Categories: 編集長が聞いてきました

土地選びのポイントは、自分と家族の生活をシミュレーションしてみること

不動産業を営む株式会社HIESの小林さんに、失敗しない土地の探し方を伺うこの連載。

1回めは「両手取引と片手取引について」、2回めは「不動産屋さんがコッソリ教える、できるだけ安く土地を買う方法とは?」、3回めは「土地購入の注意点をズバリ指摘してくれる強い味方は、マイホームの建築担当者」という内容をご紹介してきました。

今回は「自分と家族の生活をシミュレーションしてみる」ということについて教えていただきます。
今までは専門的な話が中心でしたが、今回は私たちの生活にフォーカスした内容です!

最終的に土地を決めるのは自分たちなので、どのようにして「この土地を買う!」と決断できるポイントを教えていただきました。

土地を見てイメージがわくか、わかないか

今までは人の意見を参考にしていましたが、最終的には自分で決めなくてはなりません。
土地やその周りの景色を見て、そこに住んでいるイメージが浮かばない場合は、選ばないほうが賢明です。

先日土地を見せていただいた、はるか不動産さんでもイメージが湧くかどうか、直感を大事にしてほしいと教えてもらいました。

そうですよねこの土地だと思ったら、絶対何か感じると思います。
この土地で家を建てて住んでいるというイメージが持てるかどうか、最後が自分の感覚が頼りなんです。
ここにどんな建物が建ち、どんな生活ができそうかその場でイメージしてみてください。
そこでワクワクとテンションが上がってきたら、そこは「アリ」な土地である可能性が高いです。
反して、どんなにイメージしようと思っても、ピンとこない土地というものはイメージがまったく湧かないものです。

自分の気持ちをきちんと把握するのは、難しいことのように感じます。
以前、1日に何件も物件を見た時は、どれも同じに見えて良し悪しが判断できませんでした。

忙しい方の場合、1日でたくさん見て回って決めようとされますが、北村さんのように疲れるだけで決められないというケースはよくあります。
見て回る土地の数は1日に2~3件程度と少なくすること、そしてその日は直感でイメージが湧くかどうかだけを確かめてみてはいかがでしょうか。
またいろいろとチェック項目はありますが、建築担当の方にお願いしてまかせてしまいましょう。
頭を使い過ぎないこともイメージするコツです。

気になる土地が見つかったら、近隣をチェック!

一度そこに家を建ててしまったら、ずっとそこに住むことになります。
家や土地もですが、近隣の方や街の雰囲気もとっても大事な要素です
せっかく土地が気に入って引っ越しをしても、近所の雰囲気が会わなくて満足できないこともあるかもしれません。

イメージが湧いたら、不動産屋さんの情報もですが、自分でも調査して見ることをおすすめしています。
一番簡単なのは、気になる土地の近所を散歩することです。
その時、犬の散歩など地元に住んでいそうな方を見つけて、『この辺で新居を検討しているのですが、住んでみていかがですか?』などと声をかけて実際に話を聞いてみることです。

知らない人に話しかけるのは、かなり勇気がいるのではないでしょうか・・・?

そんな時は不動産屋さんに相談してみて、一緒についてきてもらうのがおすすめです。
私もよくお客様とご一緒しますよ。
その時、『よくあんなところに土地を買うよね』『えー、こんなところやめておきなよ』否定的なコメントもあるかと思います。

もし、そんなふうに言われたら素直に引き下がるのが良いのでしょうか?

いえいえ。詳しく聞き出すチャンスです。『どうしてですか?いいところなのに』などと、否定を否定すると、素直な感想を引き出していけます。
1回だけでなく、昼間、夜間、休日と何パターンかにわけて歩いて情報を収集してみてください。
面倒な気もしますが、これはすごく大切な情報です。

この話を聞いて、「土地は即決できないものだ」と改めて思いました。
家を建てることは街の一員になるということ。近隣調査はちょっと手間な気もしますが、絶対にやっておきたいですね。

夜女性一人で歩くのは危険なので、ご夫婦で一緒に歩くなど防犯面にはお気をつけください。
その辺りも不動産屋さんに「周辺情報を知りたい」といえば、ベストな方法をアドバイスしてもらえるはずです。

生活を想定した調査を念入りに行うことで、決断力がつく

その他、チェックしたい近隣情報をまとめてみました。

  1. 朝と昼、平日と休日の土地の周辺の景色
  2. 駅から土地までの距離
  3. 大通り沿いの場合は車の量や音
  4. スーパーやコンビニ、ドラッグストアなど生活に必要な物を買う場所
  5. 病院や警察、役場などの場所
  6. 学校の評判や家からの距離

スーパーなどは実際に歩いてどのくらいかを確かめたり、お子様のことを考えて家から幼稚園、保育園、学校の距離や、将来通える中学、高校はどこになるのかなども知っておくことも大事ですね。

自分の足を使ってチェックしておくべきことはたくさんありますが、生活が具体的に想像できるようになるので、土地への確信が高まっていく気がします。

反対に、この土地は違うと感じるかもしれませんが、その時には「自分たちの理想」がもっと具体化されて、土地を探しやすくなるのではないでしょうか。

一見面倒なように感じますが、足を使って手間をかけて調査をすることが、土地購入に対する決断力を育てているのかもしれません。

まとめ

いかがでしたか?
今回は自分でできる土地の決め方や、近隣情報のチェック項目や調べ方についておしえていただきました。

ポイントは以下の3つです。

  1. イメージが湧かない土地は絶対違う
  2. 気になる土地が見つかったら、近隣をチェック!
  3. 近所の方にヒアリングしてみる
  4.  

自分でもできることとして近隣の感想や、通うことになる学校のことを聞いてみるというのはなるほどと思いました。
知らない方にいきなり話しかけるのは尻込みしそうなので、一緒に不動産屋に協力してもらって聞きこみをしたいです。
さてハイエスさんの連載も次回で最終回で、「5・まとめ。家づくりは30点スタートを目指す」をお送りします。

北村美桂

男性週刊誌のライターを経て、ポータルサイトなど約7年WEBメディア運営に関わり独立。WEBを中心に活動するライター。歴史旅ブログ「カツイエ.com」の運営者でもあり、参加者全員が新聞紙カブトをかぶる歴史イベント「名古屋歴史ナイト」も3ヶ月に1回開催中。リビング書斎とパクチーがたくさん育てられる家庭菜園がある家が理想。

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北村美桂
Tags: 失敗しない土地探し

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