このコーナーは住宅メーカー出身で、地元の愛知県岡崎市を中心にした不動産を扱っている株式会社HIESの代表小林さんに失敗しない土地の探し方を5つ伺っています。
1回めは「両手取引と片手取引について」、2回めは「掘り出し物という幻想を捨てよう!」というコツをご紹介してきました。
前回までのインタビューで不動産屋さんへの上手な交渉のポイントと、掘り出し物はありえないことがわかりました。
そして、今回は建築屋さんの存在が大事というお話を伝えていきますが、土地選びになぜ建築屋さんが必要なのでしょうか。
3回めは土地探しに強い味方となる、協力者がいるとのこと。
自力で土地を探して決断するのはやはり怖い、誰かの意見も聞いてみたいという場合は、「建築屋さんにも協力してもらう」と良いそうですよ。
もしそうだとすると、家を建てることが決まっていない場合は、どこで家を建てるかを決めるまで土地は選ばない方がいいということなのでしょうか・・・?
今回は「土地選びには建築屋さんが必要」な理由を聞いていきたいと思います!
建築屋さんにお願いしなくとも、不動産屋さんでも土地についていろいろ教えてくれると思っていました。
みなさん、不動産屋=家のプロだと勘違いしているのですが、不動産屋は土地のプロであって家のプロではありません。
家のプロが建築屋さんで、土地のプロが不動産屋さんなんですね。
建築について明るくない不動産屋に『こんな家を建てたいけど、この土地では大丈夫ですか?』という質問をしたら、きっと『わからない』と答えるでしょうね。
大事なポイントは、その土地でお客様の建てたい家を建てることができるかどうかを発見してくれるセカンドオピニオンです。
実は土地をチェックするには、見えない部分もこれだけチェックしてほしいことがあります。
これだけのことを、一人でチェックするのは自信がありません・・・。
実はこれらの条件は、設計して建築を担当する人にとっては重要な情報なのです。
事前に知っておくことで、設計がスムーズに進むんですよ。
もし家を建てる建築担当者やメーカーが決まっている場合、喜んでついてきてくれると思います。
その際、別途費用は発生しない事がほとんどです。
え、喜んで?
土地情報は設計に必要な情報だからです。
土地のことを何も知らずに図面を引いてしまって、あとからできないとわかってしまったら、修正も大変です。
一緒に土地を見ることは、家を作る側にとっては有効な情報収集の場所。
通常は喜んでついてきてくれますが、嫌な顔をした場合、その建築屋さんではちょっと心配だと思ったほうが良いです。
まだどこで家を建てるか決まっていない場合や、建築屋さんがいない場合はどうすればいいのでしょうか。
建築担当が決まっていない場合は、建築業界出身の不動産屋さんに相談してもらうことをおすすめしています。
僕のように、元ハウスメーカーの営業担当者が独立して、不動産業を始める人は多く、不動産の知識と建築の知識を両方持った不動産屋さんは、珍しくありません。
家を建てたいエリアの不動産屋さんに連絡して、建築に詳しいスタッフがいるかどうかを聞いてみるのも良いかもしれません。
いかがでしたか?
今回は土地探しは建築屋さんにも協力してもらうことのメリットについて教えていただきました。
不動産屋は家のプロではないので、実際に家を建てる方の意見や建築に詳しい不動産屋さんやスタッフさんにお願いして、チェックしてもらうと、より間違いのない土地が選べることがわかりました。
今回教えていただいたポイントは以下の3つです。
土地を決める時には、家を担当する方も決めておき、意見をいただくようにすることは、建築担当の方もメリットがあるようです。
高い買い物をする場合、本当にこれでいいのか迷うと思うので、建築屋さんもしくは、建築に詳しい方の意見も聞いて決めたほうが満足度が高くなるだろうなと思いました。
しかし、最後の決定は自分自身で行うので、ただ人の意見を聞くだけでは土地を決定することはできませんよね。
自分ではどんなことをして土地の情報を集め、最後の1つに絞っていけるのでしょうか。
次回は自分たちでできる調査や、決め方について教えていただきます。