はじめまして。
クラッソーネのライターの北村です。
突然ですが皆さんは「住宅展示場」と聞いて、どんなイメージが浮かびましたか?
パッと思いつかない方もいるかもしれませんが、たくさんのモデルルームが並んでいて自由に見学できる、ヒーローショーなどのイベントがあるなど、テレビCMなどで見かける映像を思い浮かべたのではないでしょうか。
住宅展示場協議会「総合住宅展示場来場者アンケート 2015 調査報告書- 住宅政策に対する意識と対応を検証 -(2015年度)」
によると、マイホームづくりの初期段階で住宅展示場を利用する人は79%、比較・検討段階でも65 %と、「マイホームを考えはじめの約8割の人は、住宅展示場に行く」という結果が出ています。
しかし、8割の方が住宅展示場に行くと聞いても、「準備なしで行ってもいいのか?」「予約などは必要なのか」、「営業マンの売り込みは断っても良いのか」など、さまざまな不安が浮かんできませんか?
そこでこの記事は、初めて展示場へ行く方が総合住宅展示場の活用法を中心に、目的別で知りたい情報を効率よく得られる方法をお伝えします。
この記事を読めば初めての方は安心して展示場へ行けますし、すでに目的が決まっている方は疲れずに総合住宅展示場を回ることができます。
教えてくれるのは、元・住宅営業マンで全国ナンバー・ワン営業マンとして表彰された経験を持つ、株式会社クラッソーネの代表・川口哲平さん。
今まで誰も教えてくれなかった総合住宅展示場徹底活用法を伝授してもらいましょう。
この記事を読めば不安がなくなり、気軽に総合住宅展示場に出向くことができますよ。
皆さんの周りで、これからマイホームを建てたいけれど何をしていいかわからないと悩んでいる方がいたら、教えてあげてください!
総合展示場は家づくりのすべてがわかる
たくさんのモデルハウスが並ぶ総合住宅展示場は、多いところでは30棟近くものモデルハウスが並んでいるところもあるほど。
さまざまな家を見ているだけでもワクワクする場所ですね。
ただワクワクするだけではなく、総合住宅展示場は「家づくりのすべて」の情報が集約された場所というのがポイントです。
住宅生産振興財団の「住宅展示場アンケート調査報告書 (平成22年12月)」の中の「実際にモデルハウスを見てどうだったか」という問いに対し、89.9%の人が「参考になった」と答えていました。
その「参考になった」という声の中で最も多いものは、以下の通りでした。
「いろいろなタイプのモデルハウスが見れた」49.2%
「住宅のしくみ、価格がわかった」36.2%、
「事前に調べた情報を確かめることが出来た」「間取りやインテリアについ
て勉強になった」「各メーカーの特徴がわかり、絞り込みが出来た」約20%
総合住宅展示場はモデルハウス間取りインテリア、さらにはメーカーの特徴や住宅の仕組みなど色々なことがわかる場所なのですね。
初めて総合住宅展示場へ行かれる方は、まだ計画がはっきりしていない方が多いかもしれませんが、マイホーム作りは想像する以上に決めることが多く、決断の連続とも言えます。
例えば契約前はどんな家にするか、何を大事にするか、住宅ローンのプランはどうするかなど、そして契約後は間取り、インテリア、設備、外構をどうするかなどの情報を絞込んでいくのです。
間違った判断をして後悔したくないと思うと、慎重になってなかなか決められないということにもなりかねません。
後悔しない決断をするためには、マイホーム計画初期からの情報収集がカギとなります。
でも、わざわざ展示場へ行かなくても、雑誌やネットで情報収集すればいいのでは?と思いませんか?
