こんばんは、クロです。

さて、仮住まいが決定して家財を運び出したら次のステップは解体工事です。我が家は外構工事に関連して擁壁の一部を解体する必要があったため、紹介されるがままに一条工務店提携の解体業者さんに工事をお願いすることになりました。家屋を解体するだけならどこの業者でも同じだろうと思っていたことも否めません。

母親の数少ない趣味は庭いじりということもあって、一部の庭木を残してほしいと依頼がありました。外構業者さんに庭師さんを紹介してもらい、母親にヒアリングをしながら残さなければいけない庭木にはビニールテープであらかじめ目印を付けてもらいました。

また、わたしと母親立ち会いのもと解体業者さんにも現場を事前確認してもらい、庭師さんがビニールテープで目印を付けている庭木は絶対に伐採しないように念を押しました。

解体工事が終わった後、現場を見学に行った母親から「残してほしいと依頼した庭木が敷地から無くなっている」と連絡がありました。庭師さんが庭木の移設をするために保管をしているかもしれないと思って外構業者さん経由で確認をしてみましたが「敷地内で移設は完了しているので何も持ち帰っていない」との回答があって血の気が引きました。

そう、あれだけ入念な打ち合わせをしたにも関わらず、残さなければいけない一部の庭木が解体業者さんによって伐採されてしまったのです。

解体業者さんからは「事前の打ち合わせの内容が正しく現場へ引き継ぎできていなかった。伐採した庭木については苗木を植えて補償したい」との説明と謝罪の言葉がありましたが、伐採された中には孫が生まれた記念として母親が植樹した庭木が含まれていたため取り返しがつきません。母親は口も聞けないほどに憔悴してしまいました。

この時点で解体業者さんを含む一条工務店の信頼は地の底に落ちた状態になりました。間取りの打ち合わせ中で本契約に移行していない時期だったので、契約破棄も已む無しというほど憤りましたが、営業さんからの「提携業者が行ったことは一条工務店の責任でもあります」という真摯な謝罪と母親からの取り成しがあったため、契約破棄は何とか首の皮一枚で踏みとどまりました。

今回のことで分かったこと

施主が敷地を確認することはとても重要です。解体は僅か数日間で行われるものですが、せめて解体初日だけでも立ち会って現場に声を掛けておけばトラブルを未然に防ぐことができました。このトラブルを契機として建築中の家を頻繁に見回るようにしましたが、偶然にも施工不良を発見する出来事がありました。機会があれば記事にしたいと思います。

HMの選定を進めていた際、某HMの営業さんが「家を造る上では予想だにしないことが起きます」と教えてくれました。大手HMならそんなことは起きないだろう…と思っていましたが、実際に予想外の事態が起きてしまいました。解体工事に関連したトラブルは家を建て替える場合に限られたことかもしれませんが、読者の皆さまもご注意ください。

後日、解体業者さんから請求書のみが郵送で送られてきました。仕事としては当然ですが、謝罪のお手紙が入っていたらもう少しだけ感情的には納得できたかもしれません。わたしはまだ怒っています(根に持つタイプ)