはとうとう連絡が来ませんでした(笑)
今でこそ笑って話せますが当時の心境といったら…!
教訓:「とりあえず仮審査」なんて言う営業マンには近づかない!
今思えば営業マンというより支店の問題かもしれません。
普通ならあんな適当なローンの申し込みは考えられないです。
ローンの申し込みは家の仕様が最終的に決まってからです。金額はどんどん変わりますから。
もちろん金融機関に相談に行くのはアリです。むしろ事前に行った方がいいと思います。
メーカーの営業マンもローンに詳しい人とそうでない人と色々なので専門家に聞くにこした事はありません。
この件さすがにメーカー名は出せませんが、幸いにも現時点ではこちらの家づくりブログにはないメーカーさんでした。(笑)
続く