雑誌やネットと総合住宅展示場の違いは、外観や間取りなどを自分の目で見て確かめること、疑問をその場で営業マンに聞いて潰すことができることです。
雑誌やネットは、外観や間取りなどは、雑誌と実際に見てみるとでは印象が違いますし、わからないことがあっても、自分で調べなければなりません。
しかし、モデルハウスは、間取りやインテリアを実際に目で確かめられますし、営業マンとの会話で疑問を解決でき、予算やローンの話、土地の話など総合的な情報を集めることができます。
雑誌やインターネットの情報よりも、効率よく濃い情報集めができる場所と言えます。
では、モデルハウスの見学と営業マンへの質問によって、具体的に何がわかるのかご紹介していきますね。
モデルハウスを見学してわかる情報
モデルハウスでの情報収集は、自分の目で確かめ、体感することで得られる情報です。
雑誌やネットで見た ときと、実際に見ると印象が違うこともあるので、実際に見てみることはとても大切です。
モデルハウスから得られる情報は以下の4つです。
- 外観の種類
- 間取りの種類
- インテリアの種類
- 最新設備の種類
この4つはすでに雑誌やネットで見て知っていたり、気になったものを確認することもできますし、新たにいいなと思うものが見つかることもあります。
まずは間取りや外観について、得られる情報についてご説明します。
1.外観の種類
木の風合いを活かした温かみのあるもの、都会的なもの、屋根が三角のもの、四角いもの。輸入住宅のような個性的なものなど外観も様々なものがあります。
どんなイメージが好みなのかは、いろいろ見ていく中で定まってくるので、いろいろな種類を見ていきましょう。
特にマイホームづくりを考え始めたばかりの時は、外観から選んでいったほうが、好みがつかみやすくなります。
2.間取りの種類
住宅展示場はいろいろなタイプの間取りのモデルハウスがあり、大きく単身世帯、二世帯住宅の間取りがあります。
自分の目では確かめることで、二世帯住宅も玄関が別のもの、一緒のタイプと家族との距離感や生活スタイルがイメージしやすくなります。
詳しい間取りのチェックの仕方はページ下部(#目的2 間取りやインテリアを参考にしたい人)を参考にしてください。
3.インテリアの種類
インテリアの種類は、北欧風、和風、ナチュラル、シンプルモダンなど差様々です。
いろいろな種類を見ることで、自分の好みを把握したり、壁紙や床、カーテンはどんなテイストにするかのイメージが掴めます。
モデルハウスに好みの家具があったらメモしていきましょう。
家ができあがってきた時の、家具選びの方向性もつかめるようになります。
4.最新設備の種類
各社とも、ゼロ・エネルギーハウスや高齢者配慮住宅など、時代にあったマイホームを提案しており、快適に家で過ごせるような最新設備が置かれています。
特に床暖房の暖かさや、キッチンの火力やお風呂の設備などは、使ってみないと使用感がわかりません。
積極的に試して、気になる商品を探みましょう。
営業マンに聞いてわかる情報
営業マンに聞いてわかる情報は、家づくりの流れや予算など大まかな家づくりの方法や、雑誌では得られないような近隣の不動産情報が得られます。
営業マンに聞いてわかる情報は以下の6つです。
- 家づくりの流れ
- 建てる時期
- 予算
- 構造
- 近隣の不動産情報
- 補助金
家づくりの方法やお金のことなど盛りだくさんの情報が知れるのですね。
早速見ていきましょう。
1.家づくりの流れ
家づくりのことがよくわからない方は、いつ、何をしたら良いのかを1から説明してもらえます。
雑誌やネットにも流れは紹介されていますが、「これはどういうことなの?」と漠然とした疑問が浮かんだ時、すぐに解決できないという難点があります。
しかし、営業マンから直接説明してもらうと、自分の理解のペースにあわせて説明をしてくれるので、わかりやすいと感じる人が多いでしょう。
2.建てる時期
家づくりの流れと連動しますが、いつ建てるかのタイミングもつかめるようになります。
例えば2年後に建てた場合の年回りや金利、自身の状況と、半年後に建てた場合はどうなのかをシミュレーションしてくれます。
