こんにちは、はるです。
今回は我が家の家づくりの流れを大まかなスケジュールとあわせて振り返ってみたいと思います。
2015 | 春 | 家づくりを決意!情報収集に明け暮れる |
夏 | 土地決定 | |
秋 | 建築家と出会う ファーストプランプレゼンテーションを受ける |
|
冬 | 施工費概算見積受領 設計契約締結 |
|
2016 | 夏 | 基本設計・実施設計完了 施工費第一回清算見積 |
2017 | 夏 | 施工費第〇回清算見積 工事請負契約締結 |
秋 | 着工 | |
2018 | 春 | 竣工(予定) |
家づくり期間は3年間でした
2015年春に家を建てよう!と決めて動き始めてからまるまる3年後の2018年春に竣工(予定)というスケジュールの我が家。
途中土地探し期間が約3か月程度あったとはいえ、土地がある場合、ハウスメーカーで建てる場合は約1年間、建築設計事務所で建てる場合でも約1年半~2年程度が目安だそうなので、我が家は家づくりは長かった!!!
前回の記事で建築家との家づくりは長くなると書きましたが、それはハウスメーカーと比較すると設計期間が長いから。例えばハウスメーカーの場合、設計期間はだいたい3か月、長くても半年と言われていますが、建築家の場合は半年から一年間程度を見ておいた方が良いようです。
一方我が家の場合を見て見ると、設計期間は2015年冬~2016年夏までの半年間。ではなぜ3年もかかったでしょうか??
設計はスムーズでした、でも…
施工費の清算見積もりの第一回目を受け取ってから納得のいく金額で契約できるまでの1年間・・・。これが理由でした・・・。
清算見積もりとは?
坪単価×面積などで計算する概算の金額ではなく、実際の仕様に合わせて作る見積もり。この金額で施工契約を結ぶことになります。
建築家と建てる家、施工者の決め方は?
建築家に設計を依頼した場合の多くは、実施設計が終わった段階で工務店から見積もりを取ることになります。数社に見積もり依頼して最も安価だった会社に発注するのが一般的なようですが、相見積もりではなく、建築家が今までの仕事の中で信頼できる/能力がある工務店を指定してその一社にのみ見積もり依頼、ということもよくあるそうです。
一方、我が家の場合はちょっと特殊で、建築コンサルティング会社を通して建築家氏と知り合ったため、コンサルティング会社の方針により設計契約を結ぶ際にはもう工務店が決定していました。
設計後に工務店が決まるメリット・デメリット
メリット
- 相見積もりが取れる
- 工務店を指定できる
デメリット
- 設計段階では施工費総額がいくらになるのかわからない
- 設計中に施工者と技術的な打ち合わせができない
設計前に工務店が決まっている場合はメリット・デメリットがまったく逆になるイメージです。
施工金額が予算と合わず、調整が難航しました…(涙)
我が家は土地の特性上、家を建てる前に擁壁をつくる必要があって土木工事のボリュームが大きかったので、早い段階から施工者の意見や工事費がわかったほうが安心だろう、と思い、建築家と同時に工務店も決まるシステムを利用しました。実際の流れとしては、建築家のファーストプランを気に入ったら工務店がそのプランに基づいて概算費用を計算。総施工費と設計費(総工費の10%)を提示され、予算内だったので建築家・工務店と契約!という順で進みました。
簡易的なファーストプランとはいえ、建物の大きさやイメージ・間取りなどは固まっているわけですから概算見積の精度は高いはず。ところがいざ蓋をあけてみると、
プランを変更していないのに概算見積もりと清算見積もりが全然違う!!
仕様変更をお願いすると、新しい見積もりが出てくるのにすごく時間がかかる!!
と、結果的に長い長い調整期間が必要になってしまったのでした…。
工務店選びは慎重に!と言われても…
工事の腕もよく、見積もり精度も高いしっかりした工務店選びを!!
…というのが理想ですが、一生に一度の家づくり、経験もないのですから、契約しよう/した工務店が真面目で誠実な工務店なのかそうでないのか、なんて素人には全く分からないですよね。こればかりは運…と割り切るには金額が大きすぎます。
もし私が今から工務店を自由に選べるとしたら?
設計を依頼した建築家が信頼する工務店を選ぶかな、と思います。私たちとは1回きりの付き合いでも建築家と工務店は何度も一緒に仕事をする関係ですから、以前の仕事ぶりや業界の評判などから、建築家は工務店の良いところ/苦手なところがわかっているはず。
我が家の工務店さんも工事になったらしっかりとやってくれているので今となっては不満はありませんが、「概算見積もりは予算通りだったのに…どうして清算見積もりはこんなに違うの???」と悩む時間が長いのは辛かったです。
個人的な意見ですが、ご参考になれば!
おまけ:見積の調整回数は少ないほうが良い
ところで、この大見積合戦は工務店の見積もり精度が悪い場合だけでなく、施主の希望で仕様変更を繰り返した場合も勃発する可能性があると思います。
家づくりでは予算に対して施工見積もりが高すぎて、のちのち仕様をダウングレードするなどの減額調整を余儀なくされるのはよくある話。
でもただでさえ家づくり期間が長くなりがちな建築家との家づくりでは、最初から予算に合わせた設計・仕様を意識すると家づくり全体がスムーズ進むと感じました。
- 建築家はコストコントロールも仕事のうちですから、設計段階から予算上限をはっきり伝えて予算内での家づくりを依頼すること
- 施主は雑誌やblogなどで家にかかるお金のイメージをしっかりつかんでおくこと
この2つで無駄な見積合戦を避けやすくなると思います。