どうも私です。
今回は設計段階で、建築工事費を安く抑える方法、外観の概論をお送りします。
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ここでは、価格交渉や工務店の選び方によって価格を下げるのではなく、建築の形によって建築工事費をいかに安くするかという内容で話が進みます。
また、高精度で検証したわけではなく、私が建築家とのやり取りの中でなんとなく実感した事柄ですので、専門家の意見とは異なります。
ご注意、ご了承ください。
では行ってみましょう!
私が考えた工事費を安くできる建築の究極の外形が
これです!
。。。。。。。。。。。
じょ、冗談ですよ。
何も建てなければそりゃ当然!笑
(固定資産税は高くつきますが)
しかし、ある意味道理に叶っていると思いませんか?
設計事務所や工務店にお願いして、その労働の対価として人件費や材料費などを支払っているわけです。
であれば、それらを削減することによって建築費は安くすみますよね。
言い換えると、それらを「自分でやる」ことで建築費を安く抑える。
これがこのシリーズの基本的な考え方で、私の根本的な姿勢です。
とはいえ、現代人には時間がありません。
(私は施工の知識、職業的にも時間が多少ありますがそれでも)
自分で全て建てるとなれば膨大な知識や経験、作業時間が必要になります。
なので、対価を支払いそれを生業としている人間に協力してもらったり、肩代わりしてもらったりするわけです。
フルセルフビルド(設計、施工、管理まで全て建主が行う)
ハーフセルフビルド(施工のみ建主が行う)
分離発注方式(施工のみお任せする)
などなど
*ちなみに、設計は資格がなくてもできます。図面を引くだけです。許可申請に専門家の承認が必要なのです。
でももしそのような人たちがおらず、自分で雨風の凌げる家屋を建てなければならないと考えれば、無自覚、無責任では居れないはずではないでしょうか。
額が大きいだけに、家を建てることになれば、そのような経済的な事や責任についてよく考えるようになります。
それに伴って新しい世界にも触れられる。
だからこそ家づくりは楽しい!
と。。。。。。。。。。。。
前置きが長くなりました。
(というかまとめみたいに。。。。)
気を取り直して!
最初の画像だと、屋根も壁もないので風雨を凌げません。
よって必要な壁、床、屋根を作るのですが、最も安く上げるのは、
これだ!
立方体(直方体)!
(豆腐みたい)
屋根1面
壁4面
(地面1面)
です。
でもこれだと屋根に水が溜まるので、こう!
片流れの屋根です。
これの何が言いたいかと申しますと、
「面が増えると、工事費が増える」
という事です。
面が増える場合、それは大抵、建ぺい率をフルで使い切った場合に起きます。
*建ぺい率とは
敷地面積÷建築面積×100%
で求めることができます。
軒の出は1mまでとか、カーポートは含まれるとか色々ありますので調べてみてくださいませ
ゾーニングを考える→少し余った部分の建ぺい率、容積率を使い切るために追加の面を作る
こうすると、どんどん形が複雑になり、面や出っ張りが増えていきます。
そうすると、手間や表面積が増えて工事費が増すのです。
シンプルな形が最も安い。
カクカクした家見ませんか?あれ、工事費の無駄だと私は考えます。
例えばこういうやつ
屋根2面
壁6面
(欠けがあると風水的にも良くないとかなんとか、、、。)
都会で、ぎゅうぎゅうの敷地に家を建てないといけない場合は分かりますが、どうしても勿体なく見えてしまう。
(屋根に関しては日照権とかもあるのかな?我が家は北側が道路なんで関係ないですが)
無印良品の家とかシンプルですよね。シンプルにして工事費は相場+デザイン料。ブランド力を使ってうまく商売してますw
ゾーニングはもちろん大切ですが、それは四角い箱を作って、その中で区割りする事だって出来ますからね。
もちろん、中庭があるようなコの字型、ロの字型は表面積がとてつもなく増えるので工事費高いです。
(そもそも敷地に余裕がないと不向きの形状です)
そしてよくある
「平屋建ては2階建より高価なのか」論争
これについては、
私個人の考えとしてはそんなことないと思います。
というか、そもそも比べられないと思いますが、、、。
無理やり比べると、、、。
(例:四人家族、敷地面積120㎡、建ぺい率50%、容積率100%)
平屋建て:
この敷地面積だと床面積的に見ると狭いかな?
でも、構造的にみたら当然表面積は小さくなるのでその分安い。
同じゾーニングをするなら倍の土地が必要。
2階建て:
丸々倍の床面積を取れるので広さは十分。
床施工面積、表面積が増えるのでほぼ倍の材料費。
屋根の有効面積で比べたら平屋の半分。
どうでしょうか。
何を取るかで高い安いは変わってくると思いませんか?
この辺りも内観に関わるので次回以降まとめたいと思います。
さて、このシンプルさを追求すると、もちろん既存の工法でもできますが、最近では新しい工法も出てきています。
コンテナハウス:
港とかに積まれたアレを構造にして建てる家です。
特定の画像は貼り付けられないので、画像検索してみてください。
想像と違ってとてもスタイリッシュです。
専用のコンテナを持ってきて、積み上げたり組み立てたりするだけなのでお安くなっております。
暑くないの?とか、天高は?とか疑問はありますがちょっといいですよねえ。
ノウハウも蓄積してきているようで、我が家も建築家の判断としては選択肢としてあったようです。
エアロハウス:
こちらも画像検索してみてください。とてもお洒落だと思います。
柱が要らない構造なので大空間を演出できます。
要は外周の躯体と、梁をめっちゃ強くして、柱を要らなくした構造ってわけですね。
木造以外の同じ考え方としてRCがあります(基本的に高価ですが)
木造なのでもちろんその分梁などにはコストがかかりますが、柱や内壁などが省けるのでトータルで安くなるとは思います。
そして外箱だけ先行するので、内はセルフビルドするとか、DIYに興味がある人にはいいと思います。
(この辺りは内見編でまとめようかと思います)
我が家もこの考え方に近く、それを在来工法にて施工してもらいました。
ここまで概論を展開してきましたが、多分ここまで考慮する方ってほとんどいないような気がします。
予算、こだわり、立地条件、趣味趣向。人それぞれですし任せた方が楽ですからね。
ですが、知れば知るほど奥深く、楽しい趣味(趣味としては高価ですが)としてのめり込むならこのくらい様々探って、自分の理論を構築してみてもいいような気がします。
皆様もどうか楽しい家づくりライフを!
(次回は今回書ききれなかった外観の素材の選択にも触れて参ります)