人によってベストな時期はさまざまなので、話していくうちに、自分がいつ建てるのがベストなのかが見えてくるはずです。
3.予算
住宅ローンを含めた予算の相談もでき、住宅ローンはいくら位借りられるかを、大まかにシミュレーションしながら、適切な予算を割り出してくれます。
自分が使える予算がわかると、どんな家を選べばいいかを絞る糸口になり、希望予算でどんな家が建てられるのかがわかります。
やりたいことと予算が合わない場合はどうすればいいのか、やりたいことを叶える方法はどんなものがあるのかなども教えてもらえます。
4.金利や税制
営業マンによっては銀行の商品についても情報を持っていることがあるので、希望があればオススメの銀行をピックアップしてくれることも。
また最新の住宅ローンの傾向や、金利情報を教えてくれることもあります。
全員関連の相談の場合は、イベント的に税理士さんが来ることもあり、2世帯住宅を建てる、親から土地を譲ってもらう場合の税金といった税務相談が無料で行われることもあるので、同時に活用するのも手です。
5.家の構造
地震や台風など災害対策をしっかり行いたいという需要もあり、構造についての質問もできます。
専門家でないと家の構造のことはよくわかりませんよね。
営業マンから鉄筋、木造との違い、免震構造とは何かなど、目には見えない部分の説明を受けることもできます。
6.近隣の不動産情報
住宅展示場近隣の土地に詳しい営業マンなら、ご自身が住みたい場所の治安、住み心地、土地の有無、地盤の強さなどが聞けることもあります。
7.補助金情報
条件に合えば、家を建てる自治体から補助金が出ることもあります。
例えば屋根に太陽光をつけるなど、補助金対象になるものがあるので 自治体の補助金情報についても聞いてみましょう。
たくさんの情報が総合住宅展示場では得られるのですね。
しかし初めて展示場へ行く場合は、「情報が多すぎて不安・・・」と感じてしまうかもしれません。
まだ何も決まっていない状態で初めて総合住宅展示場へ行く場合は、わからないことを営業マンに質問をしてみましょう。
話していくと自然に情報が整理されていくので、自分たちのマイホームづくりの方向性が見えてきます。
早速、初めて展示場へ行く方のための営業マン活用法を見ていきましょう。
初めて展示場に行く方へ。営業マンを活用して情報の整理をしてもらおう
初めて総合住宅展示場へ行くのは良いけれど、何もプランが決まっていないのに行っても大丈夫かなと不安を感じる方もいるかもしれません。
住宅生産振興財団の「住宅展示場アンケート調査報告書 (平成22年12月)」の、「現在、住宅計画はどのレベルまで進んでいるか」の質問によると、「白紙でまだ決まっていない」42.3%と最も多いそうです。
実は住宅展示場に訪れる人のほとんどは、何も決まっていない状態なので、安心してくださいね。
ただ、何も決まっていない状態では情報を整理できない可能性があるので、営業マンを活用して情報を整理してもらうのがおすすめです。
営業マンにそんなことができるの!? と驚く方もいるかもしれません。
営業マンはお客様の問題を整理して、家を具体的に考えてもらうきっかけを作るプロ。
彼らの質問に答えようと考えることで、自分の頭のなかでスッキリ情報が整理されてくるでしょう。
白紙状態の方はわからないことすら、わからないことが多い
営業マンから見て、家づくりがまだ白紙状態の方は、まず何から始めればよいのでしょうか 。
川口さんに聞いてみました。
マイホーム計画の当初は、「何が分からないのかわからない」状態。
そんな時にいろいろなことを聞いても、理解できない可能性が高いでしょう。
少しでもマイホーム作りを前に進めるためにはまず、疑問を潰して情報を整理していくことが大切です。
情報を整理するとその先の情報がどう整理されるのでしょうか。
何も分からない状態だと、情報が自分事にならない
「何もわからない状態では、自分の場合はどうかという目線で情報を整理できないからです」と、川口さんは話していました。
マイホームづくりの流れや予算や時期は、人によって違うので、「自分の場合はどうなのか」という視点で考えていくと、時期や予算がつかめ、流れも理解できるようになります。
