営業さんの2ヶ月目訪問の際に、「全館さらぽか空調 簡単ハンドブック」なるものをいただきました。

 

 

  • 「さらぽか」の「さら」

まずは この取説に書かれている内容から 一条工務店が考える「さらぽか」の使い方を読み解きたいと思います。

1から8は夏での使い方 9から13は冬の使い方です

目次です:

  • リモコンについて                                                p3
  • 先ずは「快適」設定に                                         6
  • 温度設定と開始時期                                             7
  • 1階と2階の温度設定について                        9
  • 天井サーキュレーターの使い方                       10
  • 日本の夏を快適にする新しい空調                   11
  • 素早く冷やしたいときに                                    13
  • さらに快適な夏をお過ごしいただくために   14
  • やっぱり「快適」設定に                                    16
  • 温度設定と開始時期                                            17
  • 室内の乾燥を抑えるために                               19
  • 連続運転のおすすめ                                           21
  • さらに快適な冬をお過ごしいただくために 22

 

 

  • 先ずは夏です。「さら」の方です。

 

1) リモコン

リモコンは3種類あります。

*全館床冷暖房用リモコン (壁にはめ込み)

→ 従来は暖房だけでしたが、床冷房が追加になっています。

 

*デシカント式空調用リモコン (壁はめ込み)

→ 新規追加

 

*天井サーキュレーターリモコン (可動式)

→ 新規追加

 

2) 先ずは「快適」設定に

デシカント空調で湿度設定を行いますが、「快適」=自動での湿度管理を推奨です。

 

ちなみに我が家の夏場の約3ヶ月の実績では、外気湿度と比べて25〜30%程度低くなっています。湿度は低いときには40%を切ります。

湿度が高い時(例えば90%)でも60%を超えることはありませんでした。

 

 

3) 温度設定と開始時期

夏場の床温度設定は、25℃を推奨です 。思った以上に高い温度設定です

使用実感に合わせて上下1℃ずつの調整を推奨。

我が家は、29坪の2階建戸建てですが、1階を2区画、2階を2区画に区切って、それぞれを1℃刻みの温度設定が可能です。

 

使用開始時期は 6月下旬から7月上旬。

梅雨や夏の気温上昇に合わせて適宜と言うことでしょうか。

もちろん、その年の気候に合わせます。2018年のように早くから熱くなった年には、5月の連休ごろから開始時期を見計らっていました。

 

2)(湿度)と3)(床温度)の案内の順番を見ると、一条は湿度管理を優先させているように思います。

「さらぽか」のネーミングでも、低湿度を意味する「さら」を使ってます。

低温を意味する「ひえ」や「ひや」を使っていないことからも 湿度管理の方がより重要と考えていることが推測できます。

 

 

4 ) 1階と2階の温度設定

暖かい空気は上に登るから 2階の温度設定を1階よりも 1℃下げる方が効果的とのこと。

全館冷暖房を考えた時の適切な考え方のようです。

 

 

5 ) 天井サーキュレーターの使い方

天井サーキュレーター(我が家には4台ありますが)は、24時間連続運転を推奨しています。空気の撹拌と体感温度の適正化を狙ったものだそうです。

電気代は 24時間運転で 100円/月/台だそうです。

 

我が家では ときに妻が寒く感じるので サーキュレーターは、通常は消していて、暑く感じるときには適宜運転するようにしています。

 

 

6 ) 日本の夏を快適にする新しい空調 

「さらぽか」の仕組みに関しての一条工務店の考え方を説明しています。

従来のエアコンで室内気温を下げていた冷房ではなく、先ずは湿度管理 そして室内気温管理を併用する新しい空調であることを説明しています。

 

 

7 )  素早く冷やしたいときに

急に外気温が上がったときには、付属エアコンを使うように推奨。ただしエアコンを使うと 床冷房は停止します。

我が家では、2階寝室の独立系(さらぽかとは関係ない)エアコンを使います。

 

 

8 )  さらに快適な夏をお過ごしいただくために

快適5か条

① 床冷房は24時間運転

② ハニカムシェードを有効活用

③ 全館さらぽか空調は ベッドを推奨 (床の布団では湿気がこもる)

④ 窓は開けない (そりゃー高断熱高気密が一条の売りですから!)

⑤ 温度設定の目安

 

 

僕の結論

「さら」は断然お勧めです。

 

昼は快適 夜も快眠です。

オプション代金はかかりましたが 十分以上に元が取れた暮らしができています!具体的な金額は、ぽかの紹介をした本文の最後でご紹介します。

 

 

  • 「さらぽか」の全巻床暖房

「さらぽか」の取説から 今回はさらぽかの「ぽか」ついて 一条工務店が考える「さらぽか」の使い方を読み解きたいと思います。

 

取説での冬場編は 9から13です。ここから「ぽか」の説明です。

目次です。

9) やっぱり「快適」設定に                                      p16

10) 温度設定と開始時期                                              17

11) 室内の乾燥を抑えるために                                   19

12) 連続運転のおすすめ                                               21

13) さらに快適な冬をお過ごしいただくために      22

 

 

  • それでは 「ぽか」です

 

9) やっぱり「快適」設定に

*デシカント式空調用リモコン (壁はめ込み)

