こんばんは、クロです。

さて、実家を建て替えるにあたっては両親の仮住まいを確保して家財の保管方法を検討しなければいけません。これも二世帯住宅特有の地味な悩みといえるのではないでしょうか。分類として考えられるのは以下のとおりです。

仮住まいの種類 家財の保管場所
・子どもの家
・賃貸マンション
・借家
・仮住まいへ持参
・引越し業者の倉庫
・トランクルーム

なお、仮住まいの検討と並行して家族総出で家財の整理を進めていましたが、約40年間居住していた家に保管してある家財の量は想像以上です。粗大ごみを抱えて自宅と清掃センターの間を繰り返し往復しましたが、それでも引っ越しまでに完全に整理を終わらせることはできませんでした。ちなみに家財の整理を阻む最大の強敵はアルバムです。

コストが一番かからないのは子どもの家へ家財を持参しての仮住まいになりますが、わたしの住んでいる狭い賃貸マンションに両親を受け入れる余裕はありませんでした。

引越し業者には短期間なら倉庫に家財を預けるサービスがあると小耳に挟みましたが、長期間の預かりは想定外のようです。また、家財の量を考えるとトランクルームを借りるとしてもコストの面から現実的ではありません。

両親と相談した結果、マンションか借家へ家財を持参しての仮住まいをすることに決定しました。

両親から与えられた条件

  • 通院の都合から近所がよい
  • マンションなら1階もしくはエレベータ有
  • 約1年間の短期契約可
  • ペット可
  • 敷地内に1台分の駐車場
  • 3LDK以上
  • 月額9万円以下

ところが、インターネットの仲介情報などを検索しても条件を満たす物件がなかなか見つかりません。家財の量を考えると3LDK以上は必須なのですが、3LDK以上に絞ると借家しか選択肢がなくなり、借家は物件の動きがほとんど見られないためです。

父親は近所の不動産屋で条件を満たす借家を何とか見つけて内見をしたようですが、敷地内の駐車場が狭すぎることと、保証料が高額だったので契約を保留したとの連絡がありました。

わたしも検索を続けたものの条件に合う物件が見つからず、引越しと解体工事の日程が近づくばかりです。困り果てて一条工務店の営業さんに相談をしたところ、仮住まいの専門業者を紹介してくれることになりました。

仮住まい専門業者!そういうのもあるのか

専門業者に依頼をして数日後、担当者が紹介してくれた物件は父親が返事を保留していた借家でした。どういう理由なのかは不明ですが、専門業者経由で契約すれば保証料は無料になるようで、懸念であった駐車場も最寄りの月極駐車場に空きがあると調べてくれました。

担当者に自宅に来てもらって話を伺いましたが、仮住まいを退去するまでの総額の計算や今後の段取りについて、資料を見せながら詳細なプレゼンをしてくれるなど、細やかな気遣いのできる方でした。仮住まい専門業者という得体の知れない職種に身構えていた両親も安心して任せる気になったようで、無事に契約に至ることができました。

雑談の中で担当者は「仮住まい専門ってニッチな業態なんですけど、需要はすごくあると思うんですよね」と言っていました。この言葉には深く同意です。実際に仮住まいを探してみて分かりましたが、メジャーな仲介業者は短期契約の物件をほとんど取り扱っていません。その他にも「短期契約を取り扱っていない物件を管理して、仮住まいの方を繋いで入居させるサービスも提供しています」という話も聞きました。

色々な業態とノウハウがあるもので、餅は餅屋とはよく言ったものです。始めから営業さんに相談をすればよかったと反省した出来事でした。