自分の場合はどうなのかという目線で考えていくと、関心も高まりますし、その先のたくさんの情報の取捨選択ができそうです。
営業マンと話すと情報が整理される
そして営業マンは家を購入してもらうために、お客さまの情報を整理することが仕事であり専門家です。
例えば「いつ建てるか時期は決まっていますか?」とお聞ききします。
何も決まっていない方の場合は、その質問に答えられません。
答えられないという状況で、自分は何がわからないのかを認識するのです。
ちなみに、答えられない方の多くの方が「みなさんはどうなのか?」と質問し返す事が多いので、「人それぞれなので、よければタイミングの出し方をお伝えしましょうか?」と聞き、希望があれば一緒に掘り下げていき、その人にとってのベストタイミングを一緒に考えていくのだそうです。
先程はいつ家を建てるかという営業マンの質問に答えようとする中で、どんどん情報が「自分ごと」になり、建てるべきタイミングが見えてきます。
情報が自分事になると、家づくりへの理解が深まる
情報が自分ごとになると、家づくりへの理解がどんどん深くなっていきます。
外観や間取り、インテリアなど自分の場合は○○だから、これが欲しい、これは要らないと、自分の中で情報の取捨選択ができるようになっていることを実感できるはずです。
白紙状態のときは情報を絞ることができないので、わからないことがわからない状態が続いてしまいます。
しかし、自分の場合という視点で情報を捉えると、必要な情報だけを摂取できるようになってくるので、家づくりが具体的になり、大きく前進していくはずです。
営業マンとただ話すだけで、情報が整理されるとは知りませんでした。
しかし、住宅営業マンにはしつこく営業をかけられるイメージがあり、話しかけるのが怖いと思ったことはありませんか?
実際にヤフー不動産の質問にもこんなお悩みがありました。
展示場で会っただけの営業マンがとにかくしつこくて、小さい子がいるのに忙しい夕飯時にアポな,して毎週来たり、公園まで探しにきたり、迷惑だと伝えたら昼ご飯時に来たり…。
せっかくいい会社かもしれないのに、営業マンで台無しですよね。配慮がないこの会社には頼まない!と思ってしまいます。
全くその気もないのに、全ての工程のスケジュールを日付入りで持ってきて引きました。
みなさん、営業マンに営業されるのではないかと、不安に思っているようです。
しかし、話すことで得られるメリットは存分に活かしたいですよね。
次は、売り込みされずに営業マンと話す方法をご紹介します。
売り込みをされずに営業マンと話す方法
営業マンにしつこく売り込みされたらどうしよう・・・と不安に思っているのは、みんな一緒です。
ここでは営業マンと話したいけれど、売り込みが怖い方のために、絶対に営業マンに売り込まれない方法を教えます。
これを知れば安心して、営業マンに話しかけられますよ。
売り込まれないコツはアンケートを書かないこと
ものすごく簡単で拍子抜けするかもしれませんが、売り込みをされない方法は、モデルハウスでアンケートを求められたらお断りすればよいのです。
アンケートには住所や電話番号、名前だけでなく、いつくらいに建てたいかなど具体的な質問が掲載されています。
このアンケートの情報を元にセールスを行っていくので、アンケート自体を断ればセールスされないということになります。
断る時は穏やかに「まだ家を買う気はないのですが、モデルハウスを見せていただけませんか?」と、言えば問題ありません。
質問するときも同様で、「買う気はないのですが、質問してもいいですか?」と聞けば、断る営業マンはまずいませんので、安心してください。
営業マンは見込みのない人に営業をかけない
モデルハウスに入った人すべてにセールスをかけてくるわけではないと知って、驚いた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
実は営業マンは家を売るだけではなく、契約したお客様との打ち合わせも同時に行っているので非常に多忙です。
そのため、「家を買う見込みのある方」だけに絞って、効率よく仕事したい」というのが本音です。