夏場に活躍したデシカント空調ですが 冬場も「快適」設定にして使います。

「換気システムは 季節に関係なく最適湿度を維持できる自動制御のため 湿度設定は「快適」

運転モードは 自動のままお使いください」

と書かれています。

 

自動モードのまま一年中使えるシステムと言うことです。

従来の一条の全館床暖房のみと比べると 追加された新システムです。

 

ちなみに我が家では 「快適」に設定していると乾燥しすぎて電気代も高くなると思い 「控えめ」設定にしていました。でも 使ってみると電気代も実際の室内の湿度も 快適でも控えめでもあまり変わりないようでした。

 

結論として 年間を通じて一条の推薦の通りに「快適」「自動」で良いようです

 

 

10) 温度設定と開始時期

推奨の温度設定は25℃

 

この温度設定は夏場と同じですが スイッチを一旦切って 設定を「冷房」から「暖房」に切り替えます。温度の好みがある場合は 「1℃ずつ段階的に上下する」ことを勧めています

また暖房の運転開始時期は 10月下旬から11月上旬とのことです。実際の寒暖に合わせて と言うことだと思います。

 

また寒いシーズン到来で 本格的に寒くなったら数日間35℃から40℃で家全体を暖めて それから25℃で継続することを勧めています。

エアコンやストーブの緊急暖房と違い、まずは家全体を温める方法なので、設定温度に達するために数日かかります。

 

 

→ 「なるほどな」です

 

11)  室内の乾燥を抑えるために

保湿機能を高めるために室内に水分を拡散

 

わかりにくい表現ですが 室内に水を撒けと言っているわけではなく 調理や風呂・洗濯物の水分を 室内の保湿に使おうと言うもの。

 

またレンジフードやトイレの局所換気扇の運転を出来るだけ短時間にして、せっかくの湿気を外に出さないようにとのおススメです。

 

またデシカント空調の「保湿」機能をうまく使うこととの関連から 別途の加湿器の使用は推奨されていません。この点は、従来の全巻床暖房とは大きく違うところです。

一条の別の資料には 最初の冬は加湿器の購入・使用を勧めておらず しばらく住んでみて本当に必要であれば購入するようにとのことが書かれていました。

実際に、一冬を「さらぽか」の家に住んでみて、加湿器が必要と感じたことはありませんでした。

 

 

12) 連続運転のおすすめ

全館を同一条件で24時間運転することを推奨しています。

ただし1階と2階では (暖かい空気は上に上がることから)、2階の設定温度を1℃下げることは 冷房時の設定と同様です。

 

暖房に関しては 運転したり停止したりするとかえって電気代がかかることから、24時間運転が良いそうです。

 

またエリアごとに極端に温度差を設けると (お年寄りがお風呂で倒れたりする)ヒートショックの危険性があるため、推奨されていません。

 

 

  • さらに快適な冬をお過ごしいただくために

① 急速暖房には不向き

 

② 冬の温度設定の目安

0℃前後: 26〜28℃

6℃前後: 24〜26℃

 

この冬(2018年)極寒の関東で、「ぽか」の良さを享受することができました。

この「ぽか」は従来の一条の床暖房からさらに強化されています。
それは、湿度管理です。我が家の冬場の実績として、毎日24時間、常に45%が保たれていました。

これは健康に良いだけでなく、家具や家そのものにも良いことだと思います。加湿器は使っていません。
従来の床暖房では、あまりに乾燥がひどくなり喉はカラカラ、家具はバキバキ、家はギシギシなんてことを防止するために、各部屋に加湿器を買う必要があると了解しています。

実際に、体験宿泊で2月のある日に泊まったiSmartの家では、湿度が10%台の部屋で営業さんと打ち合わせをして、女房も含めて3人ともに全身がからっからに乾いてしまったのをよく覚えています。室温は良かったのですが、目が完璧に乾いてしまいました。

異常を感じてすぐに家中の加湿器(確か5台)に水を満タンにして、数時間してやっと落ち着きました。

満タンでも、リビングの1台は翌朝にはタンクが空っぽになっていました。

我が家は17年5月に入居したので、乾燥による壁紙の調整は、「最初の冬を経過した後に」と言われていますが、今の所 壁紙のズレや剥がれも見られず ほとんど手直しはいらないかもしれません。

そんなこんなを考えると、確かに「さらぽか」は初期費用は追加になりますが、長い目でみるとリーズナブルな投資かと思います。

もちろん「健康をお金で買う」と言うことも考慮すれば、安いものかもしれません。

 

 

付加価値の値段

さて、前回2回と上記でご説明してきた「さらぽか」と言う付加価値の値段ですが、1万5千円/坪と非常にリーズナブルです。

 

注文住宅の坪単価は、ハウスメーカーによって違いますが、安いところで23万円から高いところでは、100万円越えと様々です。

一条工務店の場合には、55〜70万円とのことで、オプションとしての「さらぽか」の価格は、基本価格の2.14〜2.72%と言う目安です。

これを高いと考えるか安いと思うかは、建主の方のそれぞれのご判断だと思います。

我が家を担当いただいた営業さん情報によれば、現状でも「さらぽか」はモニター扱いとのことですが、一条工務店全体の2割の顧客が「さらぽか」を選ぶとのことで、高い支持率となっています。