その家族が過ごす家をどんなものにするか、ですが。

今までは、礼金や更新料のないUR(旧公団)や東京都住宅供給公社の賃貸住宅、もしくは分譲マンションの賃貸契約で借りて住んでいました。

家庭の環境にあわせて、必要になれば、その都度引っ越しをすればよい、と思っていました。

(こちらは以前住んでいた家のすぐ近くにあった中野ブロードウェイ)

 

ただし、パートナーである嫁さんの希望は、「住みよい街で、子供をまじえて、良い友達、人間関係を構築して、その住みよい街の住みよい家で死ぬまで住みたい。」です。
僕も子供が生まれたことにより、その考えに感化された、といったところでしょう。

では、その「住みよい家」は賃貸か持ち家か、マンションか戸建てか。

分譲マンションについて。
やめた理由はいくつかあります。
最も大きなものとしては、長期保有を考えると、リスクが高いと思うこと。
なぜリスクが高いか。
まず、土地・戸建ても同じですが、前述のとおり、今後の需要と供給のバランスが大きく崩れ、大きく値が下がるとしか思えないことです。
そして、マンション特有の問題として、長期的に管理組合を維持することが今後は更に大変難しいこと。

その先進事例の象徴は、越後湯沢のリゾートマンションでしょう。
バブル時に建てられ、仕様もゴージャスで、プールや大浴場等もついたりしているにも関わらず、価格は100万円切るものもたくさんあります。ただし、価格とは、売主が希望する売買価格であり、実際はそれより安くなるのが一般的です。
なぜそんな価格になるのか?
売りたい人がたくさんいて、買いたい人が少ないからです。
なぜ売りたい人がたくさんいるのか?
マンションをお持ちの方は、将来、共用部の修繕費が足りなくなり、管理するお金も底をつくことがわかっているのです。
それは今も管理費と修繕積立金を滞納している人が多いからです。
マンションの所有者が全員払ったとしても、管理費、修繕積立金、固定資産税等の年間の維持費で40万円以上はするでしょう。
共用部にプールや大浴場があるものであれば、それから更に10万円はかかるでしょう。
そして滞納する人が増えれば、その分は他の管理組合員が負担するしかありません。
修繕費は、築年数が長くなればなるほど高くなっていきます。
エレベーターや上下水道の配管、オートロックやモニター等の改修も必要になってくる。
そしてバブル時に建てられた越後湯沢のリゾートマンションは、当然スキーが目的だったでしょう。
その当時買った人達で30年近く経った今もスキーをする人がどれだけいるでしょう?
若い人でスキーをする人もいるでしょうが、バブル時の若者よりも圧倒的に少ないでしょうね。