現役ハウスメーカー営業マンの家山さんが教える家づくり裏話記事では、「予算は2000万円で土地なし」と言えば営業をかけられないと話していました。
それは、その条件では土地と家を購入できないから、セールスしても無駄だと思われてしまうのです。
アンケートを断るのは申し訳ないと思う必要は、まったくありません。
まずは買う気がないということをハッキリ伝えてみましょう。
しつこい、態度が悪い場合は次の展示場へ行く
アンケートを断った場合であっても気持ちよく見学させてもらえればよいのですが、しつこく迫ってきたり、あからさまに態度が変わってしまう営業マンに出会う可能性もあるでしょう。
そんな時は、スパッと切り替えて他のモデルハウスに行けば大丈夫です。
気に入ったメーカーの営業マンが合わない場合は、同じメーカーの他のモデルハウスへ行ってみましょう。
同じメーカーであれば同様の商品説明をしてもらえるので 、一人の営業マンだけにこだわる必要はありません。
営業マンからしつこくセールスに合わないためには、アンケートを書かないことと、ハッキリとまだ検討段階であることを伝えて、モデルハウスの見学や質問をさせてほしいと言えば大丈夫です。
これで営業マンのしつこいセールスへの不安はなくなったのではないでしょうか。
不安もなくなったし、まずは総合展示場へ行ってみようという気持ちになった方のために、実際に住宅展示場行く計画を立ていく方法をお伝えします・
総合住宅展示場に行くまえに知っておきたい基本情報
ここでは、総合展示場へ行く計画を具体的に立てるための情報をお伝えします。
特に初めて住宅展示場へ行く方は、何をしていいのか、どうするべきかがわからなくて不安ですよね。
事前にどんなことをするかを知っておけば、初めての総合住宅展示場訪問でも、安心して情報収集ができます。
水曜日以外の10時から18時の間に行く
総合展示場は基本的に週末営業なので、平日休みが多く特に水曜休みが多いです。
平日が休みの方は注意して、計画を立てるようにしましょう。
また営業時間はだいたい10~18時なので、間に合うように出かけるようにしてください。週末は来場者が多いので、ゆっくり見たい方は午前中を狙っていくとあまり人が多くなく、ゆとりを持って見学できるでしょう。
筆記用具やカメラなど記録用品を持っていく
総合展示場は多いところでは30棟近くものモデルハウスが展示されています。
気になるモデルハウスやインテリアがたくさん見つかると思うので、筆記用具やデジカメは持っていくようにしましょう。
訪問時の予約は不要
モデルハウスに行く場合、予約は基本的には不要で自由に見学できます。
気軽に訪問すれば問題ありませんが、混雑している時はなかなか営業マンに質問できないかもしれません。
しっかりと話を聞きたい時は予約して展示場へ出向くようにしましょう。
子連れで見学する時は手を繋いだりキッズエリアを活用する
モデルハウスはお子様と一緒に見学することができますが、一緒に回る時は必ず手を繋いで回るようにしましょう。
走り回るとケガや展示品を壊してしまう危険性があるので、注意が必要です。
子連れでも、営業マンとじっくり話したい、モデルハウスを見たい場合もありますよね。
そんな時は、総合住宅展示場内にキッズエリアを利用することもできます。
ただしキッズエリアのない展示場もあるので、行きたい展示場に確認してみましょう。
その他、気をつけることとしては以下の記事が役立ちます。
営業マンが嫌がるお客様を紹介しているので、参考にしてみてくださいね。
効率よく知りたい情報が得られる!目的別の住宅展示場の回り方4つ
実際に総合展示場へ行くとわかりますが、多い場所だと30棟ものモデルハウスが並ぶほどもあり、得られる情報が多いので、闇雲に回ると「疲れた」という印象になりかねません。
無駄に疲れないために、目的を絞って効率よく回る方法をお伝えします。
大きく目標を以下の4つの目的に分けました。
目的1・初めて展示場を回る方、家のイメージ作りをしたい方
目的2・間取りやインテリアを参考にしたい方
目的3・候補を絞りたい方
目的4・良い営業マンを探している方
今ご自身が知りたい目的はどれですか?
