こんばんは、クロです。

さて、今回は地鎮祭~基礎工事~上棟までのお話しをさせていただきます。

各HMによって着工合意、変更契約、追加契約などと呼び名は異なるようですが、一条工務店では「打ち合わせの内容を確定させて資材の発注を開始する」ことを着手承諾と呼びます。着手承諾から地鎮祭までの数ヵ月間は新たな動きがなくなりますので、テレビボードやカーテン、テーブルセット等のインテリアを検討する時間に充てることをお勧めします。基礎工事が終わるとかなりの駆け足で竣工に向けて進むイメージです。

地鎮祭

わたし達には特にご縁のある神社もないので一条工務店に提携神社の紹介をお願いしたところ、建築の神様として有名な大山神社(本宮は広島県尾道市)から神主さんを派遣してもらえることになりました。一条工務店にお任せすると神主さんとの日程調整やお供え物の手配など細かい準備の手間なく、当日に初穂料3万円を持参するだけで済ませられたので非常に楽でした。

当日は降水確率が80%でしたが、神事の最中は雨がほとんど降っていなかったので滞りなく地鎮祭を執り行うことができました。地鎮祭の後は営業さんと近所への挨拶周りを行い、基礎工事の担当者と地縄を見ながら家の配置確認をしました。基準点からの長さを確認する作業でしたが、こちらも問題なく終わりました。ブログやSNSでは俗に地縄マジックと呼ばれていますが、地面に張ってある地縄では家が予想外に小さく見えるので注意しましょう。

地鎮祭って本当に必要なの?

当然のことながら、地鎮祭に科学的合理性なんてものはありません。無駄にお金がかかるだけの慣習と言われればそれまでです。営業さんに尋ねたところ(若い方はやや割合としては減るものの)約半数の方は地鎮祭を執り行うとのことでした。しかし「家が建ち始めるんだな〜。」という実感を得られる貴重なイベントです。わたしはあまり信心深くないのですが、やってよかったと思っています。

基礎工事

地鎮祭から約1か月で基礎工事が完了します。基礎工事中は何度も現場を見学していましたが、絵的に変化が少なくて地味でした。基礎工事完了後に全周を確認したところ目立ったクラックやジャンカはなく、表面が荒れている箇所はありましたが充分に許容範囲でした。土台が据え付けられると基礎の内側を確認することができなくなるので、水道工事中に防蟻剤がちゃんと施工されているか確認しておきましょう。

現場へ立ち入ってもいいの?

”引き渡しまで現場の管理責任はHM側にあるため、無用のトラブルを避けるためにも施主は現場へ立ち入るべきではない”との意見もありますが、施主が見学をしたことで施工不良が発覚した事例も散見されるため、わたしはそう思いません。もちろん、無断での立ち入りはご法度です。HM側に許可を得て営業さんや現場監督の同行のうえで現場へ足を運ぶことをお勧めします。

上棟

上棟では”上棟日が変更になったことが社内で伝達されておらず、わたしへの連絡が遅れたために結果として上棟初日に立ち会えなかった”というトラブルがありました。後日、現場に立ち寄った際に現場監督と営業さんから丁重な謝罪を受けました。この事例はレアケースだと思いますが、一条工務店との家造りでは情報伝達や説明不足によるトラブルを何回か経験しました。

トラブルが起きた時の対応は?

顧客への対応方法を誤るとすぐに炎上しがちな世の中ですが、一条工務店からはスピーディかつ誠実な対応を受けることができました。家を建て終えた今となっては家族内でも家造りの思い出話のひとつになっています。ちょうど消費増税前の駆け込み需要で請負件数が急激に増加し、現場への負荷が急激に増加している時期でした。そのため、わたしも構造に関わるような致命的なミス以外は仕方がないと早々に割り切りました。何らかのトラブルが発生した際、企業の力量のみならず施主の度量も問われていると思います。お互いにキリキリしても誰も得をしないので、大らかな心で謝罪を受け入れて落とし所を探ることも必要です。