もしくは、どれに近いでしょうか?
気になる項目を読んでいただき、住宅展示場を回る計画に役立てていただければと思います。
まずは初めて展示場へ行く方や、家のイメージ作りをしたい方向けの回り方からお伝えします!
目的1 初めて展示場を回る方、家のイメージ作りをしたい方
初めて展示場に行く方、家のイメージ作りをしたい方は、具体的なことが何も決まっていない状態だと思います。
この段階では、好みを具体化することを目的にして回ってみましょう。
好みが具体的になってくると、選ぶべきものがだんだんわかるようになります。
おすすめの回り方は以下のとおりです。
- 展示場を1周ぐるりと回り、気になる外観は写真を撮る
- モデルハウスに入って中の写真を撮る、営業マンの話を聞く
- 家に帰って家族でイメージを話し合う
1.展示場を1周ぐるりと回り、気になる外観は写真を撮る
まずは好きな外観をチェックしていきます。
最初のうちはよくわからないと思うので、外観を見て好きか嫌いかくらいの判断をしていくと好みが絞られてくるでしょう。
情報がたくさんあるので、忘れないように筆記用具や、カメラなどは忘れないようにしてください。
2.モデルハウスに入って中の写真を撮る、営業マンの話を聞く
気になったモデルルームにどんどん入って、わからないことなどを営業マンに質問していきましょう。
その時に湧いた疑問をすぐに潰すと、理解度が高まります。
また、モデルハウス内の間取りやインテリアのチェックを行っておくのもおすすめです。
なお、モデルハウスの中を撮影する時は、営業マンに一声かけてから撮影するようにしましょう。
3・家に帰ってイメージを話し合う
広い総合展示場を回った後は、たくさんの情報を集めたら家に帰ってから振り返りが大切。
そのままにしておくと、せっかく集めた情報を忘れないよう、家族で意見を出し合って、好きな感じはどんな家なのかを意見を出し合っていきましょう。
出しあった意見は、ノートなどにまとめておくと具体的な打ち合わせが始まった時に、担当者に自分のイメージを伝える時に役立ちます。
目的2 間取りやインテリアを参考にしたい方
間取りとインテリアはそれぞれ情報収集にポイントがあるので、それぞれの情報収集のポイントをお伝えします。
- インテリアの情報収集
- 間取りの情報収集
1・インテリアの情報収集
インテリアはシンプル、ナチュラル、和モダン、北欧系など色々なテイストがあり、そのテイストを作るメインカラーや家具の選び方などをチェックしましょう。
基本的には好みのインテリアを写真に収めるだけで十分です。
その時の写真の撮り方は、全体のコーディネイトと、気になった商品を個別で撮影しておきましょう。
すると後からカーテンや家具などを決める時に、どんなものを選べば理想通りになるかがわかります。
2.間取りの情報収集
2世帯住宅、1世帯など間取りはさまざまあるので、総合展示場ではいろいろなパターンを見ておくようにしましょう。
もっと現実的な間取りを見たい場合、総合展示場のモデルハウスでは、規模が大きすぎて参考にしにくいので、近隣の完成現場見学会に行ってみることをおすすめします。
見学者の夢を膨らませる目的で建てられた住宅展示場とは違って、完成見学会は実際のお客様が生活するために建てた家なので、使い勝手や広さの検証をすることができるのです。
完成現場見学は一般のお宅を公開する上に不定期なので、情報がインターネットではなかなか公開されないものなのです。
気になるモデルハウスの営業マンに「このあたりに見学できる完成現場はないですか?」と聞けば、情報を教えてくれます。
目的3 候補を絞りたい方
これから建てるメーカーを絞り込みたい時は、すでに何回か総合住宅展示場へ足を運んでいるかもしれませんね。
候補のメーカーを絞っていく過程は、以下の大切な2つのポイントを意識して、じっくりと営業マンから話を聞いてみることをおすすめします。
- 自分の好みのイメージを実現できるメーカーかどうか
- 価格帯は自分の予算に合致するメーカーかどうか
さっそく解説していていきます。
1・自分の好みのイメージを実現できるメーカーかどうか
まずは自分たちの好みの家を実現できるメーカーかどうかをチェックするために、以下の3つを確認しましてみましょう。
■確認するポイント
・商品構成は好みにあっているか
・構造体は納得できるものか
・実例集を見てイメージ通りの家になりそうだと思うか
ハウスメーカーごとに得手不得手があるので、モダンな家を建てたいのであればそれが得意なメーカー、開放的な家を建てたいのであれば構造体が強くて間取りが取りやすいメーカーを選びましょう。
2・価格帯は自分の予算に合致するメーカーかどうか
ハウスメーカーによって価格帯は大きく異なり、同じ30坪の家であっても建物本体の金額が1.5倍以上になることもあるのです。
そのためには以下を確認してみましょう。
■確認するポイント
・実際に建てる土地の情報があれば、その条件の場合はどんな家になるか
・モデルハウスの中はどこまでが標準装備なのか
口頭では大まかな金額しか出せないので、自分の予算に合致する可能性があるメーカーかどうかはしっかり見積もりを出してもらって、確認したほうが良いでしょう。
目的4 良い営業マンを探している方
メーカーがだいたい決まってきたので、あとは担当者を探したいという方もいらっしゃいます。
総合展示場は営業マンの人となりを確認できる場所です。
相手から選ばれるような振る舞いと、選び方をすると良い営業マンに当たる確率が高くなります。
ここでは良い営業マンに担当してもらえる方法と良い営業マンを見分ける方法の2つをご紹介します。
決めたメーカーのモデルハウスが建っている展示場を選びます。
1.自分が良い営業マンに担当してもらえる方法
- 展示場には予約していく
綺麗な格好、ジャケット着用で行く
希望予算をハッキリ伝える
その他、気をつけることは、現役住宅営業マンが斬る!「こんなお客様はお断りします」を参考にしてください。
2.良い営業マンかどうかを見分ける方法
- 自分たちの話のメモを取っているか
- 案内する時にリードしてくれるか
- 一方的に話していないか
その他、気をつけることは「住宅展示場では担当者を要チェック!失敗しない営業マンを選ぶ9つのポイント(前編)」を参考にしてください。
まとめ
展示場は濃い情報収集をするにはピッタリの場所です。
目的に応じて回り方を工夫すれば初めてでも、効率よく知りたい情報をもらえます。
初めてで一生ものの買い物をするプレッシャーはとても大きいですが、情報収集を効率よく丁寧に行えば怖くなくなります。
特に家づくりの初期は白紙状態で、どういう家を建てたいかというイメージが湧きません。
そんな時は住宅展示場にまず出向き、営業マンなどの家の専門家にその場で質問してみましょう。
わからないことがわかるようになりますし、自分の場合はどうなのかがつかめるとマイホーム計画が具体的になってきます。
しかし、営業マンのセールスに不安を感じている方も多いと思いますが、ご安心ください。
アンケート断り、正直に見ているだけと伝えれば大丈夫です。
そして目的に応じて回り方を工夫すれば、欲しい情報をしっかりと得ることができます。
ザックリイメージをつかみたい、初めての場合は総合住宅展示場へ、間取り情報や、絞込み段階は単独展示場や完成見学会にも参加して使い分けをするとよりよい情報が手に入るはずです。
無料でたくさんの家に関する情報が手に入る住宅展示場。
賢く利用することで、今後の家づくりに大きく役立ちます!